四十肩(五十肩)で腕が上がらない~力が抜けます~
四十肩(五十肩)には発症からの時期によって様々な症状があります。
- 腕が上がらない時期
- 腕が上がる時期
- 痛みがあるけど動かせる時期
- 痛みはないけど動かない時期
などなど、ざっと並べただけでも様々な症状があります。
もちろん原因もいろいろですが、今回は、四十肩(五十肩)で腕が上がらない場合の症状や原因について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で腕が上がらない原因は?
四十肩(五十肩)で腕が上がらない原因として考えられるのは、以下のようなことがあります。
- 肩を支える筋肉である腱板を傷めている場合
- 肩の中の炎症が強く痛みで腕が上がらない場合
- 肩の関節を包む袋や周りの靭帯も短縮し固くなった場合
まずは、肩を支える腱板という筋肉を傷める場合ですが、腱板はふとした動作で傷つきますし、ひどい時は切れることもあります。
肩の支えが効かなくなるので、手を上げようとすると、ある程度は上がってもストンと力が抜けるように落ちてしまいます。
反対側の手で補助しながらあげると、上げられることが多いです。
いきなり腕が上がらないことはならないですが、最初は腕をあげてから降ろす時に急にガクッと力が抜けるような症状が出ます。
次に、四十肩(五十肩)で肩の中での炎症が強い場合にも腕が上がらない!となります。
先ほどの腱板を傷めた場合と同じように、力が入らないという感覚になることが多いようです。
痛みが強いので、反対側の手で補助しても腕は上がらないです。
四十肩(五十肩)の初期の段階、急性期と言えるでしょう。
炎症が強く起こる原因は全くわからない場合、ふとした動作で肩の中の筋肉などを傷つけた場合などがあります。
四十肩(五十肩)で腕が上がらない場合のもう一つの理由としては、いわゆる「固まった状態」があります。
これは、四十肩(五十肩)の慢性期にあたります。
肩の周りの筋肉が固くなるだけでなく、肩の関節を包む袋や靭帯までも短縮し肩の身動きが取れないような状況です。
この時期になると痛みはあまり強くなく、でも動きの制限がとても強いという感じになります。
反対側の手で補助しても、ガチっと止まるような感じで、ある程度までしか腕が上がりません。
また、腕を上げる動作だけでなく、ひねるような動作もほとんど出来なくなるのも特徴です。
四十肩(五十肩)で腕が上がらない場合、急性期にしろ、慢性期にしろ、重症であることには変わりありません。
早期に原因を探り、適切な対処を行わないと、本当に上がらないままになってしまいます。
キチンとした対処や治療をすれば治るものですので、早めに医療機関等でのチェックをお勧めします。
四十肩(五十肩)で腕が上がらない~無理しちゃダメ?~
では、四十肩(五十肩)で腕が上がらない場合の対処や注意点について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で腕が上がらない場合、腱板という肩の中の筋肉を傷めている、腱板が切れているケースがあります。
その場合は、手をあげようとしても力が入らない、反対側の手で補助するとあがるなどの症状になりますが、このケースでは医療機関を受診するのが先決です。
できれば、MRIなどを撮ってもらい、どこの筋肉を傷めているのかをはっきりさせる方がよいでしょう。
場合によっては手術をすることもあります。
腱板を傷めている場合、何が怖いかというと・・・
初めは、一つだけの筋肉を傷めただけでも、そのまま動かし続けると別の残っている筋肉に負担が大きくかかり、さらに筋肉を傷めてしまいます。
腱板が痛んでいることがはっきりしている場合、力が入りにくい場合は極力ひねる動作やあげる動作は避けた方が望ましいでしょう。
「痛みがある・ない」というのが判断基準ではないということです。
肩の高さより上に手をあげないようにして、傷つかないようにすることですね。
炎症が強い時期に痛みで腕が上がらないことも多いですが、この場合も無理にあげようとするのは絶対にダメです。
「座る、立つ、寝る」
どのような時でもいかに痛みの少ないポジションを見つけられるかが勝負となります。
クッションなどを使って腕を支えるなどすると、楽なことが多いので試していろいろとやってみるのがよいでしょう。
もう一つ、四十肩(五十肩)で腕が上がらない原因として、関節が固まったような慢性期の状態であることも考えられます。
その場合は、痛みは少ないことが多いです。
この時期になると力は入るのですが、カチっと止まるような感じでそれ以上あがらない、という症状となります。
徐々に動かしたほうが良い時期なので、無理のない範囲で動かす、ラジオ体操などゆっくり大きな動きを行う、などが対策となります。
四十肩(五十肩)で腕が上がらない場合、生活に支障をきたすことが多く、重症となることも多いです。
無理をせず注意しながら生活していきましょう。