四十肩(五十肩)と広背筋には密接な関係があった!

四十肩(五十肩)になったときに、医者から広背筋の問題を指摘されることがあります。

 

広背筋とは、腕から肩甲骨のすぐ外、そして腰を包む筋膜までと、とても広く大きな筋肉のことです。

 

広背筋が働くと、腕を内側にひねったり、後ろに引いたりといった、様々な動きができます。

 

この広背筋が、四十肩(五十肩)の話で取り沙汰されているのには理由があります。

 

広背筋は固くなることが多く、四十肩(五十肩)はもちろん、そうでなくても固くなっている人がいたり、腰痛の原因にもなったりするためです。

 

今回は、このような広背筋と四十肩(五十肩)の関係について書いていこうと思います。

広背筋は四十肩(五十肩)に限らず固まりやすい?

広背筋は、スポーツの場面でよく話に出てくる筋肉です。

 

野球に代表される「ものを投げる競技」では、非常に発達しますし、競泳や体操など、腕で水をかく、腕で体を持ち上げる、などの動作の時にも非常に強く働きます。

 

日常生活でも、起き上がるときなど腕で体を支える、長時間物を持ったまま移動するなど、様々な場面で働くことが分かっています。

 

そのため、四十肩(五十肩)だから固くなる…という以前に、日常的に固い人が多いという広背筋なのです。

 

では、四十肩(五十肩)と広背筋について見ていきましょう。

 

すると、四十肩(五十肩)になることで、腕を挙げるという動作に強い痛みを伴うようになり、腕を挙げることそのものを、体が拒否するようになります。

 

そして、よく手をおヘソの上に置くような状態で固めようとされる方が多くいらっしゃいます。

 

腕を下げる動作や、内側にひねる動作の時、最も強く働くのが「広背筋」です。

 

なので、四十肩(五十肩)の痛みに対する防御反応として、広背筋が過剰に緊張するということが考えられます。

 

逆を言えば、四十肩(五十肩)の治療をしていく際、腕を挙げようとしてもそれを邪魔をするのも広背筋だということになります。

 

このように、広背筋という一つの筋肉をとってみても、四十肩(五十肩)にとっては、大きな影響があります。

 

四十肩(五十肩)にならないためにも、普段からいろいろな筋肉の柔軟性を高めつつ、筋力を落とさないように心がけていく必要があります。

四十肩(五十肩)と広背筋が関係している場合の注意点

では、四十肩(五十肩)で広背筋が関わっている場合の注意点や対処について書いていこうと思います。

 

四十肩(五十肩)で、広背筋が関わっていることは非常に多いものです。

 

しかし、広背筋が痛みを出すことはあっても、実は、それは四十肩(五十肩)の本体ではありません。

 

あくまで、四十肩(五十肩)の痛みの中の一部であり、直接的というより間接的に広背筋が痛みを出すという感じでとらえたほうが良いでしょう。

 

広背筋が痛みを出している場合の注意点としては、まず、痛みのある動作をおこなわないことです。

 

当たり前だろう、と思われるかもしれませんが、広背筋という筋肉は、腕を動かすだけでなく、体幹の動きにも非常に大きな関わりを持っています。

 

そうなると、かなり多くの動作で痛みを出すことになります。

 

そのため、少しでも痛みのない動作を選んで動くことは本当に重要なのです。

 

また、その他の対処としては、やんわりとストレッチを行うとよいでしょう。

 

カンタンな方法では、無理のない範囲で両手を挙げ、手を組んでから左右にゆっくりと倒すことです。

 

脇から横腹にかけて、伸びる感じがあればよいでしょう。

 

また、同じように腕をあげて、手をくんでから斜め前方に飛び込むように、腕が引っ張られるような感じでストレッチを行うと、さらに効果的です。

 

四十肩(五十肩)は広背筋に影響を与えると言えますが、広背筋そのものが四十肩(五十肩)や腰痛など、さまざまなものに影響を与えています。

 

まずは、ここに書いたようなストレッチをゆっくりと行ってみてはいかがでしょうか?

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