四十肩(五十肩)とスマホ~ついつい見ちゃうんですよね~

四十肩(五十肩)の方は多く肩こりももっていらっしゃいます。

 

ここのところ、特によく耳にするのは、スマホとの関連性についてです。

 

スマホを使っていると、四十肩(五十肩)になりやすいのか?ということです。

 

最近「スマホ首」「スマホが招くストレートネック」などのネーミングをよく耳にしますね。

 

また「スマホを使っていると新型うつになる」なんて極端な話も、まことしやかに言われています。

 

今回は、四十肩(五十肩)という観点からスマホとの関連性について書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)とスマホ~関連性はあるのか?ないのか?~

四十肩(五十肩)とスマホには関連性があるのか?というと、大いに関係があります。

 

ただ、世の論調として、スマホを使うようになったから、急に新しい病態のように「スマホ首」なんて言葉がいわれていますね。

 

しかし、このような状態は、昔からあったことで、ガラケーでも長時間使えば同じような状態にもなるわけです。

 

もっと言えば、携帯電話がない時代でも長時間同じ姿勢を取っていれば同じような首から肩回りの良くない姿勢になっていたわけです。

 

さも新しい考え方のように誇張するのは、ちょっと気になるところですね。

 

話がそれましたが、四十肩(五十肩)とスマホの関連性でいうと2つのポイントがあります。

 

姿勢への影響

 

一つは、先ほども書いたように姿勢への影響です。

 

スマホを見ようとすると、どうしても画面が顔の前、やや下にくるので視線も斜め下になりますし、画面との一定の距離もあけるようになります。

 

そうすると、肩甲骨が前に出て、背中が曲がったようになり、体に対して頭が前に出たような状態になります。

 

このような状態では肩の動きは大幅に制限され、そこから肩を動かそうとすると容易に肩を傷めることは想像できるでしょう。

 

スマホは持っていなければならない

 

もう一つのポイントとしては「スマホは持っていないといけない」ということです。

 

まあある意味当たり前ですが、先ほども書いたように、姿勢の影響もあるので良い姿勢でスマホを見ようとすると、どうしても顔の正面に画面を持ってこなくてはいけません。

 

そのため、手を肩の高さまで挙げたままの状態を維持する必要があるのです。

 

肩周りの筋肉にとって、このような腕を空中で保持するような動作は非常に大きな負担がかかることがわかっています。

 

これがipadなどのタブレット端末であれば、より重さがあるのでなおのことです。

 

姿勢をよくしようとしなくても、ずっとスマホを持ち上げておかなければならない、というのは非常に負担が大きいものですし、厄介なことにその負担はご自身では感じにくいものです。

 

日々の生活の中でスマホを使っていると、実は姿勢の面、肩への負担の面、といろいろな面で四十肩(五十肩)のリスクにつながるのです。

 

現代の生活にとってスマホはなくてはならなくなってきています。

 

スマホをうまく扱うことは四十肩(五十肩)のリスクを減らすことにつながるのです。

スマホと四十肩(五十肩)~対処は意外に難しい?~

四十肩(五十肩)とスマホには、大きな関連があることは先ほど書きました。

 

では、スマホを使うことにより四十肩(五十肩)になってしまうことを、どのように予防していけば良いのでしょうか?

 

ここでは、その対処や注意点について書いていこうと思います。

 

スマホを使うにあたって、まず気を付けることと言えば、なによりも、まずスマホをみる時間を減らすことです。

 

もちろんこんなことを言うと元も子もないのですが、やはり絶対的な時間を減らす努力はする必要があるでしょう。

 

スマホをみるときの工夫のポイントは2つです。

 

  • 腕の重さをなにかで支える
  • よい姿勢をキープするために何かを利用する

 

その「何か」で、もっとも役に立つのがさまざまな大きさのクッションです。

 

座ってスマホをみるときには、大きめのクッションを太ももの上におき、その上に腕をおいて支えにしてあげると肩の負担はかなり軽くなります。

 

外出中であれば、バッグを利用したり、椅子のひじ掛けを利用したりするなどが工夫になります。

 

よい姿勢をキープするための「何か」もクッションをうまく利用するとよいでしょう。

 

バスタオルでも代用できます。

 

姿勢が悪くなる方の特徴として、骨盤が後ろに傾いているということがあります。

 

このような状態でいくら姿勢をよくしようとしても、ビルの土台が傾いているのと同じ状況なので、いくら頑張っても別のところが傷んでしまうだけです。

 

骨盤の傾きを支えるには、小さなクッションをお尻の後ろ半分に挟むようにすると良いです。

 

こちらもバスタオルなどで代用できます。

 

頭の位置に関しては、軽く顎を引く、くらいの意識がちょうどよいでしょう。

 

姿勢を維持することは結構難しく、あまり意識しすぎると逆効果になるので注意が必要です。

 

ただし、ここまで書いてきたような工夫をしても、やはり長時間スマホをみると身体は固くなり、四十肩(五十肩)のリスクを高めることにつながります。

 

ある程度の時間スマホを触ったら、必ず肩甲骨を回す、背伸びをするなどの体操の方が重要であることはお忘れなきように、スマホともうまく付き合っていきましょう。

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