四十肩(五十肩)と季節~なりやすい季節はあるの?~
四十肩(五十肩)になった人から「なりやすい季節はあるのか?」という質問を聞くことがあります。
四十肩(五十肩)に限らず、腰痛や肩こりなど季節での違いはあるか?ということは多くの人が疑問に思うところなのではないでしょうか?
実際のところ、四十肩(五十肩)の場合、季節性に発症率が変わるというデータは調べたかぎりでは見つけることができません。
全く関係ないとまで断言はできませんが、今のところ大きな関連性はないとしてよいかと思います。
ただし、季節に対するいくつかの注意点がありますので、ここでは、四十肩(五十肩)と季節の関係について詳しく説明して行きましょう。
四十肩(五十肩)に季節は関係ないかも知れませんが・・・
多くの人のイメージとして、冬に寒い時の方が四十肩(五十肩)になる、というものがあるのではないでしょうか?
寒いと固まるから、といった理由でしょうか。
もちろん、寒いことによって筋肉や関節の動きが悪くなることは考えられますし、厚手のコートなどを羽織った状態で腕を動かそうとすれば、普段以上に負担がかかるとも考えられます。
各季節とも言い出せばきりがないくらい四十肩(五十肩)にとってマイナスな部分はあるので、どれが本当かはなかなかハッキリしないのではないでしょうか。
ただし、個人的な意見も含めて「季節の変わり目」には、やはり注意が必要だと思います。
季節の変わり目だから、四十肩(五十肩)になるか?といわれれば決してそうではないのですが、四十肩(五十肩)に伴う痛みへの影響が大きくなると考えられます。
季節の変わり目で最も影響を受けるのは「自律神経」です。
寒暖差が激しくなったり、気圧の変化が大きかったりすると、自律神経が乱れやすくなることがわかっています。
こうなると、体調そのものも安定しなくなりますし、循環もうまくいかなくなる、交感神経が過剰に緊張すると筋肉の緊張も高くなりやすくなります。
そして、四十肩(五十肩)が治っていく過程も、自律神経の乱れによってうまく進みにくくなるといわれています。
このように、季節によってはっきりと四十肩(五十肩)になりやすいなりにくいが変わるわけではないのですが、その変化の中で影響を大きく及ぼす時期はある、というくらいは知っておいてもよいのではないでしょうか?
季節による四十肩(五十肩)~四季があるがゆえに・・・~
先ほども書いたように、季節の移り変わりの中でどの時期が四十肩(五十肩)になりやすいかどうかはわかっていないようです。
しかし、季節の変化によって自律神経の乱れが出やすくなり、それが四十肩(五十肩)の治る過程に影響を与える、と考えて良いでしょう。
では、季節ごとに、どのようなところに注意をすればよいのでしょうか?
あくまで個人的な意見ですが、四十肩(五十肩)になりやすい時期として「春」があります。
この時期に、意外に影響を与えるのが生活環境の変化です。
住む場所が変わったり、バッグを新調したりと、普段の行動や扱うものの変化が起きるのも春という季節の特徴でしょう。
春だからというのは取って付けたようなことかもしれませんが、皆さんが思っている以上に、生活環境の変化と四十肩(五十肩)には関連性があると考えてよいと思っています。
そして、逆に冬場には皆さん四十肩(五十肩)になりやすいであろう、と思いがちですが、極端に増えることはありません。
これも個人的な考えですが、冬場になると大きな動きをすることが少なくなり、肩への負担が実は減っているのではないかと思います。
先ほども書きましたが、どの季節だから、というよりも、季節の変わり目の方が四十肩(五十肩)への影響は大きいと思います。
四十肩(五十肩)になるならないではなく、治る過程への影響は思った以上に大きいとされます。
自律神経の乱れに対する対応は難しいものです。
しかし、季節の変わり目には寒暖差が激しくなることが多いので、まずは服装で気温差にいつでも対応できるようにする、休息と活動のリズムをより意識する、当たり前ですがバランスのよい食事をほどほどの量で、といったことを心がける事も必要でしょう。
普段からゆっくりと深呼吸することやお風呂はぬるめでゆったりと、なんてこともいいかもしれませんね。
四十肩(五十肩)と季節には直接的な関係はないとされますが、やはり季節の変わり目には注意が必要です。
普段から何気ないことでも注意して過ごしていきましょう!