四十肩(五十肩)に水がたまる~これって普通?~
四十肩(五十肩)で肩に水がたまるということがあるのでしょうか?
多くの方はあまり聞いたことがないと答えると思います。
実は、四十肩(五十肩)で関節の中に水がたまる、という症状は、膝関節などと比べて「多くない症状」です。
しかし、それは現実的には「水がたまっていない」というわけではありません。
膝などに比べるとたまる量が少ない、ということなのです。
では、四十肩(五十肩)で水がたまる、ということは、そもそも何が原因でどのような症状なのでしょうか?
ここでは、四十肩(五十肩)と水がたまることについてご説明しましょう。
四十肩(五十肩)水がたまるのはナゼ?
そもそも水がたまるということは「関節水腫」といわれており、関節の中に普段からある水が増えている状態のことです。
なぜ普段より水が多くたまるのか?ということで言えば、強い炎症が起きている、ということが原因です。
かなり雑に言ってしまえば「たんこぶ」ができたときに腫れる、というような状況と同じだと考えるとよいでしょう。
四十肩(五十肩)で水がたまるのは、そのたんこぶのような状態が関節の中で起きているということなのです。
そのため、水がたまるということは炎症の強い時期、いわゆる急性期であることを示しています。
ただ、難しいところとして、水がたまった状態のまま放っておくと炎症は治まっていきますが、水はなかなかなくなりません。
それどころか、その水がたまっている状態が続くことでまた炎症が起きやすくなるといわれています。
水がたまった状態のままの場合と、徐々に吸収されていく場合で、何が違うのかというのにはいろいろな意見があるようで一致していません。
少なくとも、ある程度動く範囲があることや、筋肉がきちんと働くようになれば水は吸収されていくようです。
四十肩(五十肩)で水がたまることは多くはないですが、たまっている場合はかなり強い炎症が起きていたり、中の筋肉や靭帯の損傷が疑われます。
そのため、四十肩(五十肩)の程度としては重症であることが多いです。
肩に痛みがあるとともに腫れぼったい感じがあるようであれば、まず医療機関の受診をおすすめします。
決して無理をするべき時期ではないので、ご注意を!
四十肩(五十肩)で水がたまった~注射する?しない?~
四十肩(五十肩)で関節の中に水がたまる場合、比較的重症であることが多いものです。
膝に水がたまる、というよく知られた症状とはちょっと違うと思うと良いでしょう。
では、四十肩(五十肩)で水がたまる場合の注意点や対策について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で水がたまるということは、先ほども書いたようにまずは「ヤバイ!」と思うべきです。
いわゆる四十肩(五十肩)の急性期であり、場合によっては中の筋肉や靭帯を強く痛めている可能性があるからです。
状況によっては、肩の関節の中で出血を伴い、血が混じって腫れていることもあります。
このような状況であれば、どうするべきか?
まずは、少なくとも腫れぼったい感じがするかどうか、熱を持っているかどうか、を医療機関でチェックすべきでしょう。
急性期の症状は水がたまるだけではなく、あまりに周りにも伝わりにくいのが現実です。
ある程度痛みがあっても動かせてしまう、ということのなんと厄介なことか。
さて、四十肩(五十肩)で水がたまった場合の注意点としては、やはり痛みのある動作を極力さけることでしょう。
しかし、それだけでは水がたまる症状は落ち着きにくいです。
よほど痛みが強ければ医療機関にて注射を行うことも非常に有用だと思います。
注射の作用で誤解があるようですが、さっさと注射を打って水を抜くほうが早く治ることも多いのです。
まずは肩に腫れぼったい感じがあるかどうか、肩を前から触ってぶよぶよしていないか、などがチェックポイントでしょう。
何もしなくても疼くといった症状からも、腕を支える筋肉がつりそうになる方が多いのです。
まずは少しでも「水がたまる」ことが疑われれば、無理をせずに医療機関でチェックしてもらうべきでしょう。
そして、本当に水がたまることがあれば、我慢せず、水がたまれば抜く、ということを意識すれば改善もしやすいでしょう。