四十肩(五十肩)と親指のしびれ~実は四十肩より厄介かも~

四十肩(五十肩)になった人のなかには、肩の痛みや動きづらさだけでなく、親指のしびれを訴える人がいます。

 

親指のしびれに限らず腕がしびれた感じがする、小指がしびれるなど様々な場所にしびれを訴えるケースが結構あるのです。

 

では、このような親指のしびれはなぜ起こるのでしょうか?

 

今回は、四十肩(五十肩)と親指のしびれについて書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)で親指のしびれが出る原因は?

四十肩(五十肩)で親指のしびれが出る原因は何でしょうか?

 

四十肩(五十肩)で親指がしびれる場合、最も疑うべきものは、首からの症状が合併しているケースです。

 

頚椎(けいつい)椎間板ヘルニアなどを四十肩(五十肩)に合併している場合、首の神経の圧迫や刺激の影響で親指がしびれてきます。

 

(もちろん刺激する場所によって親指以外もしびれることがあります)

 

この場合の厄介なところは、しびれるだけでなく進行すると特定の筋肉がマヒしてしまい、その期間が長くなると元に戻るのに何年もかかってしまうことがあるのです。

 

神経が障害されることはそれだけ厄介なのです。

 

次に、四十肩(五十肩)で親指がしびれる原因として、同じく神経の影響で、手首で神経を圧迫している場合があります。

 

これは「手根管症候群」といって、親指に行く神経が刺激されることが多いのです。

 

これも、ヘルニアと同様に特定の筋肉にマヒがおこることもあり、注意が必要になります。

 

そのほか、四十肩(五十肩)で親指がしびれるケースでは、筋肉からくる場合があります。

 

トリガーポイントという筋肉の中にあるコリのような部分が刺激されると、その筋肉とは離れた場所に、しびれた感じが出ることがあります。

 

これは結構不快な症状で、波があります。

 

神経の症状がピリピリ、電気が走るなどと表現される一方で、重い、だるい、不快という表現が多いのも特徴的です。

 

また、筋肉とからんだ親指のしびれで言えば、腱鞘炎になっていて親指がしびれたような感じになる場合があります。

 

四十肩(五十肩)と腱鞘炎は意外に合併することが多くあります。

 

好発年齢が同じというところもあり、よく治療を並行して進めていくことも多いです。

 

四十肩(五十肩)で親指がしびれる場合、神経が絡んでいると非常に治りにくく、厄介です。

 

まずは、医療機関を受診し、しびれの原因をはっきりさせることをお勧めします。

四十肩(五十肩)と親指のしびれ~姿勢や手の使い方が大切~

四十肩(五十肩)は、実はいろいろな「別のもの」が合併しやすいです。

 

そのなかで「親指のしびれ」は比較的多いものです。

 

これは、四十肩(五十肩)に先になるのか、親指のしびれが先なのかはわかりません。

 

では、親指のしびれに対する注意点や、対策について書いていこうと思います。

 

四十肩(五十肩)で親指がしびれる場合、最も注意すべきは神経の問題です。

 

先にも書いたように、頚椎(けいつい)椎間板ヘルニア、手根管症候群などがあります。

 

姿勢の問題や、四十肩(五十肩)をかばっての使い方などが原因としてあります。

 

姿勢については少し見直すだけでも、かなり効果が認められています。

 

常にピシッとする必要はなく、腕をあげる際に少し背中を伸ばすだけでもよいのです。

 

姿勢の悪いまま、肩や腕を動かさない、その基本が意外にできない方が多いのです。

 

もちろん、首からくることも考えると、首をあまり大きく反らすことはお勧めできません。

 

手根管症候群は手首の問題ですが、パソコン作業や長時間の運転など、意外に四十肩(五十肩)になりやすいシチュエーションでもなるのです。

 

対策としては、単純に作業の途中に肩から腕全体の脱力を心がけるだけでも効果があります。

 

首の問題、手首の問題それぞれありますが、何より大切なのは、親指のしびれの原因をキチンと確かめることです。

 

先にも書いたように、神経の症状があった場合、放っておくと治るのに何年もかかったり、酷い場合は治らなかったりします。

 

もはや、四十肩(五十肩)が問題ではなくなってしまうのです。

 

四十肩(五十肩)で親指がしびれる原因としてトリガーポイントといわれる筋肉の強いコリのような状態や腱鞘炎などのことも前述しましたね。

 

どちらにしても四十肩(五十肩)の影響で、腕全体の筋肉の緊張が強くなっている状態が原因と考えられます。

 

神経の問題の時と同じように、姿勢に気を付ける、肩から腕の脱力を心がける、というのは同じです。

 

それに加えて、「手を振る」というのが効果的です。

 

単にぶらぶらするだけなのですが、ウォーキングなども、実は四十肩(五十肩)に効果的であることとつながります。

 

歩くときに意識して手の振りを(痛みのない範囲で)大きくしていくことは意外に効果があるのです。

 

痛みのある所を無理に動かすより、痛みのないところを大きく動かす、というのは四十肩(五十肩)に限らず関節や筋肉の痛みの対策の基本となります。

 

親指のしびれは、むしろ四十肩(五十肩)よりも注意が必要な症状です。

 

きっちりと原因を把握したうえで、姿勢や脱力を心がけてみてはいかがでしょうか?

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