四十肩(五十肩)にヒアルロン酸って効果的なの?
四十肩(五十肩)はなる人がとても多く、その分いろいろな対策やうわさがあります。
ヒアルロン酸も、その一つではないでしょうか?
ヒアルロン酸については、いろいろ書いてある書籍やサイトは非常に多くあります。
四十肩(五十肩)に限らず、全身の関節の問題に関してヒアルロン酸の効果についてうわさが飛び交っています。
コマーシャルでも、ヒアルロン酸の効果を謳った薬などは、非常に多く、たくさんの人がヒアルロン酸という言葉は知るところとなっています。
果たして、ヒアルロン酸を飲むことや、ヒアルロン酸注射は四十肩(五十肩)に対して効果があるのでしょうか?
今回は、そのようなヒアルロン酸の四十肩(五十肩)に対する効果などについて書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)にヒアルロン酸は、効果なし?
四十肩(五十肩)に対して、ヒアルロン酸の効果はないと考えてよいと思います。
ヒアルロン酸の効果・効能としては、傷んだ軟骨の栄養剤と考えるのがよいです。
しかし、そもそも、四十肩(五十肩)は変形性膝関節症のように、病態として軟骨が損傷しているものではありません。
そのため、ヒアルロン酸を注射しても特に大きな効果がないと言えるのです。
さらにいえば、ヒアルロン酸を飲んでも、注射をしても、軟骨の修復がなされるかどうかも、疑問が持たれているからです。
そういった理由からも、四十肩(五十肩)に対してヒアルロン酸が効くとは、ハッキリと言えないのです。
むしろ、変形性膝関節症に対しても、どこまで効果があるのかは、疑問視している人もいるくらいです。
変形性膝関節症の軟骨の修復に関しては、注射でのみ、効果が認められているのが実際のようです。
しかし、ヒアルロン酸を注射する場合、一緒に消炎鎮痛剤や麻酔などを混ぜて注射することも多くあります。
そのような場合には、薬としての効果は期待できますので、注射が全く効かないというわけではありません。
やはり、何事も溢れる情報に惑わされないようにすることが大切かと思います。
まずは、専門家に相談したうえで、ヒアルロン酸に限らず、サプリや注射などの利用を考えてみてはいかがでしょうか?
ヒアルロン酸を入れると四十肩(五十肩)はどうなる?
では、四十肩(五十肩)にとって、他にどのような方法があるのでしょうか?
ヒアルロン酸を飲むことや、ヒアルロン酸注射を打つことに代わるものは何かあるのでしょうか?
そもそも四十肩(五十肩)の原因として、主な病態は肩周囲の炎症にあります。
炎症が起きる原因は、外傷であったり、日々の何気ない動作であったり様々です。
そのため、四十肩(五十肩)の治療の主眼は、
- 炎症をいかにおさめるか?
- 再び炎症が起きないようにするか?
ということが重要になります。
そのため飲む、注射を打つ、ということでいうと、やはり炎症を抑えるものが効果ありといえるでしょう。
炎症を抑えると言えば、まずは「痛み止め」がよく処方されます。
多くは、消炎鎮痛剤と表現されるものですが、ヒアルロン酸などと比べて飲むのを嫌う人が多いものです。
しかし、四十肩(五十肩)の場合は処方された範囲内であれば、しっかりと使うことをお勧めします。
もちろん、胃への副作用があるものが多いので胃薬と併用するなど、医師と相談しながら使うことは大切です。
痛み止めを利用して、痛みを感じにくい状態にすることは、四十肩(五十肩)にとってとてもよいことなのです。
痛みがあるから、また筋肉が過剰に緊張する、なんて悪循環になることが多いからです。
そして、注射に関しても嫌がる方が多いですが、やはり痛みが強い時には一度痛み止めや麻酔のようなものを病院で打つのもよいことだと思います。
無理に痛みを我慢することや、痛い動作をがんばることは、四十肩(五十肩)にとって最も悪いことだと考えてよいでしょう。