四十肩(五十肩)でだるい?~原因がありすぎて~
四十肩(五十肩)の症状の一つとして、急性期から慢性期までだるさが伴う(だるい)というものがあります。
どの時期にいるかにかかわらず、肩そのものや首回り、背中、腕にわたり「だるい」という症状を訴えられる方が多いです。
それでは、この四十肩(五十肩)でだるいというのは、どういった原因で起こるのでしょうか?
今回は、四十肩(五十肩)になってから「だるい」という症状を訴えるケースについてご説明します。
四十肩(五十肩)でだるい原因は?
四十肩(五十肩)に伴って「だるい」という症状は、実は原因がはっきりしないものが多いです。
しかし、中には重大な病気のサインであることもあるので注意が必要です。
最も注意すべきは、心臓の問題です。
心筋梗塞や狭心症の予兆として、肩を動かしていないときにも背中や左胸のだるさが出現することがあります。
いわゆる肩こりのような感じではなく、冷や汗を伴ったり、苦しさも伴ったりするようですので比較的わかりやすいかもしれません。
しかし、これは命にかかわるので早めの受診が大切です。
また、四十肩(五十肩)でだるいという症状の場合、神経の問題を合併していることがあります。
首の神経を圧迫しているケースや肩にいっている神経を圧迫しているケースがあります。
首であれば、頚椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症などによるものがあり、肩にいっている神経では健康上神経麻痺や腋下神経麻痺などがあります。
これらの神経の影響はほとんどが長年の姿勢が影響しています。
首の問題にしろ、肩回りの神経の問題にしろ、
- 体に対して顎(あご)が前に出ている姿勢
- 肩甲骨が外に開いているような姿勢
- 骨盤が後ろに倒れた姿勢
など、いわゆる悪い姿勢をしているとなりやすいものです。
スマートフォンを使う時の典型的な姿勢といっていいと思います。
そのため、今後、若い方でも四十肩(五十肩)や上にあげたような首の問題、肩回りの神経の問題は増えていくことが考えられています。
このように、四十肩(五十肩)に伴うだるさには様々な原因が考えられます。
もちろん、四十肩(五十肩)そのものからでもだるいという症状は出るのですが、重大な病気である可能性もあります。
なので、注意をして、早めに受診することをお勧めします!
凄くだるい四十肩(五十肩)~もしかしたら・・・~
先ほども書いたように、四十肩(五十肩)でだるいという症状がある場合、いろいろな原因が考えられます。
では、そんな四十肩(五十肩)でだるさがある場合の注意点などについて書いていこうと思います。
まずは、言わずもがなですが、心臓に問題がある場合です。
狭心症や心筋梗塞の初期症状で肩や背中、胸がだるく感じることがあるようです。
もちろん、ただだるいだけでなく胸の苦しさや冷や汗なども伴うため、このように感じたら早急に医療機関を受診すべきでしょう。
見分けるポイントとしては、息苦しさや冷や汗、肩の動きとは関係なくおこるだるさ、といったところでしょうか。
さらに、四十肩(五十肩)で肩がだるい場合は首や肩周りの神経の問題があります。
このような場合は、やはりまずは姿勢の意識を持つことが大切です。
軽く顎を引くだけで十分なのでよい姿勢を意識してみるとよいでしょう。
さらに首を反らすような動きを極力避ける方がリスク管理としてはよいでしょう。
首の神経の圧迫をさせないことも重要です。
もちろん、四十肩(五十肩)の痛みによって周りの筋肉がカチカチになってしまうので、それによって、だるいと感じることが最も多いと考えられます。
このような場合は「ただ何もせず休む」という対策よりも、痛みのない範囲で何かと動く、ということが重要です。
大きく動かすよりも、脱力を心がけながらブランブランと振るだけでも良いでしょう。
そうすることで筋肉内の循環が促され、痛みの原因を取り除いてくれます。
簡単に書いていますが、四十肩(五十肩)でだるいという症状が出る場合の判断は、非常に難しいものです。
だるさぐらいで・・・と思わずにまずは一度医療機関での適切な診断を受けていただくことを素勧めします!