四十肩(五十肩)と運転~ただ運転してただけなのに?~
四十肩(五十肩)になった方で運転している人のお話を聞いていると、中には
- 「運転していたら痛みが出てきた」
- 「長時間の運転くらいしかしてないのに四十肩になった」
と言われる方がいらっしゃいます。
確かに、よほど大きなハンドルでない限り運転中に大きく手を動かすわけでもなく、操作がすごく重いわけでもありません。
それではなぜ、運転中ないし運転後に四十肩(五十肩)になるのか?
そして四十肩(五十肩)の方が運転中に痛むことが多いのはなぜか?ということについて書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)が運転で起きやすい理由は?
運転していると、なぜ四十肩(五十肩)になる方が多いのか?
運転中に四十肩(五十肩)が痛みやすいのはなぜか?
ということですが、それは運転中の姿勢と、手をあげたままという2点が影響しています。
姿勢に関しては、これまでも書いてきたように姿勢が悪ければ肩の動きも制限され、負担がかかりやすくなりますよね。
しかし、長時間の運転中、ずっと意識して姿勢を維持できる方はそうはいません。
さらに、手をあげたままの姿勢でいる、ということですが、ハンドルを握っているということは「肩の高さ付近」まで手をあげているということです。
いくらハンドルに頼れるとはいえ、運転している時にはやはり腕を浮かしたような状態になるわけです。
この腕を浮かしたままいるということが、ことのほか筋肉に負担をかけてしまいます。
肩の筋肉だけでなく、上腕の筋肉にも相当疲労が溜まりやすくなるのです。
そのため筋肉が硬くなり、そのタイミングでちょっとシートベルトを取ろうとしたり、後ろのシートに手を伸ばしたりなど、肩に捻るようなストレスを加えると、傷めることにつながってしまうのです。
もともと四十肩(五十肩)になっている方でも同じです。
ただでさえ四十肩(五十肩)で肩回りの筋肉が緊張しているのに、運転でハンドルを操作する必要があり、肩の筋肉はさらに緊張を強めてしまうのです。
このように、運転は四十肩(五十肩)と大きく関連しています。
特に大きく動かしていないのに・・・という四十肩(五十肩)になる要素がなさそう、というイメージを持つ方も多いようです。
四十肩(五十肩)の痛みと運転~運転にはリスクがいっぱい~
四十肩(五十肩)になりやすい場面として運転がある、ということは先に書きました。
それでも運転しないわけにもいかない方が多くいらっしゃると思います。
では、運転中に四十肩(五十肩)になることをどうやって防いでいくのか?
四十肩(五十肩)の方が運転中に痛みをなるべく出さないようにするにはどうしたらいいのか?について書いていこうと思います。
運転中に四十肩(五十肩)の痛みが増す、運転していた後に四十肩(五十肩)になる理由としては・・・
- 運転中の姿勢は悪くなりがちであること
- ハンドルを操作する動作は腕を浮かせておくのと同じで、肩回りの筋肉には大きな負担となること
といったことが考えられています。
そのため、運転中の四十肩(五十肩)の痛みを予防したり、軽くするためには姿勢をいかに良く保つか、いかに肩回りの筋肉の疲労を取り脱力させるか、というところになります。
まずは、四十肩(五十肩)のために良い姿勢を保つことの必要性に関しては、多くの方がよくご存じかと思います。
しかし、長時間の運転となると、なかなか良い姿勢を維持するのは難しいところです。
これは、そもそも車のシートが、太ももに対してお尻が下がった位置に来ることが多く、姿勢が悪くなりがちなのです。
骨盤が後ろに倒れると、姿勢は必然的に悪くなります。
そのため車のシートでは、タオルなどをお尻の後ろ半分において、骨盤が後ろに倒れすぎないようにすることがポイントです。
車のなかで、隣の助手席や後ろのシートに手を伸ばすような動作は、極力避けた方が賢明でしょう。
次に、ハンドルを持ち、操作することで筋肉が固くなりやすい場合の対処法についてです。
重いものを持っていなくても、腕を空中に浮かしておいたり、腕を肩の高さ付近であげたままにすることは、実はとても肩の筋肉は疲労してしまいます。
対応としては、運転中に可能であれば、信号待ちなどの時にハンドルから手を放し、一度脱力する、肩の力を抜くということが大切です。
何気ないことなのですが、これをするかしないかによって結構、四十肩(五十肩)痛みの出方が変わることがあります。
運転に限らず、長時間の同じ姿勢や動作は四十肩(五十肩)のリスクを高め、痛みを悪化させることにつながります。
普段から無理をせず、動かせる範囲で動かすようにしてみてください。