四十肩(五十肩)と脇の下~四十肩ではない?~
四十肩(五十肩)になった方で、脇の下も痛いとか、脇の下から背中にかけて痛い、ということをおっしゃる方がいます。
脇の下であれば、肩と関係ある?と思う方も多いようで、まさか四十肩(五十肩)だといわれるとは思ってもみない方がほとんどです。
実は、四十肩(五十肩)で脇の下あたりが痛くなることは、よくある話なのです。
今回は、そのような四十肩(五十肩)で脇の下が痛い場合について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で脇の下が痛い原因は?
四十肩(五十肩)で脇の下が痛い原因ですが、多くの場合「筋肉の影響」が大きいです。
そもそも、肩という関節は大きな可動域を持っており、それをコントロールするためにはあらゆる方向から筋肉で支える必要があります。
そのため、肩甲骨や背中から脇の下付近を通り、上腕骨までつながっている筋肉がいくつもあります。
これらがうまく働くことで、腕が挙がるのを制動したり、腕の骨の位置が挙がり過ぎることを抑えてくれていたりします。
また、特に、腰や背中といった体幹と肩をつなぐという役割もあります。
四十肩(五十肩)では、これらの筋肉が過剰に緊張していることが多く、そのため脇の下まで痛みが広がることがあるのです。
代表的な筋肉で言えば、小円筋、大円筋、広背筋、上腕三頭筋などでしょうか。
症状としては、肩の中がズキズキと痛むのとは違い、手で押さえたくなるような嫌な痛みを出すことが多いです。
四十肩(五十肩)で脇の下が痛む場合、まれに別の病気が潜んでいることがあります。
それは「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」です。
ヘルペスウイルスによるものですが、軽い湿疹から始まり、神経の走行に沿った部分に痛みが出現することがあります。
脇の下から背中や胸にかけての神経に、ヘルペスウイルスの症状が出ると、脇の下が痛くなります。
どの年代でも疲れがたまっていると発症することがあり、意外に気づかれないものです。
そのほかにも、四十肩(五十肩)で脇の下に痛みがある場合、脇だと思っていたけれど、実は「腕の筋肉」や「神経」を圧迫していたというケースもあります。
このように、四十肩(五十肩)では、脇の下に痛みが出ることも考えられますが、人によっていろいろな症状が出るということがお分かりいただけるかと思います。
四十肩(五十肩)かどうかを決めつけず、まずは適切な診断を受けてみてはいかがでしょうか?
脇の下の痛い四十肩(五十肩)~珍しくないようです~
四十肩(五十肩)になった方の中で、脇の下に痛みがある人がいらっしゃいます。
もちろん、脇の下だけに痛みが出るわけではないのですが、一般的な想像通りの四十肩(五十肩)の症状よりは、やや異なるかもしれません。
さて、ここでは、そのような四十肩(五十肩)で脇の下が痛い場合の注意点や対処について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で腋の下が痛い場合、最も注意すべきなのが「帯状疱疹」です。
ヘルペスウイルスが原因で起こる湿疹や、神経の走行に沿った痛みやしびれが出現することがあります。
四十肩(五十肩)で脇の下が痛い場合、まずは皮膚の状態をチェックしてその部分に湿疹が多いようであれば、速やかな受診をお勧めします。
帯状疱疹は、現在でも多く苦しんでいる方がいらっしゃいますが、薬である程度コントロールがとれると考えられます。
最近では、よい薬が出ていますので、早めに受診、早めに薬、が基本です。
さらに、疲れによっても症状が悪化するケースがあるので、日常生活のリズムや睡眠時間、適切な食事など一般的なところを改めて見直してみるのもよいでしょう。
四十肩(五十肩)で脇の下が痛い場合、多くは背中や体幹から腕に向かって伸びている筋肉が過剰な緊張で固くなっているということです。
広背筋などは、体幹と腕をつなぐ筋肉であるとともに、非常に大きく強い力を発揮してくれます。
ところが、簡単に筋肉痛になり、まるで脇の下が痛いような感覚にとらわれてしまうのです
広背筋に限らず、このような筋肉からくる痛みの場合には、ゆっくりと無理のない範囲でストレッチを行うと腋の下の痛みも軽減しやすいといわれています。
単純に、手を組んで万歳をしてから左右に倒す、というくらいの簡単なものでも脇の下が良く伸びるかもしれません。
四十肩(五十肩)で脇の下が痛い場合、あまり大きく肩を動かせないかもしれません。
しかし、まずはゆっくりと肩甲骨を回すことなど、結局痛みのない範囲で肩回りのリラックスをはかるということが最初になるでしょう。
四十肩(五十肩)で腋の下が痛い場合、いろいろな原因が考えられます。
中には、四十肩(五十肩)よりも別の問題であることもありますので、適切な診断を仰ぐようにしてみてはいかがでしょうか?