四十肩(五十肩)と三角筋~力が入りすぎちゃうんです~

四十肩(五十肩)になった人が、自分でいろいろ調べて「自分は三角筋が痛いんじゃないか?」と思われることがあります。

 

三角筋とは、肩を包む大きな筋肉で、肩の最も表面にあるものです。

 

外から見て一目瞭然の筋肉ですし、四十肩(五十肩)の場合、その筋肉あたりが痛いことが多いので、三角筋が痛みを出していると思う人が多いのもうなずけます。

 

しかし、実際のところ、四十肩(五十肩)の痛みの本体は、肩の関節の中の炎症にあります。

 

そのため、三角筋が痛むということはあっても、四十肩(五十肩)の痛みの主な原因ではありません。

 

ただ、三角筋も四十肩(五十肩)の場合は「二次的に」痛みを出すことも多いため、適切な対処が必要となります。

 

ここでは、四十肩(五十肩)と三角筋の関係についてご説明したいと思います。

四十肩(五十肩)で三角筋が痛むのはどうして?

四十肩(五十肩)で三角筋が痛む場合、多くは過剰な緊張による痛みと考えられています。

 

四十肩(五十肩)は、多くの場合、肩の中を支える筋肉である腱板が働きにくい状況となっています。

 

腱板が関節を安定させ、支点をしっかり作ったうえで、三角筋という大きな筋肉が腕をもちあげるというのが、通常の肩の動きです。

 

四十肩(五十肩)で腕を動かす必要がある場合、肩の中の腱板と外の大きな筋肉である三角筋が協力して働くことができないため、三角筋だけが過剰に収縮をおこし、頑張らなければならない状況になってしまうのです。

 

それを繰り返していると、三角筋の過剰な緊張が常となってしまうだけでなく、脳もそういった腕の挙げ方が当たり前だと学習してしまうので、ますます三角筋への負担が増加してしまいます。

 

そうやって、三角筋が常に過剰に使われることになり、疲労に耐えかねて痛みを出す、ということが多くあります。

 

また、三角筋の特徴の一つとして、腕をただ挙げる、動かすといったときに働くだけでなく、腕を一定の場所で止めておくといったときにも非常に強く働くことがわかっています。

 

例えば、車の運転などが代表的なものですね。

 

特に腕をあげたり、重いものを持ったりしていないのに肩が痛んだ、という場合は、運転が長かったとか、パソコンをずっと使っていたといったことが意外に多いものです。

 

実は、そのようなことでも四十肩(五十肩)になるきっかけとなるのです。

 

四十肩(五十肩)と三角筋には大きな関連性があります。

 

四十肩(五十肩)の本体ではないにしろ、適切な対処が必要です。

 

まずは、自分の肩のどこが痛いのかをしっかりと考えてみてはいかがでしょうか?

三角筋が痛い四十肩(五十肩)~まずはリラックス~

では、四十肩(五十肩)で三角筋の痛みがあるときの注意点について書いていこうと思います。

 

そもそも、四十肩(五十肩)で三角筋が痛い、といっても、どこまでが肩の中の炎症の痛みで、どこまでが三角筋の痛みなのかは判別することが難しいです。

 

そのため、どちらにしろ、四十肩(五十肩)に対する基本的対応、

 

  • 無理して腕をあげない
  • 体の前で腕を動かすことを心掛ける

 

といったようなことが必要となります。

 

四十肩(五十肩)で三角筋が痛い場合、三角筋が痛いかどうかを判別することは難しいのですが、三角筋が過剰に緊張していると考えてよいと思います。

 

そのため大切なのは、いわゆる肩の力を抜くということになります。

 

おすすめの体操としては、腕を斜め前に30度程度開く運動です。

 

開くといっても力強くではなく振る、といった程度のものです。

 

太ももをポーンポーンと叩くという感じでもよいと思います。

 

振り子のようにリラックスしておこなうことがポイントです。

 

腕をぶらぶらと軽く揺らすのもよいですし、肩をすくめてストンと力を抜く、ということも効果的です。

 

日常生活でいえば、あまり長く腕をダランと垂らしておくと、逆に三角筋が緊張してくると考えられます。

 

なので、クッションやひじ掛けに腕をおいたり、立っている時にはズボンのポケットに手をいれたりすると、腕の重さをあずけるような形になるので試す価値はあると思います。

 

四十肩(五十肩)で三角筋が痛い場合、何よりもまずリラックスが大切になります。

 

肩の力を抜く、ということを常に意識して生活されることをお勧めします!

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