四十肩(五十肩)と肩こりって関係あるの?

四十肩(五十肩)と肩こり、どちらも有名な病名です。

 

どちらの病名もあまりにも有名すぎて、いろいろなウワサがまことしやかに言われており、情報が錯綜しています。

 

さて、今回は、四十肩(五十肩)と肩こりには関係があるのか?

 

また、それぞれの原因の違いなどについて書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)と肩こりの違いって?

まず、四十肩(五十肩)と肩こりは基本的に全く違うものです。

 

四十肩(五十肩)は、肩の関節の中で何らかの理由(理由がない場合もある)で炎症が起こり、痛みや動きの制限が出現するものです。

 

肩こりは、首から背中、肩回りの筋肉疲労や循環不全、心理的なストレスなどによって起こる、広がるような不快な鈍痛です。

 

そのため、この説明だけ聞くと、全く違うものということになりますが、実は四十肩(五十肩)と肩こりには大きな関連性があります。

 

もちろん、肩こりがあれば必ず四十肩(五十肩)になるわけではないし、四十肩になれば必ず肩こりになるかと言われるとそうではありません。

 

しかし、それぞれなるリスクは高くなるということでしょう。

 

もともと肩こりのある方は、多くの場合、姿勢の問題を抱えています。

 

また、女性に多いのですが、肩甲骨周りや背中、首周りの筋肉がとても弱くなっているケースがほとんどです。

 

そのような場合、肩を動かす時に負担がかかりやすく、筋肉が落ちているためにちょっとした負荷でも肩の中を傷めてしまいやすいのです。

 

さらに、首から肩甲骨にかけての筋肉が固いことが多いため、肩甲骨の動きも非常に悪くなっており、四十肩(五十肩)になりやすい環境といえます。

 

逆に、四十肩(五十肩)になった方の場合ですが、四十肩になると強い痛みとともに動きの制限がでてきます。

 

それでも、日常生活で手を使わないわけにはいきませんので、どうしても無理やり手をあげたり、使ったりすることになるのです。

 

すると、肩甲骨の動きを過剰に出す必要が出てくるために、肩甲骨周りの筋肉への負担が大きくなります。

 

そのため、四十肩(五十肩)の方がしばらくすると首から肩甲骨にかけての痛みを訴えるようになってきます。

 

このように、四十肩(五十肩)と肩こりには、直接的でなくとも少なからず関係があるのです。

四十肩(五十肩)と肩こり~動かして良いところ、いけないところ~

では、肩こりがある四十肩(五十肩)についての注意点や対処を書いていこうと思います。

 

まず肩こりは、基本的には姿勢の問題からくることが多い!と思われる方が多いかもしれませんが、それは半分だけの正解です。

 

実は、どんなに理想的な姿勢であっても肩こりを持っている人はいるのです。

 

どんなに良い姿勢だとしても、ずっと同じ姿勢でいれば結局「肩こり」になることがわかっています。

 

そのため、肩こりがある方が四十肩(五十肩)になったとき、または、それを予防するためには、結局動かした方がよいのです。

 

そこで問題になるのが、四十肩(五十肩)に対しては痛みのある動作はできるだけ避けた方がよい、ということです。

 

そのため、肩こりのある四十肩(五十肩)の場合、動かしてよいところと動かさない方がよいところをしっかりと把握しておくことが大切です。

 

四十肩(五十肩)の場合、原則、肩を無理に動かさない、ということが大切です。

 

逆に、肩こりに対しては首や肩甲骨、背中まわり等は、なるべく動かす必要があるのです。

 

肩よりも肩甲骨を回すような体操、もしくは背中を曲げたり、伸ばしたりの体操が非常に有効です。

 

四十肩(五十肩)の状態が落ち着いてきたら、徐々に肩も含めて動かしていくとよいでしょう。

 

また、四十肩(五十肩)になってから肩こりが出始めた方の注意点は、できるだけ「肩の力を抜くこと」が大切になります。

 

首から肩甲骨周りも含めて、四十肩(五十肩)の痛みのせいで非常に筋肉の緊張が高くなります。

 

そのため、痛みを感じないような動作を選ぶ必要があるのです。

 

結局は、無理に腕をあげようとしないということがポイントとなります。

 

もちろん、この場合も肩甲骨周りはしっかりと動かすことが重要です。

 

肩こりも四十肩(五十肩)もとても有名な病名ですが、対処を間違えると悪化させるだけになります。

 

現在の状況を的確に把握して、しっかりと対処していきましょう!

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