四十肩(五十肩)を温めると痛い?~ついつい温めたくなります~
四十肩(五十肩)になった場合、温めたほうがよい、と考えて温めると痛い!という風になる方がたくさんいらっしゃいます。
そもそも四十肩(五十肩)の病態として、はじめは軽い痛みからはじまり、徐々に痛みが強くなっていきます。
そのため、医療機関などで治療しようとすぐに思う方は少なく、自己流で何とかしようとする方が多いのです。
温めると痛いということは四十肩(五十肩)に限らずよくあることで、良いと思って温めたらかえって痛くなり、あわてて医療機関に来る、というのは良くある話です。
さて、それでは四十肩(五十肩)で温めると痛い、というのはどのような理由が考えられるのでしょうか?
ここでは、四十肩(五十肩)を温めると痛い場合の原因や対処法についてご説明したいと思います。
四十肩(五十肩)を温めると痛い原因~たんこぶをつつく?~
四十肩(五十肩)で温めると痛い場合、一番考えられるのは「炎症の悪化」です。
四十肩(五十肩)の病態は、炎症による痛みが主ですから、その炎症を無理に助長すると痛みが強くなって当然のことです。
たんこぶをつつくようなものなのです。
炎症は、必要最小限にとどめることが必要ですが、温めることで余計に熱を持ち、腫れがひどくなるため痛みも非常に強くなりやすいのです。
ただし、肩の関節の中の炎症は強くなるのですが、周りの筋肉のこわばりに関しては楽になるので、一時的には温めると楽になることもまた事実です。
しかし、結局は痛みの主な原因である肩の関節の中の炎症には悪影響となるため、結果としては温めると痛い、ということになってしまうのです。
もちろん、温めると痛い、ということは、冷やしたほうが良い時期もあります。
最近ではアイシングという言葉が非常に一般的になってきているようです。
しかし、これもまた難しいところですが、実はいまだに温める、冷やすの効果に関しては賛否両論です。
冷やし過ぎてもよくないということも言われます。
医学会ですら、見解の一致がみられないところですが、おおむね痛みが強い時は冷やしたほうがよいだろう、ということは信じてもよさそうです。
このように、温めると痛い、ということはよくあることです。
四十肩(五十肩)の場合でも痛みが強い場合は、温めるよりも冷やす方を選ぶ方が無難だと思います。
ぜひご注意を!
温めると痛い四十肩(五十肩)~やっぱり無理しちゃダメなのよ~
四十肩(五十肩)になったときについつい温めて痛みが強くなった、という人が多くいらっしゃいます。
先ほども書いたように温めると痛い、ということには炎症を助長してしまう、ということが考えられます。
それでは温めると痛い場合の四十肩(五十肩)では、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?
四十肩(五十肩)で温めると痛い場合、基本的には急性期であったり、四十肩(五十肩)の流れの中でも最も痛みが強く出る時期であったりすることが考えられます。
そのため、原則は痛みのあることは極力避ける、ということになります。
そして、腕の位置をクッションなどで支えたり、夜中は大きめのクッションを抱っこしたり、など腕の位置に注意を払い、極力痛みの少ない位置を探すということが必要になります。
この時期は、四十肩(五十肩)の経過の中でも痛みが非常に強い時期に当たります。
なので、冷やすことで痛みを感じにくくすることの方がメリットが大きいと思います。
ただし、冷やしすぎもよくないので肩を包むように氷を置き、20分程度冷やす、というくらいが理想かと思います。
四十肩(五十肩)で温めると痛い場合、そのほかの注意点としては「お風呂の問題」です。
お風呂で温めることは痛みを強くさせるということにもなるので、軽めに済ますのが理想です。
ただ、個人的な意見としては冷やす環境があるのであれば、ぬるめで肩以外をゆっくりと温めてあげるのはメリットも大きいのではないかと思います。
お風呂から上がった後に肩だけを氷で冷やせば大丈夫でしょう。
肩以外の部分が、お風呂で温められてリラックスできる方が四十肩(五十肩)にとってのプラスが大きいと感じています。
もちろん、あくまで個人的な意見なので、試してみるくらいはいいのではないでしょうか。
温め過ぎずリラックス、ということはありだと思います。
四十肩(五十肩)で温めると痛い場合、非常につらい時期に来ていると思ってください。
まずは、現在の状況を適切に判断してもらい、できる限りの対策をしていきましょう!