四十肩(五十肩)が治った後にコキコキ音がする~要注意です~

四十肩(五十肩)の人が、肩の中でコキコキ音がする、ということはよく耳にする話です。

 

ところが、治った後にも、同じようにコキコキ音がするという方がけっこういらっしゃいます。

 

このような状態の時には、一体どういったことが考えられるのでしょうか?

 

今回は、四十肩(五十肩)が治った後に、コキコキ音がする場合の原因や対処法について書いて行こうと思います。

四十肩(五十肩)が治った後にコキコキ音がする原因は?

四十肩(五十肩)が治った後にコキコキ音がするとき、多くの場合、肩の関節の中で「骨が不安定になっている」ことが考えられます。

 

骨同士がこすれるまではなくとも、関節の中で、骨の間に何らかの組織を挟み込んでいることが考えられます。

 

このような状況でも痛みがないことは珍しいことではなく、四十肩(五十肩)になったことのない人でもコキコキ音がすることはあると思います。

 

それではなぜ、腕の骨が不安定になるのか?

 

そこには「腱板」といわれるインナーマッスルの働きの問題が出てきます。

 

四十肩(五十肩)ではほとんどの場合、この腱板といわれる腕の骨を関節の中で安定させてくれる筋肉が傷んでいますし、弱くなっています。

 

実際、四十肩(五十肩)が治った、という線引きは非常に難しいのですが、肩の中の炎症がおさまれば、ほとんど元のように痛みなく、動かすことが可能になります。

 

しかし、リハビリなどで肩の関節を安定させなければ、肩の関節が不安定なままになってしまうのです。

 

そうすると、四十肩(五十肩)が治った後でも腕の骨が安定せず、コキコキ音がするということになってしまうのです。

 

ただし、コキコキ音がするからといって、必ずしも四十肩(五十肩)が再発するわけではないですが、明らかにそのリスクを持っていると言えるでしょう。

 

四十肩(五十肩)の場合、痛みがあろうがなかろうが、コキコキ音がする、というのはあまり望ましいことではありません。

 

ぜひご注意を!

四十肩(五十肩)でコキコキ音がする場合は、どうすれば良い?

では、四十肩(五十肩)が治った後にコキコキ音がする場合、どんな原因が考えられるのでしょうか?

 

まずは、腱板の問題が考えられます。

 

その場合、肩の関節を安定させるために腱板の筋力強化をしていく必要があります。

 

本来は専門の医師に状況を確認してもらったうえで、リハビリの専門家である理学療法士に治療プログラムを立ててもらうのがよいと思います。

 

きちんとした病院やリハビリであれば、四十肩(五十肩)で痛みがあり苦しんでいる時から予防も考えた治療を展開してくれるはずです。

 

自分で腱板の筋力を鍛えていきたいという場合は、運動が必要です。

 

まあ、運動と言っても、ペットボトルに水をいれた重りを持って、脇を軽く開くようにするだけです。

 

そのほかの腱板の筋力強化としては、小さく「前へならえ」の状態から、脇をしめてそのまま手を外に持っていく、という運動があります。

 

抵抗の弱いゴムチューブを用いてもよいでしょう。

 

その他の対処としては、コキコキ音がするような動作を避ける習慣が大切です。

 

真横に手を伸ばす、大きくひねるなどは、もってのほかです。

 

コキコキ音がするのは、主に肩の高さくらいの時や、あげきった時が多いとされています。

 

そのあたりの動作をする際に気を付ける、というだけでも違うと思います。

 

四十肩(五十肩)が治った後にコキコキ音がするというのは、良い兆候とは言えません。

 

そのまま放置すると再発してしまうこともあります。

 

痛みのないような動作を配慮しながら、筋力強化や姿勢の改善に努めてみてください!

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