四十肩(五十肩)で服の脱ぎ着はどうする?
四十肩(五十肩)になった方の中で、圧倒的大多数が困ることがあります。
それは「服の脱ぎ着」です。
四十肩(五十肩)になった方が、服を脱いだり着たりするときに、どうして、も肩や腕をひねる必要があり、痛みを伴ってしまいます。
今回は、このような四十肩で服の脱ぎ着が難しい場合の症状や原因について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で服の脱ぎ着が難しい理由
四十肩(五十肩)で服の脱ぎ着が難しい場合、最も多くある症状が、袖を通すときの肩の痛みです。
四十肩(五十肩)の場合、動きの制限が強くなりやすい方向として腕を外に開く動作、後ろに持っていく動作、外や内にひねる動作があります。
これらの方向が制限されると、服の脱ぎ着をする際に、袖を通す、かぶりの服を着る、脱ぐ、というときに強い痛みがでて四苦八苦することが多いのです。
そもそも、ひねるなどの動きが制限される理由としては、肩の中の小さな筋肉で肩を支える役割をしている腱板に問題があることが多いことが考えられます。
四十肩(五十肩)では、腱板が多少なりとも傷ついていたり、腱板と潤滑油の袋のあいだで炎症が起こったり、腱板にまつわるトラブルが非常に多いです。
腱板は、肩を支える役割だけでなく、腕を外にひねる、内にひねる作用も持ち合わせています。
そのため、腱板にトラブルが起こるとひねる動きが難しくなったり、肩を支えることができず動きの支点がぐらぐらするようになり、腕をあげづらくなる、というわけなのです。
さらに問題なのが、服の脱ぎ着をすることで「ひねる動作」が繰り返されてしまうことです。
服を脱ぎ着しないわけにはいかないので、どうしてもひねる動きが強制され、痛みを感じる頻度が多くなってしまうのです。
そうすると、肩の中の小さな筋肉が損傷されやすくなり、はじめは大丈夫でも無理をするといずれ切れてしまいかねません。
こういったことがあるため、四十肩(五十肩)は非常に治りにくいのです。
服の脱ぎ着をすることは、傷口に塩を塗るのと同じことになってしまうのです。
このように、四十肩(五十肩)で服の脱ぎ着が難しいことは非常によくあることです。
着替えてはいけないとはもちろん言えませんが、非常に注意が必要です。
初期症状のなんかちょっと痛いな、といううちに早めに対処することが肝要です。
決して無理をしないでください!
服の脱ぎ着が難しい四十肩(五十肩)~手順を守りましょう!~
では、四十肩(五十肩)で服の脱ぎ着が難しい場合の注意や対処について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で服の脱ぎ着が難しい場合、まずいかに痛みの少ない服の着方を考えるかです。
大原則としては「四十肩(五十肩)になった方の腕から袖を通す」ということです。
脱ぐ場合には逆で、「四十肩(五十肩)になった方の腕を後に抜くようにする」と痛みが比較的少なくて済みます。
もちろん完璧ではないですが。
さらに、基本として「脱ぎ着しやすいものを選ぶ」ということが大切になるでしょう。
かぶりの服などは痛みが出やすいため、あまりお勧めはしませんが、肌着などはどうしても痛みが出やすくなってしまうので、伸び縮みしっかりするものを選ぶようにするのもポイントです。
冬場などは、どうしても着るものが多くなり、服の脱ぎ着の機会も増えてしまいます。
できるだけ慎重に服の脱ぎ着行うように心がけましょう。
先ほども書いたように、四十肩(五十肩)の初期の症状の時ほど、実はこういった注意点は気を付けるべきです。
四十肩(五十肩)がある程度進行していくと、自然と服を着るときには袖を先に通すようになります(そうしないと着ることができないから)。
初期症状の時は、どうやっても、なんとか着ることが、脱ぐことができてしまうので余計四十肩(五十肩)を悪化させることになってしまうのです。
ちょっと痛いな、くらいではなかなか意識して服の脱ぎ着の方法を気を付けることはありませんが、実は四十肩(五十肩)の予防にもつながりますので、むしろ、なっていない方に積極的に実践してほしいくらいです。
このように四十肩(五十肩)で服の脱ぎ着が難しいことは非常によくあるとともに対処が難しい、いくら注意してもどうしても痛い、ということがあります。
専門家に相談しながら注意していくようにしてください!