四十肩(五十肩)と腱鞘炎(けんしょうえん)~関係ありますか?~

腱鞘炎(けんしょうえん)とは、四十肩(五十肩)と同じく非常に有名な病名です。

 

多くの方が知っている病名なのではないでしょうか。

 

そのためか、四十肩(五十肩)と腱鞘炎、それぞれいろいろな誤解があり、勘違いしている方も多いようです。

 

今回は、四十肩(五十肩)と腱鞘炎について書いていこうと思います。

 

そもそも腱鞘炎とは、腱の動きをスムーズにするためにある腱を包む鞘(さや)が炎症することです。

 

腱鞘は、主に手首まわりや、足首周りなど関節の近くに多く存在します。

 

よく四十肩(五十肩)を肩の腱鞘炎だ、なんて表現することがありますが、厳密にいうと違うのです。

 

そのため、ここでは腱鞘炎を手首まわりのものとしてお話をしていこうと思います。

四十肩(五十肩)で腱鞘炎(けんしょうえん)が起きる原因は?

「手首まわりの腱鞘炎と四十肩(五十肩)が関係ありますか?」

 

・・・といわれると、直接的にはないという答えになります。

 

しかし、腱鞘炎も四十肩(五十肩)も同じような年齢でなることが多く、手を使う頻度が多ければ、なる確率は両方とも上がります。

 

ただ、実はあまり普段手を使わない方でも、腱鞘炎になることが結構あるのです。

 

症状としては、指や手首が曲がりづらい、動かそうとするとギシギシ音が鳴る、指を曲げた後にまっすぐ戻りづらい、などがあります。

 

腱鞘炎と四十肩(五十肩)との関連ということでは、職業により手を使う頻度や、その使い方に差があるため一概には比較できません。

 

しかし、手を使う量の多い方が、腱鞘炎も四十肩(五十肩)にもなりやすいようです。

 

また、実は四十肩(五十肩)になりやすい仕事の特徴として、長時間運転やパソコン作業があります。

 

多くの方のイメージとは違うかもしれませんが、じっとしていて肩を使う量が少なくても、四十肩(五十肩)になりうるのです。

 

そんな場合は、手首や指はハンドル操作やパソコン操作で酷使されることが多いので腱鞘炎にもなりやすくなってしまいます。

 

四十肩(五十肩)にしろ、腱鞘炎にしろ、直接関係がないとはいえ、やはり普段からの悪習慣などによってなりやすくなります。

腱鞘炎のある四十肩(五十肩)~けっこう厄介です~

では、四十肩(五十肩)と腱鞘炎について、注意点や対策について書いていこうと思います。

 

四十肩(五十肩)と腱鞘炎が合併している場合、最も大事なのは「手の使い方」です。

 

そもそも、繰り返して手を使う量を減らせれば一番良いですが、仕事上なかなかそうは行きませんよね。

 

なので、例えば、座って遠くのものを取る際、手だけ伸ばすのではなく、できるだけ体を近づけることが大切です。

 

また、手を動かす際には、少し姿勢を気を付ける、などの基本的なことを守るだけでも違います。

 

パソコン作業なら、クッションの上に肘をおいてから作業する、指の力を入れ過ぎないなどの注意点だけでも予防になります。

 

手を使わない方が良いといっても難しいので、一回一回の小さな負荷を減らしていくことが重要なのです。

 

腱鞘炎のひどい時期は、痛みで手が動かせないことがあるため、その場合はあまり積極的に動かさないようにしてください。

 

四十肩(五十肩)も同様で、腱鞘炎と合併している場合には、なおさら痛みのある動作を避けていくことが良いです。

 

また、痛みが強い場合は、寝る前だけでも「氷で冷やす」などして炎症をおさえることも良いでしょう。

 

逆に、お風呂で暖めることは、痛みの強い時期は決して行わないようにしましょう。

 

四十肩(五十肩)と腱鞘炎が合併する場合、腕や手を使いながらでも、いかに肩や手首の負担を減らすかが大切です。

 

両方とも、ちょっとした工夫で負担を減らすことができます。

 

まずは、どうやったら痛みがないか、楽かを考えてみてはいかがでしょうか?

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