四十肩(五十肩)で「骨に異常がない」と言われたら?
四十肩(五十肩)になった場合に病院でレントゲンを撮ると「骨に異常がない」と言われることが、ハッキリ言ってほとんどです。
骨に異常がない、といわれると意外に思うかもしれません。
しかし、実は、四十肩(五十肩)の多くが骨に異常がないことがほとんどです。
四十肩(五十肩)の痛みは相当なもので、非常に困ることがたくさんあります。
そのため、骨に異常がある、と考える人が多いのもうなずけます。
今回は、このような四十肩(五十肩)で「骨に異常がない」と診断された場合について、書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で骨に異常がないのに痛いのは、どうして?
四十肩(五十肩)で骨に異常がない場合、どのようなことが原因として考えられるのでしょうか?
四十肩(五十肩)では、多くの場合、肩の関節の中で、筋肉などの組織がこすれあって炎症を起こしています。
それは「腱板(けんばん)」と言われる肩を支える筋肉が損傷しているケースもありますし、肩を包む「靭帯」や「関節包」などの組織がいたんでいることもあります。
こすれ合ってしまう理由としては、肩の周りの筋肉の過剰な緊張や、姿勢の影響などがあります。
あとは、肩へ負担のかかる動きを繰り返す等でも四十肩(五十肩)へ一直線です。
骨に異常がないのが、むしろ当たり前のようなのが四十肩(五十肩)なのです。
ところが、中には加齢によって肩の変形を伴っており、それが原因でこすれやすくなっているケースもあります。
しかし、これが難しいところで、骨に変形があっても「こすれ合わない」という方もいらっしゃるのです。
なので、やはり基本的には・・・
- 肩の動きが適切に出ているかどうか?
- 無理な動きを繰り返してしまうかどうか?
などが、四十肩(五十肩)になる原因の大きな部分かと考えられます。
逆をいえば、骨に異常がないからと言って四十肩(五十肩)にならない、なんてことはありません。
骨に異常がなくても、四十肩(五十肩)になるリスクは十分にあると考えておいた方がよいでしょう。
このように骨に異常がある、ないについては、四十肩(五十肩)に対して影響はするにしても、骨に異常がなくても四十肩(五十肩)には十分なることもあります。
まずは、レントゲンでチェックすることは大切ですが、あまり過信しすぎないことをお勧めします!
四十肩(五十肩)で骨に異常がない?ある?~どちらも無理しない~
四十肩(五十肩)で困って、病院で検査を受けると骨に異常がないから大丈夫、なんてさらっと済まされることがあります。
先ほども書いたように、実は四十肩(五十肩)で骨に異常がないなんてことはザラで、むしろ当たり前くらいのことが多いのです。
しかし、骨に異常がないから大丈夫、なんて簡単に済ますような医者は信用しないほうが良いかもしれません。
ほとんどのケースで骨に異常がない四十肩(五十肩)ですが、注意すべきことは、やはり痛みのある動作を極力避けるということにつきます。
骨に異常がないとしても、関節の動きが上手くいかず、肩の関節の中でこすれるようになってしまっているケースがほとんどです。
痛みを感じれば感じるほど、また緊張が強くなり、さらに肩が動きにくくなる、という悪循環に陥ってしまいます。
当たり前のことですが、無理しないということが最も大切です。
日常生活における対策としては、遠くに手を伸ばすような動作を避けることや、体の横に手を伸ばすような動作も無理しないことが重要です。
何気ない動作ですが、このような動作を、ちょっと気を付けて避けるだけでも、四十肩(五十肩)の治りは違ってきます。
そして、何より、普段から気を付けることで四十肩(五十肩)を予防することにもつながります。
また、逆に「骨に異常がある」と指摘された場合であっても、上に書いたような注意をまずは気を付けることが基本となります。
骨に異常がある、と言っても軽い変形の程度であることが多いです。
変形の仕方や速度によっては、四十肩(五十肩)よりも関節リウマチなどを疑った方が良いでしょう。
どちらにせよ、四十肩(五十肩)を疑った場合は、病院で速やかに検査を受けるべきです。
四十肩(五十肩)と思っていたら、実は重大な疾患のケースである可能性も否定できないため、レントゲン検査も必要だからです。
肩が痛む場合は、何よりも速やかな病院での検査をお勧めします!