四十肩(五十肩)とマグネシウム~あまり聞きなれないですが~

四十肩(五十肩)になった人から、栄養面での話を聞くことがあります。

 

その中でも、マグネシウムは四十肩(五十肩)以外でも最近耳にすることが多くなっています。

 

ネット上でも、マグネシウムの効果効能や、足りないという人がたくさんいらっしゃるようです。

 

今回は、この重要な栄養素の一つであるマグネシウムと四十肩(五十肩)の関係について書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)にマグネシウムは有効?

結論から言えば、四十肩(五十肩)にとってマグネシウムの摂取は有効であると考えられます。

 

しかし、マグネシウムの摂取によって四十肩(五十肩)の治癒そのものが一気に加速するわけではなく、まわりの筋肉へ良い影響を与えることが、中心的な効果となります。

 

四十肩(五十肩)が治りやすい環境を整えてくれる、と思った方が良いでしょう。

 

そもそも、マグネシウムの役割としては、カルシウムとともに骨や歯の形成を促し、筋肉の収縮に影響を及ぼします。

 

この筋肉の収縮に関する部分が、四十肩(五十肩)にとって効果があるといわれるポイントです。

 

マグネシウムを摂取して得られる効き目としては、神経の興奮抑制、体内のエネルギーを作る、血圧の維持、たんぱく質の合成などといわれています。

 

神経の過剰な興奮を抑えてくれることも四十肩(五十肩)の症状緩和のためにはよいところだと思います。

 

四十肩(五十肩)の症状の特徴として、長く続く痛みや動きの制限があります。

 

この痛みによる影響は非常に大きく、筋肉の過剰な収縮を慢性的に作り出してしまったり、自律神経が常に過剰に興奮した状態(交感神経過緊張)となってしまったりします。

 

そうなると、身体的にも精神的にもストレスが非常に強くなり、心身ともに疲弊するとともに、四十肩(五十肩)が治りにくい状態となってしまうのです。

 

そのため、マグネシウムの摂取によって筋肉の状態をよくしたり、神経の過剰な興奮をコントロールできたりすることは有用と思います。

 

ただし、ストレスそのものが、マグネシウムが体外へ排出されるのを促進してしまうので、四十肩(五十肩)の時にはより意識してマグネシウムを摂取するとよいのではないでしょうか。

 

マグネシウムを摂取することで四十肩(五十肩)がすぐに改善するわけではありません。

 

しかし、治るためのよりよいレールに乗せてあげる、という意味では使う価値があろうかと思います!適量を守ってお試しあれ!

マグネシウムで四十肩(五十肩)を治す?~現代人は不足しがち~

四十肩(五十肩)になったときにマグネシウムを摂取することは有効だと書きました。

 

では、そのマグネシウムを摂取するときの注意点などについて書いていこうと思います。

 

そもそも、四十肩(五十肩)になったということに限らず、現代人はマグネシウムが不足しがちであるといわれます。

 

もともと、日本は土壌にミネラルが少なく、ほぼ軟水です。

 

通常の飲料水からマグネシウムなどのミネラルを摂取するのは困難です。

 

さらに、近年になって白米に限らず精製する技術の向上により、白糖・精製塩・精製粉などが普及し、ますますマグネシウムが摂取しにくい状況になっています。

 

現代人の食生活をみても、欧米化によりマグネシウムを多く含むとされる魚類や海藻、豆類、豆腐などの摂取量は減っていっています。

 

そのため、四十肩(五十肩)に限らずマグネシウム不足になりやすくなってしまっているのです。

 

また、これも現代生活の特徴ですが、ストレスによってもマグネシウムを消耗しています。

 

働き過ぎといわれる日本人であればなおさらかもしれません。

 

さて、マグネシウムを摂取するには、先ほども書いたような穀類や野菜、ナッツ、豆類、肉類、海藻、魚などを意識的に摂取するとよいでしょう。

 

豆腐が良いとされていますが、これには注意が必要です。

 

なぜなら、技術の進歩で塩化マグネシウムであるにがりを使わなくても豆腐を作ることができるようになっているからです。

 

この場合は、豆腐を摂取しても、効率的にマグネシウムを摂取することができなくなっています。

 

これは、穀類でも同様で、お米やパンでは摂取しにくい状況ですので、海藻や魚などを積極的に摂るようにしてみてください。

 

また、マグネシウムは摂取することも大切ですが、体から出ていく量を減らし、吸収を高めてあげることも大切です。

 

先ほども書いたように、ストレスはマグネシウムの吸収を阻害し、排出されるのを助けてしまうために注意が必要です。

 

さらに、アルコールによってもマグネシウムの排出が増えてしまうことがわかっており、ストレスによる憂さ晴らしで飲酒、なんてことが一番よくないわけです。

 

せめて、アルコールを取るときには、おつまみに豆腐や魚、海藻を一緒にとるようにしてみてください。

 

四十肩(五十肩)にとってマグネシウムはよい助けとなります。

 

うまく使って四十肩(五十肩)をよりよく治していきましょう!

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