四十肩(五十肩)とリウマチの関係は?
四十肩(五十肩)になった方で、リウマチかもしれないと心配される方がいらっしゃいます。
関節が痛む=リウマチ、というイメージを多くの方が持っているようでリウマチという言葉に敏感になっているのかもしれません。
では、本当のところ四十肩(五十肩)とリウマチにはどのような関係があるのでしょうか?
ここでは、四十肩(五十肩)とリウマチの関係性について書いてみたいと思います。
四十肩(五十肩)とリウマチは別物?
まず、四十肩(五十肩)とリウマチは基本的には関係のないものです。
しかし、リウマチの症状のひとつとして、四十肩(五十肩)のような症状を出すことはあります。
そもそもリウマチは、自分の関節を敵として認識してしまい、自分で攻撃して破壊してしまう、というものです。
関節の強い炎症や、その後の変形が主な症状になります。
その関節の破壊が肩に起きる時に、四十肩(五十肩)のようになってしまうということがあります。
ただし、普通の四十肩(五十肩)と違うところとしては、リウマチの場合、左右両方の関節に起こることが多いのに対して、四十肩(五十肩)では左右両方、かつ同時に起きることは珍しいことです。
また、リウマチでは、レントゲンで関節の変形など破壊されている様子が見て取れるのに対し、四十肩(五十肩)ではレントゲンには大きな問題がないことが多いです。
リウマチでは、肩のみに単独で症状が出ることは稀で、手のこわばりやほかの関節の痛みも伴うことも多いので、そこも区別のポイントかもしれません。
症状の差としては、四十肩(五十肩)で肩が腫れることはあまり多くなく、一時的なものですが、リウマチでは関節の破壊が進むと常に腫れぼったくなったり、水が溜まったりすることもあるようです。
また、四十肩(五十肩)に比べてリウマチでは、動きの制限が早く出てくることも特徴のようです。
関節そのものの変形が早く起きてしまうので、動きの制限も強く出やすいということです。
そのほかの、腕を外に開いたときに痛むであるとか、力が抜ける時がある、というのは四十肩(五十肩)にもリウマチにも共通した症状だと考えられます。
このように、四十肩(五十肩)とリウマチでは似た部分とそうでない部分と様々です。
しかし、四十肩(五十肩)にしろ、リウマチにしろ、発症初期はなんか肩が痛い、というくらいで区別しづらいのは確かです。リウマチであることは血液検査だけではわかりません。
専門医にきちんと診断を受ける必要があります。
もしかしたら?と思ったら早く医療機関で診てもらいましょう!
リウマチと四十肩(五十肩)~まずはきちんと検査を~
四十肩(五十肩)になったときにリウマチかも?と周りの人に言われることがあります。
自分でももしかしたら・・・なんて思う人も多いようです。
それだけ、リウマチというものがよく知られているのでしょうか。
さて、ここでは、リウマチと関連がある場合の四十肩(五十肩)について書いていこうと思います。
先ほども書いたように、リウマチの場合は様々な関節に同時に症状が出ることがあり、左右両方同時に発症することがほとんどです。
対処や注意点を考える前に最も大切なことは、リウマチかどうかをきちんと診断してもらうことです。
リウマチの診断は血液検査だけでなく、実際の症状などと照らし合わせるなど複数の検査や症状が一致して初めて専門医が診断するもので、一般的なイメージのリウマチとは少し違うかもしれません。
リウマチそのものははっきりいうと治るものではありません。
しかし、近年は薬の進歩がめざましく、関節が破壊される前に抑え込むこともできるようになっています。
リウマチがある場合、四十肩(五十肩)のような症状が出たとしたら、かなり注意が必要です。
リウマチは、関節の変形を伴うので関節同士や骨と筋肉がこすれやすくなってしまい、ますます関節が壊れたり、筋肉が断裂しやすくなったりするのです。
そのため、四十肩(五十肩)の基本である痛みのある動作はしない、無理に腕を挙げない、などの対処を徹底的に行うべきだと思います。
さらに、リウマチと関連する四十肩(五十肩)であれば、どういう風に壊れていくかも重要です。
挙がらなくなるのか、捻れなくなるのか、左右の肩で片方は挙がるけど捻れない、もう片方は捻れるけど挙がらない、など分けることができれば、同じ壊れるのでも生活への支障は少ないでしょう。
そうしたことも考えて、左右の腕でおこなうことの役割を、きちんと分けて生活していくことが大切です。
このように、リウマチと関連する四十肩(五十肩)では、ただの四十肩(五十肩)と同じような対処は必要ですが、それ以外にも、薬のことなどしっかりとした管理や治療が必要になります。
まずはきちんとした診断を受けることが大切になりますので、リウマチかも?と思われたら、まずは専門医を受診することをお勧めします!