四十肩(五十肩)とマッサージ~やり方の問題?~
四十肩(五十肩)になったからマッサージに行っています、なんて話をよく聞くことがあります。
さらにマッサージ屋さんに行ったけど治りません、という話もよく耳にします。
四十肩(五十肩)に限らずマッサージへどこかが痛んだ時にマッサージへ通う方はとても多いのではないでしょうか?
さて、今回は、四十肩(五十肩)とマッサージについて書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)でマッサージは有効なのか?
マッサージは四十肩(五十肩)に有効か?といわれると・・・・
「有効」という考え方が一般的です。
医学的に根拠はまだ乏しい状況のようですが、印象としてマッサージという技術は有効だと思います。
では、なぜ四十肩(五十肩)の方がマッサージへ行ってよくならない、なんて話を聞くのか?それはマッサージへいって四十肩を治そうとしているからです。
こういうと、矛盾している!といわれるかもしれません。
しかし、四十肩(五十肩)をマッサージで治すというよりも肩が動きやすい環境を整えるためのマッサージと考えるとよいのです。
つまり、マッサージだけで四十肩(五十肩)が治るわけではありません。
治るための準備として、マッサージを利用するのは価値あることだと思います。
四十肩(五十肩)は肩の関節の中や周りで炎症が強く起こった状態です。
もともとの肩回りの筋肉の固さや、四十肩(五十肩)の痛みをかばう動きからくる筋肉の固さがつきまといます。
そのような筋肉の固さがある状況だと、肩の関節の動きの制限が強くなり、また関節がこすれやすくなってしまうのです。
関節の動きに余裕を持たせ、綺麗な動きが出るようにするためには、
- 固まった周りの筋肉を柔らかくすること
- 筋肉同士の間の滑りをよくすること
- 筋肉を包む膜である筋膜を柔らかくすること
など、マッサージが有効な手段だと考えられます。
このように、マッサージが四十肩(五十肩)に対して有効であるとは考えますが、それだけで治るわけではありません。
マッサージも一つの手段ととらえ、四十肩(五十肩)になった場合には試してみてはいかがでしょうか?
四十肩(五十肩)にマッサージ~何事も腹八分目~
四十肩(五十肩)の治療の方法としてマッサージがあります。
先ほども書いたようにマッサージだけで治そうとしても四十肩が治るわけではなく、あくまで肩が動きやすく、動きの余裕を出す目的でマッサージを行うのは有効です。
四十肩(五十肩)の厄介な点として、痛みのある時期の動きを体が学習してしまうことがあります。
痛みがなくても、そのかばったときの動きに自然となってしまうことがあるのです。
それを打破するためには、まず周りの筋肉をマッサージなどで柔らかくして動きやすい環境を整えてあげることが重要なのです。
さて、四十肩(五十肩)に対してマッサージを行う場合の注意点などについて書いていこうと思います。
まずは、マッサージの基本ですが、「あまり指を大きく動かさないこと」です。
慣れている場合はよいですが、慣れていない方が指を動かしながら行うと、もみ返しという名の炎症が起きてしまうのです。
もしも行うなら肩の周りの筋肉を圧迫するだけがベストでしょう。
10~20秒程度心地よい程度に圧迫して、また少しずらして圧迫する、を繰り返すだけで十分です。
ここで最大のポイントは「腹八分目」です。
四十肩(五十肩)に限らず、マッサージはついつい気持ちがよいので長くやり過ぎることが多くなってしまいます。
数分やるだけでも十分筋肉は緩んでくれるので、そこらへんでやめておくのが賢明です。
また、マッサージの話をしていると「すぐ疲れる」という話を聞きます。
これは、四十肩(五十肩)に対してマッサージを行う場合も同じです。
そのため、人にやる場合も、自分で行う場合も先ほどと同じように「揉む」という感覚より「圧迫する」という感覚の方がよいでしょう。
仰向けに寝てボールなどで肩の周りを軽く圧迫するだけでも十分マッサージになります。
ここでもぐりぐりと動かすのではなく「圧迫」がポイントです。
このようにマッサージは四十肩(五十肩)にとって有効な手段の一つではあります。
マッサージだけで治るわけではありませんが、一つの準備段階としてぜひ有効に行っていきましょう。