四十肩(五十肩)と手術~できればしたくない~

四十肩(五十肩)になった方で、その四十肩(五十肩)と手術が結びつく人はあまりいません。

 

だれも四十肩(五十肩)になったからと言って、手術が必要だとは思いもよらないのでしょう。

 

もちろん、手術にいたることは多くはありません。

 

しかし、四十肩(五十肩)になった場合、中には手術になることがあります。

 

今回は、そのような四十肩(五十肩)と手術について書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)で手術になる場合とは?

そもそも、四十肩(五十肩)といっても実は肩の中で起こっていることは様々あります。

 

そのため、四十肩(五十肩)だから手術をするか、といわれるとものすごく人によって差がある、ということになります。

 

四十肩(五十肩)で手術に至る場合の代表的なものが「腱板断裂」です。

 

肩の中の奥の方にある腱板という筋肉が切れてしまう例があり、このような場合は力が入りにくくなり、日常生活への支障が非常に大きくなるので手術をする、という選択がとられることがあります。

 

ただし、「腱板断裂」は70歳を超えると3,4割の人で症状もなく起こっているともいわれ、断裂していても手術しないこともあります。

 

手術に至るのは、比較的若い方や腕を大きく動かす必要のある方です。

 

そのため、腱板断裂の手術は本人がどれだけ困るか、というところが目安になっていることが多いようです。

 

そのほかに、四十肩(五十肩)で手術に至るケースとしては「凍結肩」になった場合があります。

 

凍結型とは、いわゆる四十肩(五十肩)のなれの果てで、関節全体ががちがちに固まってしまうものです。

 

手をあげようとしても肩の高さくらいまでしかあがらない、ひねろうとしても全く動かない、など動きの制限が非常に強い状態です。

 

動きの制限のわりに、痛みは無理に動かさない限りは落ち着いていることが多いようです。

 

あまりにも動きの制限が強いため、全身麻酔をした状態でなかば強引に関節を動かす、という手術や関節の中を開いて固まった組織を切離するといった手術が行われます。

 

これも、痛みが落ち着いていることが多いので、本人がどれだけ困っているかが手術の目安となるようです。

 

このように、四十肩(五十肩)といっても手術に至ることはあります。

 

多くはありませんが、手術しなくても済むように、現在の四十肩(五十肩)の状況を適切に把握し、対処していきましょう!

手術をした四十肩(五十肩)~すぐには動かしちゃダメ~

四十肩(五十肩)になってしまった場合に、どうしても手術が必要になることがあります。

 

先ほども書いたように、四十肩(五十肩)といっても様々な状況があります。

 

さらに、これも書いたように手術を行う目安は、実は本人がどれだけ困っているかというところによります。

 

さて、そのような四十肩(五十肩)の手術をする場合ですが、どんなことに注意するべきなのでしょうか?

 

四十肩(五十肩)で手術をする場合、まずは心構えとして「完全にはよくならないかもしれない」ということは理解しておくべきでしょう。

 

もちろん、多くの場合、四十肩(五十肩)は手術をすることでかなりよくなります。

 

しかし、四十肩(五十肩)になる前と完全に同じ状態になるかというとそうはならないこともあります。

 

「だいぶ良くなる」というくらいの理解がちょうどよいのではないでしょうか。

 

次に、手術を受ける場合の心構えとして「手術が終わったらすぐに動かせるようになるわけではない」という理解が必要でしょう。

 

腱板断裂の手術であれば、腕をある角度で固定した状況でしばらく過ごす必要がありますし、少なくとも数か月は重いものは持つな、外にひねるな、など動きに制限が設けられるのです。

 

そして、リハビリでの筋力強化などは、当然手術後も必要になります。

 

徹底的にやらないと、なかなかよくなってきません。

 

そのようなことをきちんと知ったうえで手術に臨めば、こんなはずじゃなかったということも防げますし、きっと結果としてよくなると思います。

 

四十肩(五十肩)の手術に臨むにあたり、手術が決まった場合、手術まではもうなにもしなくてもよい、と思う方もいらっしゃるようですが、決してそうではありません。

 

手術が必要な部分は仕方ないにしても、それ以外の肩回りの状態を徹底的に良い状態にしておくことが非常に重要になります。

 

肩だけでなく、首周り、背中の固さや肩甲骨の動きをよくしておくこと、肩甲骨周りの筋力強化をしっかりと行うこと、何よりできる範囲での体力づくり、など術後の経過をよくするためにできることは結構多いものです。

 

手術はどうしても受け身に感じることが多いのは当然です。

 

しかし、四十肩(五十肩)の場合、術前に何をするか、どういった心構えで臨むかが意外に術後の経過を左右するものです。

 

まずは、しっかりと四十肩(五十肩)の状態を把握し、手術についても徹底的に説明を受け、質問を行うようにしましょう!

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