四十肩(五十肩)は予防・回避できる?~実際のところ・・・~
四十肩(五十肩)は回避・予防ができるのか?というのは、よく耳にする質問です。
これだけ四十肩(五十肩)という言葉が有名になっていますが、決してなくなることはありません。
では、果たして四十肩(五十肩)は回避、予防は可能なのでしょうか?
今回は、そんな四十肩(五十肩)の回避(予防)について書いていきたいと思います。
四十肩(五十肩)は予防・回避できない?
四十肩(五十肩)が、実際のところ予防できるか?といわれると「難しい」と言わざるを得ません。
なぜなら、四十肩(五十肩)の発症機転については実際にはあまりよくわかっていないためです。
例えば、原因として考えられることとして、転んだり、重いものを持ったりなど、腕や肩に強い負荷がかかった後になりやすい…ということはあります。
しかし、あくまで、それらは四十肩(五十肩)が発症するキッカケです。
肩に強い負荷がかかったからと言って、必ずしも四十肩(五十肩)になっていくかというと、そうでもないのです。
そして、何より、特に腕に強い負荷がかかっていなくても、普段あまり腕を動かすことがなくても四十肩(五十肩)になることがたくさんあるからです。
実際、病院にいくと四十肩(五十肩)になり、肩が痛くなったきっかけを医師が問診します。
ところが、ほとんどの場合「よくわからない」と答えるということです。
そもそも、四十肩(五十肩)の発症しやすくなる要因として「年齢」があります。
好発年齢は、やはりその名の通り40~50歳代です。
ホルモンバランスや、自律神経系の関与など、いろいろなことが言われていますが、はっきりとした引き金についてはわかっていません。
こういったことを考えていくと、四十肩(五十肩)を予防・回避するためには、
- 肩に負担がかかるリスクのある動作を避ける
- 肩に負担をかけない
- 負担がかかっても対応できるだけの筋力や柔軟性をつける
…といったことくらいしかできないと考えられます。
四十肩(五十肩)に逆らうな、ということでしょうか・・・。
四十肩(五十肩)の予防は、実際とても難しいものです。
しかし、日ごろからの習慣で、リスクを一つ一つ減らすことで必ず発生率は下げることができるのです!
なんとか予防・回避したい四十肩(五十肩)~できることはあります~
四十肩(五十肩)の予防・回避は、実際のところ明確な正解はないのが現状です。
しかし、そんな中でもできることがないわけではありません。
では、四十肩(五十肩)の予防にとってできることを書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)の予防にとって最も大切なのは、以下のようなことです。
- 腕の動かし方の習慣
- 肩の中の筋肉の強化
- 背中や肩甲骨周りの柔軟性の維持
まずは、腕の動かし方の習慣についてですが、これは四十肩(五十肩)になったときも同じことが有効です。
常に「体の前で腕を動かす」「遠くに手を伸ばさない」ということが、基本中の基本です。
体の前で腕を動かそうとすると、体を捻じる動きが硬ければ難しくなるので、腕の使い方を気を付けると同時に、体を捻じる体操を行うこともよいでしょう。
四十肩(五十肩)の予防策のもう一つとして、肩の中の筋肉の強化があります。
だいたい1㎏前後の重りを持ち、腕を垂らした状態から肘を伸ばして、30度くらい斜め前にあげます(脇を軽く開く感じ)。
ただそれをひたすら繰り返すのです。
それ以上重りを重くしても、無理やりあげる角度を大きくしても逆効果です。
本当に、ただ重りを軽く振るくらいで十分なのです。
さらに、もう一つの予防としては、背中を動かすことが大切です。
背中を曲げ伸ばししたり、肩甲骨を回したり、といった簡単なものですが、実はとても大切なことなのです。
背中の動きが柔軟であれば、先ほども書いたような生活習慣での腕の使い方についても肩への負担を減らすことができます。
四十肩(五十肩)の予防は何気ない動作の習慣を変えることからはじまります。
完ぺきではないにしろ、まずは腕の使い方だけでも見直してみてはいかがでしょうか?