四十肩(五十肩)とチューブトレーニング~昔からあります~

四十肩(五十肩)に対する治療の一つとしてチューブトレーニングがあります。

 

これはゴムチューブを使って肩の筋肉を鍛えてあげよう、という目的のものでかなり昔から四十肩(五十肩)に対して推奨されています。

 

ただ、あまりにも昔からあるものなので、その効果に関しては懐疑的な方も多くいらっしゃいます。

 

ここでは、四十肩(五十肩)に対して行われるチューブトレーニングについてご説明します。

四十肩(五十肩)のチューブトレーニング~はたして有効なのか?~

さて、このチューブトレーニングは四十肩(五十肩)に対して有効なのでしょうか?

 

さすがに昔からあり、すたれていないということから考えると有効だと考えてよいでしょう。

 

本当に効果がなければ行われていないはずです。

 

では、実際にはどのような効果を狙ってチューブトレーニングは行われているのでしょうか?

 

四十肩(五十肩)に対するチューブトレーニングは、肩のすべての筋肉を鍛えようというものではありません。

 

肩の筋肉の中でも特に、肩を支える小さな筋肉である「腱板」を鍛えるために用いられます。

 

野球選手など、肩を酷使するスポーツでは、試合や練習前のウォーミングアップとしてチューブトレーニングを利用することも多いようです。

 

肩を支える筋肉を鍛えることで、肩の関節の安定性を増し、どのような位置にあってもこすれたり、骨同士がぶつかったりしないようにするのです。

 

この腱板が弱い状態であれば、肩の運動はうまく作られず、関節が硬くなくても動きの制限が出ます。

 

小さな筋肉なので、代わりに周りの大きな筋肉が働けば大丈夫そうに思えるのですが、腱板が働かないことで「てこの支点」がつくられないことになるので、周りの大きな筋肉の力も非常に発揮しづらい状況になるのです。

 

そのため、強い負荷で大きな筋肉ばかり刺激してもあまり力が強くなっていかないのです。

 

そういった意味では、このチューブトレーニングが非常に大切になってきます。

 

しかし、四十肩(五十肩)でチューブトレーニングをいつもやればよいかというと、それもまた時期によります。

 

明らかに炎症が強い時期、じっとしていても痛む、夜間痛がひどい、など痛みが強い状況で無理やりトレーニングをしても、効果が薄いので注意が必要です。

 

このように、四十肩(五十肩)に対するチューブトレーニングは、ともすれば古典的といわれることもありますが、非常に有効な方法です。

 

四十肩(五十肩)の状況を適切に把握して、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

四十肩(五十肩)のチューブトレーニング~焦らずゆっくり軽く~

四十肩(五十肩)の治療に用いられるチューブトレーニングは、昔から用いられているものですが、適切にそして地道に行えば非常に有用なものです。

 

ここでは、そのような四十肩(五十肩)に対するチューブトレーニングについて書いていこうと思います。

 

さて、四十肩(五十肩)に対してチューブトレーニングを行う場合、最も大切なのは「頑張らないこと」です。

 

トレーニングと名がつくと、ついつい力いっぱいやる方がよいと思う方が多いのですが、その逆で、軽い負荷で行うことに意義があります。

 

負荷は軽く、頻度は多く、が重要です。

 

10回やった程度では疲れもしない、というくらいがちょうどよいです。

 

四十肩(五十肩)のチューブトレーニングの方法には、様々あります。

 

一般的なのは、軽い負荷のゴムチューブを小さく前ならえの形で持ち、脇をしめたまま手を横に開く、というものです。

 

思いっきり引っ張るというよりは、びよーん、びよーんを反動を利用して繰り返すような形が良いとされています。

 

片方の肩で行い、痛い場合は、チューブの端をどこかに結ぶとよいでしょう。

 

もう一つの方法としては、チューブの端を四十肩(五十肩)になっている側の足で踏み、四十肩(五十肩)になった方の手で、もう一方の端をある程度ピンと張った状態で持ちます。

 

そこから手を体の横へ30度くらい開くというのをリズミカルに繰り返すのです。

 

これも50回でも100回でも繰り返すとよいでしょう。

 

同じやり方でも、チューブがなければほかのもので代用するのもありかと思います。

 

小さく「前にならえ」の方法であれば、うちわを持ち左右に振って仰ぐようにする、体の横で腕を開く方法であれば、500ml程度のペットボトルに水をいれて、おもりにして同じように体の横へリズミカルに開く、ということもよいでしょう。

 

このように、四十肩(五十肩)に対するチューブトレーニングは簡単にできるものです。

 

しかし、非常に多くの回数をこなす必要があり、根気が必要です。

 

チューブトレーニングをしたからと言って、すぐに四十肩(五十肩)が改善するものではありませんが、地道に行うことが大切です。

 

簡単なことですのでお試しあれ。

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