四十肩(五十肩)にモーラステープ?~うまく使いましょう~
四十肩(五十肩)になった人に、医療機関でモーラステープが処方されることが多くあります。
整形外科などでよく処方される湿布剤の一つですが、最近では、四十肩(五十肩)にモーラステープはこうだ、ロキソニンテープはどうだ、とよくご存じの方も多いようです。
モーラステープは市販薬ではないため、病院に行かない限り耳にすることはないかもしれません。
今回は、モーラステープの四十肩(五十肩)に対する効果などについて書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)にモーラステープ~その効果は?~
モーラステープはいわゆる湿布薬の一つです。
ケトプロフェンといわれる薬剤による「非ステロイド性消炎鎮痛剤」となります。
四十肩(五十肩)による炎症を抑えて、痛みを緩和しようというものです。
具体的にいうと、炎症が進行していく際にプロスタグランジンという物質が賛成されますが、これが痛みの原因の一つとなります。
このプロスタグランジンが生成される過程で、シクロオキシゲナーゼという物質が必要なのですが、このシクロオキシゲナーゼを「ケトプロフェンの作用」で抑えてくれる、ということになります。
モーラステープの良いところとしては、比較的副作用が少ないとされており、様々な状況の方に使用することができるようです。
また、四十肩(五十肩)の場合、肩はもともと大きく動く関節ですので、モーラステープはテープ剤であり、少々動いてもはがれにくいという利点もあります。
逆に、パップ剤(いわゆる湿布のイメージ通りの白くて分厚いもの)で外れやすくはがれやすい、ということがあります。
モーラステープの副作用としては「光線過敏症」があります。
湿布を張った状態で、その部分が直接日光に当たるとかゆみやかぶれを引き起こしやすくなるということがありますので、肩回りは服装に注意が必要となります。
さらに、先ほども書いたようにテープ剤ははがれにくいのはよいのですが、あまり長く貼っていると、やはりかぶれを起こすことがあります。
モーラステープは、四十肩(五十肩)の炎症に対して有効だと考えられます。
湿布だけで四十肩(五十肩)が治るわけではないのですが、痛みをいかに減らすかは四十肩(五十肩)の治療には非常に重要なポイントです。
うまく使って四十肩(五十肩)を治していきましょう!
四十肩(五十肩)にモーラステープ~さてどこに貼る?~
さて、湿布は皆さん使われた経験がたくさんあるのではないかと思いますが、実際にモーラステープを四十肩(五十肩)に対して使う時に、どのような注意が必要なのでしょうか?
モーラステープを使う時によく耳にするのが、結局どこに貼ったらいいの?ということがあげられます。
基本的には、肩の関節を包むように貼れば間違ってはいません。
ただし、四十肩(五十肩)の場合、人によって腕に痛みを感じたり、背中側に痛みがでたりすることもあります。
そのような場合は、痛みのあるところに貼ってみるのもありかと思います。
注意点の一つとして、医療機関で処方できる湿布の量には限りがあるということです。
2017年度から医療保険の改正によって、モーラステープなどの湿布薬を出す量に制限が付くようになりました。
昔は、いつでも言えば好きなだけ処方してもらえたようですが、今は処方された量使い切っても追加で出してもらう、ということが難しくなっているようなので注意が必要となります。
モーラステープを使う際の副作用という意味での注意点としては、前述した「光線過敏症」があります。
モーラステープを貼った場所に、直接日光が当たるとかぶれやすくなるため注意が必要です。
四十肩(五十肩)の場合は、服装によっては日光に当たることも考えられますので、実は注意が必要となります。
また、長時間モーラステープを使うとかぶれる心配も出てきます。
なので、モーラステープをはいだ時にかぶれていないか、赤くなっていないかなどはしっかりとチェックする癖をつけたほうが良いと思います。
このように、四十肩(五十肩)にとってモーラステープは非常に使いやすいものでぜひ有効に活用すべきものです。
注意点をきちんと把握してうまく使っていきましょう!