四十肩(五十肩)でリュックはどうか?~いいことも悪いことも~

四十肩(五十肩)になった方で「バッグはリュックの方がいいの?」という質問が出ることがあります。

 

日常使うものですので、バッグの選び方は、四十肩(五十肩)への負担を考えると重要だと思います。

 

さて、リュックが四十肩(五十肩)にとって良いのか悪いのか?

 

これは、斜めがけのバッグや、片手で持つ必要があるバッグと比べると四十肩(五十肩)にとって有用、と考えられます。

 

ただし、デメリットもあります。

 

今回は、そのような四十肩(五十肩)とリュックについて書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)でリュックを持つことのメリット・デメリット

まずは、リュックが四十肩(五十肩)にとって有用と思われる点(メリット)ですが、やはり姿勢への影響があります。

 

これは背負い方によっても大きく変わるのですが、「斜めがけ」や「片手で持つ」というバッグと比べて、背骨の左右のゆがみを少なくすることができます。

 

左右のゆがみがあると、あわせて肩甲骨の位置までずれてくるので、肩にも大きな影響が出てくるのです。

 

さらに、これも背負い方によりますが、リュックを用いることで胸が張りやすくなり肩の動きを助けることができます。

 

以前にも書きましたが、四十肩(五十肩)の場合、思った以上に姿勢の影響が大きいのです。

 

そのために、肩がどうこうよりも姿勢が崩れないようなバッグを選ぶことが最優先になります。

 

逆に、四十肩(五十肩)にとってリュックが不利な点(デメリット)ですが、やはり背負ったり降ろしたりするときに、腕を通す動作が痛みを伴いやすいというところにあります。

 

ジャケットやシャツなどを羽織る動作と同じように、どうしても腕を通す際、体の外に手を開く必要があるため肩への負担も大きくなるのです。

 

さらに、リュックの背負い方によっては、肩や肩甲骨を押さえつけるようになり、肩こりの原因になる、腕が動かしにくくなる、などの弊害が出ることもあります。

 

四十肩(五十肩)にとって、リュックはうまく使えば日常生活を楽に過ごすことのできるものです。

 

基本的には、四十肩(五十肩)の痛みある動作を避ける、ということになりますが、リュックも一つの案として利用してみてはいかがでしょうか。

四十肩(五十肩)にリュックを背負う~背負い方次第です~

では、四十肩(五十肩)の時にリュックを使う場合の注意点を書いていこうと思います。

 

四十肩(五十肩)でリュックを使う場合、そもそも背負う時に注意が必要です。

 

何気なく背負おうとすると、体の横から後ろに向かって手を伸ばすようにしなければなりません。

 

これは、四十肩(五十肩)の場合、非常に痛みの出やすい方向になります。

 

そのために、まず体の前で四十肩(五十肩)の方の腕を通してから、反対側の問題ない方の腕を通す、という順序が良いでしょう。

 

リュックを降ろす時は、逆に四十肩(五十肩)でない方の腕をぬき、次にできるだけ体の前で四十肩(五十肩)の腕を抜く、ということがベストです。

 

実は、ジャケットを羽織るときや、シャツの袖を腕に通す時も同じ要領で行けます。

 

そのほかの注意点としては、リュックのヒモの長さがあります。

 

つい、だらっと長くしてしまいがちですが、あまりリュックが下がった状態(お尻にかかるくらいの人多いですよね)だと、肩だけに重さが集中してしまい、肩甲骨を抑え込んでしまいます。

 

ぴちぴちに短くする必要はありませんが、リュック本体があまりダラッと下がらずに背中に密着できるくらいがちょうどよいです。

 

さらに、肩にヒモをかけると思いますが、この場所も、できればあまり外側になり過ぎない方が、肩への負担は少なくて済むことがわかっています。

 

極端に言えば、左右のヒモを近づけるように縛ってしまうのもありだと思います。

 

もちろん、片方のヒモだけ肩にかけるようなリュックの持ち方はいいことではありません。

 

何気ないことですが、リュックもうまく使うことで四十肩(五十肩)の助けになります。

 

ぜひ工夫して使ってみてください!

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