四十肩(五十肩)と腕のしびれ~肩は痛いし腕はしびれるし…~
四十肩(五十肩)には様々な症状があります。
中には、腕のしびれもあわせて訴える方もいらっしゃいます。
肩を動かしてもあまり痛くないけど、肩から腕、背中にずっと鈍痛があるというケースもあります。
四十肩(五十肩)で腕のしびれが出る場合にはどんな原因が考えられるのでしょうか?
ここでは、四十肩(五十肩)に腕のしびれが伴なう場合の、原因や対処法についてご説明します。
四十肩(五十肩)で腕のしびれが出る原因は?
四十肩(五十肩)の人に腕のしびれが現れる原因は何でしょうか?
まず考えられる原因は、肩回りの筋肉、特に腱板(けんばん)と言われる肩を支える筋肉からくる腕のしびれです。
筋肉には、四十肩(五十肩)に限らず、たくさん使われて疲労などが蓄積すると、その筋肉とは離れた場所に重だるいような、しびれたような症状を出す、という特徴があります。
これを、トリガーポイントといいます。
トリガーポイントを手で圧迫すると、押されたところ以外に広がるようなジーンというしびれ症状が出現することあります。
さらに、四十肩(五十肩)で腕のしびれが出る原因として、肩の中の炎症が強いことで起きることがあります。
肩の関節を包む袋(関節包)には痛みを感じる神経が多くあり、ここが炎症で刺激されると広がるような鈍痛を出すのです。
それを「腕のしびれ」と表現されるわけですね。
また、ここまで書いた腕のしびれの原因は神経以外のものですが、神経からくる腕のしびれもよくあります。
肩の後ろの筋肉が硬くなり、隙間を通る神経を圧迫して肩の横や腕にしびれを出すケースがあります。
それ以外では、首からくるしびれもよくあることです。
いわゆる頚椎椎間板ヘルニアも併せて合併していることがあります。
四十肩(五十肩)になりやすい原因の一つとして姿勢の悪さというものがあります。
姿勢が悪いと、当然頸椎(けいつい)にも大きな負担をかけていることになります。
完全に同時に発症することはほとんどないのですが、四十肩の痛みのせいで姿勢が悪くなって頸椎を傷め、腕にしびれが出ることはよくあることです。
神経の問題でなくても、腕のしびれが出ることはよくあります。
まずは医療機関できちんと四十肩(五十肩)と共に、腕のしびれの原因を判断し、適切な治療を行っていきましょう。
四十肩(五十肩)と腕のしびれ~神経からだと大変?~
四十肩(五十肩)の症状には様々あり、腕のしびれもよくある症状です。
さて、それでは四十肩(五十肩)で腕にしびれが出た場合にはどのようなことに注意すればよいのでしょうか?
まずは、医療機関を受診し、きちんとチェックすることをお勧めします。
四十肩で腕にしびれが出る原因には、首の神経からくるものもあれば、神経が全く関係ないものもあります。
首の神経が絡んでいる場合、ひどくなると筋力がマヒしたり、感覚がなくなったりすることがあります。
また、治るのにとても時間がかかったり、最悪のケースでは「治らない」ということもあるのです。
こうなるのを防ぐには「初期治療」が大切です。
まずは、四十肩(五十肩)の診断と共にチェックをして、首の神経の要素があるかどうかを確かめることが最重要です。
腕のしびれの原因が頚椎(けいつい)から来ている場合、肩の動きによって症状が出たり、変化したりすることはありません。
首を動かすことで変化することがあったり、ある方向に動かしたりしたときに肩甲骨や腕にびりっとした痛みが出ることが多いです。
このような場合、肩そのものは痛みがなければ、むしろ積極的に動かしたほうがよいことが多いです。
首の方は、あまり動かさないように注意してください。
また、肩の周りの筋肉が固まって腕にしびれが出る場合ですが、この場合は肩は痛みがある方向へは動かさないようにするのが良いです。
痛みを感じた瞬間に肩回りの筋肉は防御的に固まろうとするので注意が必要です。
肩甲骨を回す、背中を曲げたり、伸ばしたり、など肩以外の部分を積極的に動かす方が良いと思います。
痛みが特定の方向だけで、動かせる方向が多いようであれば、軽く肩を伸ばすようなストレッチは有効でしょう。
炎症が強い時期にも腕にしびれが出ることがあります。
炎症があると、関節を包む袋を刺激してしまうのでそれが原因となって、しびれ症状が出ることがあるのです。
この場合は、夜間の痛みが強い時期ですので、そもそもの四十肩(五十肩)の対処と同じで大丈夫です。
つまり、いかに楽な位置を探すか、手の置きどころを探すか、というところが注意点となります。
四十肩(五十肩)の場合の腕のしびれには注意が必要なことが多いです。
まずは、きっちり状態をチェックして、適切に対処していきましょう!