四十肩(五十肩)とホッカイロ~効果ありますか?~
四十肩(五十肩)への対処としてホッカイロは有効ですか?という質問を耳にすることがあります。
ホッカイロは、非常に一般的で手に入れやすいものですが、医学的に効果があるといえるのでしょうか?
四十肩(五十肩)にホッカイロが効くか?といわれると皆さんの想像通り、効く!とは言えません。
温める効果があるとはいえ、温まるのはあくまで表面だけといわれていますし、そもそも四十肩(五十肩)にも温めたほうが良い時期と、冷やしたほうが良い時期があります。
冷湿布、温湿布も同様で、冷やす温めるという効果はほとんどなく、冷たい感じがする、温かい感じがする、というくらいです。
薬剤が浸透していくことによる消炎鎮痛効果はありますが。
四十肩(五十肩)にホッカイロは完全に無効なの?
さて、そのホッカイロは完全に無効か?といわれると、やはりものは使いようで簡単に利用できるので使う価値はあろうかと思います。
そもそも、ホッカイロの効果は体の表面、浅いところの温度を上げ、血流を促進する、というくらいです。
ということは浅いところしか温められないとはいえ、体の表面にある筋肉の血流を促すことは可能かと思います。
四十肩(五十肩)でいえば、肩甲骨の上にしばらくホッカイロをおいておく、首周りにおく、など比較的表面にある筋肉の血流をあげるためには使ってみる価値はあろうかと思います。
さらに間接的な効果かもしれませんが、足の裏のツボを温めるというのもよいでしょう。
足の裏、指の付け根にある肩のツボ付近を温め、その後ゆっくりマッサージを行うなどツボを刺激する前の準備としてホッカイロを利用するのはありかと思います。
ホッカイロなんて、と思う方もいるかもしれませんが、ものは使いようです。
四十肩について適切な知識を持ち、いろいろなものを有効に利用していきましょう!
ホッカイロで四十肩(五十肩)を治す~治るのか?~
四十肩(五十肩)に対してとりあえずホッカイロで温めました、なんて人は結構います。
日本人はホッカイロが本当に好きですね。
やはり冷やすよりも温めた方がいい、という感覚が多いようです。
先ほども書いたように、ホッカイロが四十肩(五十肩)に対して有効かというと決して効果的ではありません。
しかし、四十肩(五十肩)が治る環境を作る助けとする、くらいであれば活用できるかと思います。
むしろホッカイロなんて効かないよ、と言っている人にじゃあ何だったら効くの?と聞きたいくらいです。
なんでも物は使いよう、効いたらもうけもん、でも使って悪くはならない、というものは実は非常に優秀なのかもしれない、と思います。
まずはどうせ効かない、と思うよりも効くかもしれない、と思って使うようにした方が幸せです。
さて、四十肩(五十肩)に対してホッカイロを使う場合、効果として表面の浅い部分にある筋肉の血流を改善することが期待されます。
肩を包む筋肉である三角筋、肩こりの筋肉といわれる僧帽筋、腱板の一つである棘下筋などは体の表面すぐ近くにあり、ホッカイロの熱も伝わりやすいと考えられるため、ホッカイロにより温める効果が期待できます。
ホッカイロを四十肩(五十肩)に対して用いる時に注意したいのが低温やけどです。
どうしても温かい感じをしっかりと感じたいために肌に直接当てる人がいますが、長時間になると低温やけどの心配があります。
温めながらついつい眠ってしまわないように注意が必要です。肌着の上か、ホッカイロを何かでくるんでから当てるとよいでしょう。
さらにホッカイロで四十肩(五十肩)に対するツボを刺激するのもやってみる価値があると思います。
足の裏、特に指の付け根あたりをホッカイロであたためてから、マッサージなどを行ってみるのもよいかと思います。
注意点はやはり低温やけどです。足の裏は感覚がやや鈍いためほかの場所に比べて熱さに鈍感なのです。
四十肩(五十肩)に対してホッカイロの使い方をお話してきました。
まずは、なんとなく使ってみてはいかがでしょうか?