四十肩(五十肩)とむくみ~原因はさまざま~

四十肩(五十肩)になった方のなかに「手のむくみ」を訴える方がいらっしゃいます。

 

むくみは、四十肩(五十肩)に限らず、もともと悩んでいる方が多いのではないでしょうか。

 

女性の方には、特に多い傾向だとも言えます。

 

では、そもそも四十肩(五十肩)とむくみには何か関係性があるものなのでしょうか?

 

今回は、四十肩(五十肩)と「むくみ」の関係について書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)とむくみの関係性について

四十肩(五十肩)とむくみの関係の話の前に、まずは「むくみ」について見て行きましょう。

 

むくみといえば、多くの方が経験している夕方の「足のむくみ」などは代表的なものですね。

 

人によっては朝起きた時の顔やまぶたのむくみ、手や指のむくみなど、様々な部位のむくみを訴える方もいます。

 

むくみとは、血管外の水分が皮下組織に過剰に溜まった状態をいいます。

 

しかし、足や顔や手など、部位別にあらわれる原因については、体質や生活習慣など、実に様々な要因がからんでいます。

 

そのために、一概にこれだと判断することは難しいものです。

 

四十肩(五十肩)とむくみの関係の前に問題となるのは、病気が原因でむくみが起きている時です。

 

むくみが症状となって現れる病気は意外と多いものです。

 

たとえば、むくみが長引きひどいケースや、左右対称でないむくみ(片足だけがむくむなど)の場合、下肢静脈瘤腎臓心臓甲状腺の病気などが疑われます。

 

なので、まずは医療機関でチェックしてもらうとよいでしょう。

 

さて、四十肩(五十肩)との関連でいうと、まずは四十肩(五十肩)の痛みが長引くことがかかわっていると考えられます。

 

痛みが長引くせいで、肩周りの筋肉の緊張は非常に強くなります。

 

その中で、大胸筋や小胸筋という胸の前の筋肉や、斜角筋といわれる肋骨から首についている筋肉が緊張すると、腕に向かって伸びる太い動脈や神経を圧迫することがあります。

 

そのために循環不全を起こし、手がむくみやすくなったり、しびれを出したりといったことがあります。

 

四十肩(五十肩)とむくみは直接的な関連性まではないですが、四十肩になればむくみが出やすくなることも考えられます。

 

反対に、むくみやすい方は、肩や腕まわりの筋肉の緊張が高いことが考えられ、四十肩(五十肩)になるリスクが高いとも言えます。

 

先ほども書いたように、重大な病気がある場合もありますので、四十肩(五十肩)でむくみがひどい場合は医療機関を受診してみることをお勧めします。

むくみのある四十肩(五十肩)~病気だったらどうしよう?~

では、四十肩(五十肩)でむくみがある場合、まずはどんなことに注意していくべきなのでしょうか?

 

これはやはり、むくみの原因のチェックを速やかに行うべきだと思います。

 

むくみは生理的にも自然に起こることがある現象ですが、前述したように、中には内臓や血管の病気によって起こることもあるからです。

 

なので、まずは四十肩(五十肩)だからどうこうというよりも、むくみが続いたり、ひどいむくみが出たりするようであれば、きちんと医療機関で診断を受けるべきだと思います。

 

もちろん、実際に病気が見つかるようなことはあまりなく、生理的な自然なむくみがほとんどですので、過度に心配はなさらないでください。

 

生理的なものといっても、起きやすくなる場合にはそれなりに原因や対処があります。

 

基本的には、筋肉によるポンプの作用がうまく働かないことでむくみが起きるケースがほとんどです。

 

先ほども書いたように、四十肩(五十肩)で筋肉の過剰な緊張により血管を圧迫するのとともに、もともと腕の筋肉が落ちている方も多く、さらにむくみやすい環境になってしまっているとも言えます。

 

このように、肩回りの筋肉が過剰に緊張している場合、腕から指にかけての筋肉が弱く、ポンプの作用が起きにくい場合などでは、やはり筋肉の状態をよくすることが対処です。

 

胸の前の筋肉が固くなるとむくみやすいのですが、対処はやはり肩甲骨を大きく動かすことや、胸を張るような体操を繰り返すことでしょう。

 

ストレッチポールで胸をしっかり開くような運動を行うことは非常に良いと思います。

 

腕から指にかけての筋肉の弱さがある場合、できる範囲で腕まわりのストレッチを行うことや手首をしっかりと動かすような運動を行うこと、地味ですが、ボールを握るような運動を行うことなどが効果的とされます。

 

四十肩(五十肩)でむくみがある場合、細かい運動はいろいろとありますが、結局は全身の循環の問題です。

 

医療機関で病気などでのむくみでないことが分かった場合は、肩でも、足でも構わないのでいろいろと筋肉を使って動くことを心がけてください。

スポンサードリンク

関連記事とスポンサーリンク