四十肩(五十肩)と片頭痛~ズキンズキンと痛みます~
四十肩(五十肩)になった方で「もともと片頭痛持ちなのですが、関係ありますか?」という話を聞くことがあります。
片頭痛と四十肩(五十肩)に関連があるのか?
・・・ということですが、実際のところ直接的な関連はありません。
しかし、もともと片頭痛持ちの方は、首周りの症状も併せて持っていることが多いです。
(肩こりからくる頭痛と片頭痛は別物であることには注意が必要です)
つまり、片頭痛は、四十肩(五十肩)に間接的に影響を及ぼすことがあるということです。
四十肩(五十肩)と片頭痛の関係性は?
四十肩(五十肩)と片頭痛の関係性は、どのように考えれば良いのでしょうか?
そもそも片頭痛とは脈に合わせて「ズキン、ズキン」と拍動性のある痛みが、頭の片側や両側、後頭部など部分的に激しく発作的に生じるものです。
悪化すると、やがて頭部全体に痛みが広がり、吐き気や嘔吐など頭痛以外の症状も現れることがあります。
痛みが激しいため、日常生活が全く送れなくなるくらいのこともあります。
一度発作が起きると、最大で3日くらい頭痛が続くこともあります。
人によって違いますが、月に1、2回発作が起きることもあれば、多くて週1,2回発作が起きるような人もいるようです。
特徴的には、音が普段気にならない程度の音が大きく聞こえたり、光が普段よりまぶしく感じたりする、においに関しても過敏になる、などの症状があります。
肩こりからくる頭痛との違いは、以下のようなところです。
- 痛みが激しく全く動くことができない
- 胃のムカムカ感
- 音や光に対する過敏性
などなど・・・肩こりからくる頭痛とは明確に異なります。
(それでも片頭痛と混同している人も多いのが現実です)
さて、四十肩(五十肩)と片頭痛の間接的な関係ですが、肩こりからくる頭痛と片頭痛は違う、といっても片頭痛があれば激しい頭痛が起きてしまいます。
そのため、首から肩回りの筋肉は非常に緊張しやすくなり、硬くなります。
もちろん姿勢も悪くなっている方がたくさんいらっしゃいます。
これまでも書いてきたように、そのような状態であれば、肩にかかる負担はかなり大きくなり、四十肩(五十肩)になるリスクは増してしまうわけです。
四十肩(五十肩)と片頭痛には直接的な関連はないものの、片頭痛をうまくコントロールできるか、できないかでは四十肩の治療にも大きく影響します。
片頭痛かな?と思われれば、まずは医療機関で適切な診断を受けることをお勧めします。
片頭痛のある四十肩(五十肩)~本当の片頭痛は大変?~
四十肩(五十肩)になった方で、もともと片頭痛持ちであるという人がいます。
片頭痛持ちの方は、定期的に激しい頭痛に襲われ、身動きが取れないくらいの症状がでます。
そのため、首や肩回りの緊張が非常に高いケースが多いのも特徴で、肩こりからくる頭痛も併せて持っている方もいらっしゃいます。
首周りの緊張が高く、姿勢が悪い状態になっていると肩への負担は非常に大きくなり、四十肩(五十肩)になるリスクが非常に高くなります。
さらに四十肩(五十肩)になっている場合、ただでさえ動きの制限や痛みによって肩回りの筋肉の緊張が高くなっています。
そこに首周りの緊張も高いと、ますます動きを制限し、治るのを阻害することになるのです。
このような四十肩(五十肩)と片頭痛がある場合の注意点としては、やはり片頭痛に対する対処をきっちりと行うことです。
片頭痛の対処として最も重要なのは「その頭痛が片頭痛なのかどうかをきちんと診断してもらうこと」です。
片頭痛はあまりにも有名な言葉なので、頭が定期的に痛ければ、すぐに片頭痛だと思い込んでいる人が多いです。
頭痛の診断は非常に難しいことで知られており、頭痛だけしか診ない医師もいるくらいです。
片頭痛もさまざまな型があり、中には重大な疾患を伴っていることもあります。
なので、まずは専門医に適切な診断を受けるべきでしょう。
適切に診断を受け、片頭痛であることが確定すれば、ここは薬の出番です。
片頭痛は薬の効果が非常に高いことで知られています。
発作がでる予兆を感じ取れる人が多く、その時にきちんと薬を使えば発作を防ぐことも可能です。
片頭痛の薬も色々ありますので医師との相談の上、いろいろと試してみることをお勧めします。
もちろん日常生活でのストレスも影響しますので、四十肩(五十肩)を治すにあたっても、生活リズムをきちんと整えることは重要です。
片頭痛は非常につらい症状ですが、四十肩(五十肩)同様にきちんとコントロールできるものです。
まずは四十肩(五十肩)、片頭痛とも適切な診断を受けて、それぞれに対して適切な対処を行っていきましょう。