四十肩(五十肩)と胸の痛み~原因はいろいろ~

四十肩(五十肩)かな?と思う時はやはり肩回りの痛みが出る時でしょう。

 

しかし、四十肩(五十肩)で首や背中、胸の痛みまででるという場合があります。

 

もちろん、腕も挙げにくく、肩そのものの痛みがある場合もあれば、首から腕、背中や胸の痛みが全体的にぼやっとでる場合もあります。

 

さて、このように四十肩(五十肩)で胸の痛みが出る場合、どのようなことが考えられるのでしょうか?

 

ここでは、四十肩(五十肩)と胸の痛みの関係についてご説明します。

四十肩(五十肩)で胸の痛みが出る時、注意することは?

四十肩(五十肩)で胸の痛みがある場合、最も注意すべきは内臓の問題です。

 

四十肩(五十肩)で胸の痛み~内臓の問題~

 

有名なところとしては、心筋梗塞や狭心症からくる「関連痛」と言われるものです。

 

心筋梗塞になりかけている、狭心症の発作が出ている場合左胸や背中にまで広がるような鈍痛がでることがよくあります。

 

心筋梗塞にしても狭心症にしても、初期でも胸の痛みが出ることがあり、我慢できないほどの症状ではありません。

 

そのため、「なんか背中とか胸が痛いな」という程度であることも多いようです。

 

このような場合、「肩も痛いから四十肩(五十肩)かな?」ということで整形外科を受診することもあるようです。

 

もちろん、整形外科医もそのあたりはよくわかっているので、大概は内科の方を勧めるでしょう。

 

しかし、初めは胸の痛みがあっても「心筋梗塞」や「狭心症」の発作がおさまってしまえば、残るのは肩の痛みだけなので四十肩(五十肩)として治療をされることもあります。

 

(四十肩(五十肩)の症状もあるので間違いではありませんが)

 

四十肩(五十肩)で胸の痛み~肺の問題~

 

そのほかに、四十肩(五十肩)で胸の痛みが出る場合、注意すべきなのが肺の問題です。

 

極々稀に、肺の腫瘍が見つかることがあります。

 

パンコースト腫瘍と呼ばれますが、MRIなどの検査にて発見されるものです。

 

四十肩(五十肩)で胸の痛み~その他の問題~

 

また、内臓の問題以外で四十肩(五十肩)と胸の痛みが関連する場合は、肩以外の筋肉の問題が考えられます。

 

胸の前の筋肉である「大胸筋」の過剰な緊張や「上腕二頭筋」という力こぶを作る筋肉の問題です。

 

どちらも肩の動きには非常に重要な役割を果たしています。

 

それが硬くなって肩の中で擦れて痛みを出したり、四十肩(五十肩)の痛みのせいで過剰な緊張状態になったりして痛みを出す、などのことが考えられています。

 

首の問題が合併しているケースもあります。

 

首のヘルニアなど神経を刺激している場合、背中、肩甲骨周り、胸の痛みを訴えることもあります。

 

このように四十肩(五十肩)で胸の痛みがある場合、いろいろな原因が重なっていることがあります。

 

まずは内臓の問題をきちんと確認するために医療機関を受診して適切な診断を仰ぎましょう!

胸の痛みがある四十肩(五十肩)~怖い怖い怖い~

四十肩(五十肩)になった方で胸の痛みも訴える方は、いろいろな原因が考えられるためあまり軽く考えない方がよいでしょう。

 

では、そのような四十肩(五十肩)で胸の痛みがある場合の注意点や対処について書いていこうと思います。

 

四十肩(五十肩)で胸の痛みがある場合、最も注意すべきは心臓の問題です。

 

この場合は、心筋梗塞や狭心症が考えられますので、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。

 

痛みの特徴として、胸が締め付けられる、脂汗が出るなどがあり、さらに四十肩(五十肩)とは違うので、肩の動きにかかわらず痛みが出現します。

 

このような特徴があっても、やはり自己判断は危険であり命にかかわるので、早めの受診が望ましいでしょう。

 

肺の問題にしても同じことが言えます。

 

肺に腫瘍があることなど万に一つもない、とはいえもしあった場合は命にかかわるものです。

 

まずは医療機関を受診して重大な内臓の病気ではないということを確かめておくべきだと思います。

 

そのほか、四十肩(五十肩)で胸に痛みがある場合、肩回りの筋肉の影響があります。

 

大胸筋や力こぶを作る上腕二頭筋の影響です。

 

両者とも四十肩(五十肩)の場合かなり緊張が強くなりやすい筋肉です。

 

大胸筋は四十肩の痛みのせいで腕を抱えるようにすることが多くなり、かなり固くなります。

 

肩の痛みが出ない範囲で、ゆっくりと胸を張る体操が効果的です。

 

肩の痛みが落ち着いてきたら、背骨に沿って丸めたバスタオルを縦に入れ、その上に寝転がるだけでも胸が開くようになりストレッチになります。

 

このときに肩の痛みが出ない範囲で両手を横に広げるようにすると「上腕二頭筋」のストレッチにもなるので有効です。

 

ストレッチポールの上に寝転がって行うほうがよいのですが、ない場合はバスタオルを棒状にして行ってもよいのです。

 

また、首の問題がある場合でも、胸の痛みがでることがあります。

 

これは、胸の前だけに痛みが出ることはあまりなく、肩から背中にかけて広がるように痛みがでます。

 

そして、腕や指先に、走るようなしびれや痛みが出現することも特徴的です。

 

その場合は、首を反るような動作を極力避けるようにすることが大切です。

 

先ほどと同じように、痛みが薄らいで来たら胸を開くような体操も効果が高いでしょう。

 

四十肩(五十肩)で胸の痛みがある場合は、注意が必要です。

 

速やかに適切な診断を受け、対処していきましょう!

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