四十肩(五十肩)にモヤモヤ血管が影響している…ってどういうこと?

四十肩(五十肩)になったときに「モヤモヤ血管が原因かもしれない」という話を耳にするようになりました。

 

ここ数年、医学の世界でも長引く四十肩(五十肩)、膝痛などの時に、モヤモヤ血管が関係している人が実は多くいる、と言われるようになってきました。

 

ただ、ふつうの人は「四十肩(五十肩)は分かるけど、モヤモヤ血管ってなに?」という感じですよね。

 

そこで、今回は、そんなモヤモヤ血管と四十肩(五十肩)の関係について書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)の原因?モヤモヤ血管ってなあに?

まず、四十肩(五十肩)云々の前に、そもそもモヤモヤ血管とは何でしょうか?

 

モヤモヤ血管とは、「必要以上に増えてしまったおかしな毛細血管」のことです。

 

正常の血管に比べて、太さも一定せず、きちんとした網目状をしておらず、モヤモヤしてみてることから「モヤモヤ血管」といわれます。

 

四十肩(五十肩)とモヤモヤ血管の関係ですが、四十肩(五十肩)のように肩の中の炎症が主体であるものには、モヤモヤ血管ができやすいとされています。

 

炎症反応の一連の過程の中で、毛細血管が増えてくること自体は、これまでもわかっていたことです。

 

しかし、長引くダラダラした炎症が続いた場合、毛細血管もきちんと整備されたものができず、不完全になってしまうことが分かってきました。

 

そうやってできた不完全な毛細血管の周りには、痛みを感じる神経が、あわせて伸びてくることもわかっています。

 

(血管の周りにはそのような神経が伸びることは正常でもおこることです)

 

そんな不完全な毛細血管が、必要以上にたくさんできてしまい、かつ炎症がさらに続くため、長い期間、居座ることとなり、痛みを感じる期間が長くなってしまうのです。

 

そして厄介な点は、長引き過ぎてしまうと、肩そのものの炎症が治まってもモヤモヤ血管がすぐにはなくならないことです。

 

こうして、四十肩(五十肩)そのものの経過がよくなっていても、痛みだけがダラダラと続くことになってしまうわけです。

 

このように、モヤモヤ血管による四十肩(五十肩)の痛みは厄介なものです。

 

ただし、はっきりとしたことは医療機関でしか検査できませんので、決めつけずにぜひ一度専門医に相談してみてください!

モヤモヤ血管で四十肩(五十肩)が痛む場合の対処法は?

四十肩(五十肩)になった人の中で、モヤモヤ血管が原因じゃないか?と言われる方は多くなってきました。

 

メディアなどでも、積極的に報道されるようになっているからでしょう。

 

では、モヤモヤ血管が原因と考えられる四十肩(五十肩)の対処について書いていこうと思います。

 

そもそも、モヤモヤ血管の影響が大きいかどうか?ということは、我々が外から見てもわかるものではありません。

 

基本的には、医療機関で専門医に相談するのがよいでしょう。

 

ただ、ある程度は、症状から推察することが可能です。

 

  • 何もしなくても痛い時間がある
  • 時々ボヤっと腫れることがある
  • 肩の周りを指で押すと強い痛む場所がある

 

などの症状が長引く場合は、モヤモヤ血管が影響している四十肩(五十肩)の可能性があります。

 

しかし、四十肩(五十肩)の急性期でも同じような症状があるため、これらの症状が何か月も長引く場合と考えた方が、区別しやすいでしょう。

 

さて、モヤモヤ血管が原因と考えられる四十肩(五十肩)の場合、医療機関ではカテーテルを血管の中に入れて、モヤモヤ血管の周りに特殊な薬を注入し、モヤモヤ血管を縮小させる治療を行います。

 

では、その前に、我々にできることはなんなのでしょうか?

 

一番大切なのは、四十肩(五十肩)の急性期からの、初期からの対応です。

 

モヤモヤ血管が増える理由としては、肩の中や周りの炎症が長引くことが考えられます。

 

炎症をだらだら長引かせないこと、それが一番の対策です。

 

そのためには、以下のような四十肩に対する対処をきっちりと行うことが大切です。

 

  • 痛みのある動作を極力避ける
  • 肩以外の首や背中、肩甲骨の動きを柔軟にしておく
  • 肩以外は積極的に動かすようにする
  • 深呼吸や脱力、リラックスを心掛ける
  • 自律神経の乱れを最小限に抑える

 

などなど・・・

 

そして、必要に応じて湿布や痛み止め、時には医療機関の注射などで、炎症をコントロールしていくことも必要になると思います。

 

このように、モヤモヤ血管が影響している四十肩(五十肩)は、なかなか厄介なものです。

 

四十肩(五十肩)の症状が長引く方は、是非一度医療機関で相談することをおすすめします!

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