四十肩(五十肩)と血行~悪いとやっぱり?~

四十肩(五十肩)になると、やはり腰痛などと同じように血行について気にされる方が多くいらっしゃいます。

 

血行が悪いということは、果たして四十肩(五十肩)への影響は大きいのでしょうか?

 

四十肩(五十肩)にとって、血行の良し悪しは、やはり重要なポイントです。

 

ここでは、四十肩(五十肩)と血行の関係性についてご説明したいと思います。

四十肩(五十肩)は血行の悪さが原因?

四十肩(五十肩)は、基本的には、肩の中のどこかしらで強い炎症が起きることが主な原因ですが、筋肉が伸び縮みしにくい状況がもともとあって、四十肩(五十肩)になるケースがほとんどです。

 

そのため、血行不良があれば、筋肉の伸び縮みもうまくいかなくなり、肩の運動を制限したり、しっかりと肩を支えることができなくなったりと、四十肩(五十肩)にとって非常にまずいことになってしまうのです。

 

さらに、四十肩(五十肩)では痛みも強く出るものですし、人によって差はあるものの、長いあいだ痛みと付き合う必要があります。

 

そのため、痛みがあるために筋肉が強張り、強張った状態で長期間いることにより血管を圧迫する、ということになってしまいます。

 

さらに、長引く痛みのせいで、循環を調節する「自律神経系」も乱れることが多いです。

 

そのため、四十肩(五十肩)の場合、肩に限らず、全身の各所で「血行の調節が乱れる」こともわかって来ています。

 

一方、最近の研究で、実は「血管の量が増えている」ということもわかっています。

 

血管が増えているから血流がすごく良くなるわけではなく、不必要な血管がつくられ、そこで慢性的にだらだらと炎症が続く、ということです。

 

なぜ新しい血管が必要ないところにできるのかということは、四十肩(五十肩)による炎症が長引いてしまっていることが原因と考えられています。

 

モヤモヤ血管とよばれるものですが、四十肩(五十肩)以外にも変形性膝関節症などでも同じような血管が増えているような所見があることもあるようです。

 

このように、四十肩(五十肩)で血行の問題は、やはり付きまとうものです。

 

しかし、ただ血行が悪い、ということ以外にもいろいろなことが分かってきています。

 

まずは無理をせず、四十肩(五十肩)の状態を適切に把握するように努めてみてはいかがでしょうか?

血行が悪い四十肩(五十肩)~さてどうしましょう?~

さて、四十肩(五十肩)と血行には少なからず関係があり、単に血行が悪いだけでなく、新しい余計な血管ができてしまうことによっても痛みを出す、ということを先ほど書きました。

 

ここでは、そのような四十肩(五十肩)の場合の、血行への対策について書いていこうと思います。

 

基本的には、四十肩の(五十肩)場合、肩回りの血行は悪くなっていると考えてよいでしょう。

 

血行が悪いというだけではないのですが、少なくとも肩回りの筋肉全体が血行不良に陥り、悲鳴をあげている状態です。

 

この肩回りの筋肉の血行の悪さへの対策としては、やはり筋肉を程よく使うということが一番ですね。

 

しかし、結局痛いというところまで頑張り過ぎることが多いため、むしろ腕を軽く振る、肩をすくめてストンと力を抜く、など脱力をするように意識するくらいがちょうどよいのです。

 

動かす前には必ず力を抜く、というのが四十肩(五十肩)の原則です。

 

さらに、血行への対処としてマッサージがあります。

 

これは、先ほども書いた「モヤモヤ血管」に対するものです。

 

肩の周りで(特に肩の外側)痛いところを、じんわりと10秒くらい圧迫して5秒待ってまた圧迫して、というのを繰り返すのです。

 

こうすることで、余計な血管の血流が遮断され、また流れるということを繰り返し、余計な血管が徐々になくなっていく、というものです。

 

とてもシンプルですが、この圧迫の繰り返しが効果があるとされています。

 

自律神経の乱れについても、やはり四十肩(五十肩)への影響は大きいとされています。

 

この場合には、まずはリラックスが大切です。

 

意外に難しい対処として、生活のリズムを整える、ということがあります。

 

3食をきちんととって、昼にきちんと休憩して、夜中もゆっくりと眠る、なんて当たり前のことですが、実は日々行おうとするとハードルが高いことが多いです。

 

まずは、少しでもリズムを整えることを意識してみてください。

 

このように、四十肩(五十肩)の血行への対処はいろいろとあります。

 

しかし、結局のところ無理をして痛みを出してしまえば、元も子もなくなってしまいます。

 

まずは医療機関で適切な診断を受け、できることをおこなっていきましょう。

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