四十肩(五十肩)で予防接種することってどうなの?
四十肩(五十肩)の人が予防接種は受けてもよいでしょうか?
という質問を受けることがあります。
予防接種は、肩への注射であることが多いので、心配されるのも無理はありません。
では、四十肩(五十肩)である場合に、肩への予防接種に問題はあるのでしょうか?
今回は、そのようなことについて詳しくご説明したいと思います。
四十肩(五十肩)で予防接種するのは問題ない?
四十肩(五十肩)の場合に予防接種を受けることは基本的には問題ありません。
いろいろなうわさも耳にすることがありますが、ほとんどが眉唾(まゆつば)ですので、正確な情報かどうかを見極めることが大切です。
ここでは注意点として、インフルエンザなどの一般的な予防接種を基に書いていこうと思います。
予防接種の種類によっては、ワクチンの副作用の関係で四十肩(五十肩)を患っている時には、やめておいた方がよいものもあるかもしれませんのできちんと確認をすることは忘れずに!
そもそも、予防接種の多くは筋肉注射であり、肩の関節の中に注射を打つわけではないので四十肩(五十肩)に対して大きな問題はありません。
ちなみに、四十肩(五十肩)の治療法の一つとして肩への注射を打つことがありますが、これは関節内注射ですので予防接種とは全然違うものです。
四十肩(五十肩)での予防接種の問題点を強いてあげるなら、筋肉が強張ってしまうことです。
腕を動かすメインの力となる「三角筋」という筋肉に対して予防接種を打つので、チクっと予防接種の注射の痛みがあると一時的に強張るということがあります。
そうなると、ただでさえ四十肩(五十肩)の影響で筋肉に過剰な緊張があることが多いのでそれを助長することがあります。
そのため、予防接種の後に四十肩(五十肩)が悪化したような感じになってしまうことがあります。
しかし、これはあくまで、注射の針を刺した影響であって、予防接種そのものには何の問題もないので誤解のないように。
このように、四十肩(五十肩)の時に予防接種を受けることは、基本的に大きな問題はありません。
ただし、上記のような点について注意して損はないと思います。
事前に申告するなり、相談するなりしてみてはいかがでしょうか?
四十肩(五十肩)で予防接種を受ける~やっぱり力が入ります~
では、四十肩(五十肩)で予防接種を受ける場合の、注意点などについて書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で予防接種を受ける場合、「三角筋」という肩を動かすメインの筋肉に、針を刺すことになります。
どうしてもチクっと痛むため、それが引き金となり、一時的に筋肉の緊張が強くなることがあります。
四十肩(五十肩)では、筋肉の緊張が強くなっているため、余計に筋肉の緊張が強くなることはのぞましいことではありません。
ですので、予防接種後は普段よりさらに脱力を心掛けたり、腕をぶらぶらと振ったりするなどして筋肉の緊張を緩和させてあげることが重要になります。
あと、万が一のことなのですが、予防接種を肩に打つ場合、肩の中の神経を刺してしまう危険性があります。
…といっても予防接種を打つ際に医師や看護師に「手がしびれませんか?」なんて確認されるでしょうし、打つ人も当然注意しておこないますのでほとんどあり得ないことです。
しかし、注意して損はないので予防接種のあとに手がしびれないかどうかの確認はしておいた方がよいでしょう。
もし、しびれた場合にはすぐに医師に相談することが大切です。
それと、予防接種の際の注意点としては当たり前のことですが、肩を露出する必要が出てきます。
単純な話ですが、服の脱ぎ着は四十肩(五十肩)にとって非常に負担の大きな動作です。
そういった意味でいえば、四十肩(五十肩)になったほうの肩を露出せずに済む方が悪化させるリスクは少ないように思います。
四十肩(五十肩)になった場合、予防接種は基本的に問題ありません。
しかし、四十肩は長引きやすいものですので、細かなことでも注意した方が、無難と言えるでしょう。