四十肩(五十肩)が片方だけ~両方なる前兆?~
四十肩(五十肩)は左右どちらがなりやすい?片方?両方?なんて疑問を持つ方も多いようです。
実際には、多くの方が初めは片方が四十肩(五十肩)になります。
両方同時に発症する方は、全体の1割にも満たないといわれています。
もちろん、片方が四十肩(五十肩)になった後、片方をかばっているうちに反対側が四十肩になる、ということはよくある話です。
利き手、非利き手のどちらになるか?ということも決して利き手ばかりではないようです。
個人的な印象では半々くらいで、どちらがなりやすいということはないと思います。
理由としてはいろいろ推測されるのですが、利き手の場合、明らかに使う量が多い、重いものを持つことが多い、など負荷量が多いことが考えられます。
非利き手の場合は、普段使う量が少ないために筋肉の量が少ないことや利き手に比べて使い方が下手であることなどが考えられます。
そのため、非利き手だからといって四十肩(五十肩)になりにくいかというと決してそうではないようです。
四十肩(五十肩)に片方だけがなるのは「横着さゆえ」?
四十肩(五十肩)が片方になることが多いのはそのほかの理由も考えられます。
それは「人が横着である」ということにつきるでしょう。
実は、ここに予防するためのポイントがあるのです。
多くの方のイメージとしては四十肩(五十肩)は重いものを抱えたり、手を使うことが多い職業の方がなるものだ、というものでしょう。
しかし、実はそんなことはなく、一日中座って仕事をしている方でもなります。
重いものだけでなく、ペットボトルのような軽いものでも手の伸ばし方、取り方によって肩にはすごく負担がかかるのです。
つい姿勢が悪くなり、一歩立ち上がってとればいいものをつい手を伸ばして、なんてこと、たくさんあるのではないでしょうか?
ちょっとしたことでも、物を取るときには一歩近づいて、片方で持てるものでも両手をつかう、そんなことが四十肩(五十肩)の予防につながるのです。
まずは、普段のちょっとした習慣をみなおして、物のとり方だけでも工夫してみませんか?
それが四十肩(五十肩)になるリスクを大きく変えるのです。
四十肩(五十肩)が片方だけに現れた時の注意点は?
では、四十肩(五十肩)が片方に発症した場合の注意点などを書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)はほとんどが片方から発症するものです。
さらに改善していくためには、その時期の見極めが非常に大切になります。
- 痛みはじめの動けるという時期
- 痛みがとても強く夜眠るのも難しい時期
- 痛みは徐々に治まって関節が固まり動きの制限が強い時期
こういった時期があり、それぞれに対処が違うこと、人によって経過が異なることなどがあまり知られていないようです。
さて、片方が四十肩(五十肩)になった場合の注意点ですが、まずは痛みのある動作を極力避けることが大原則です。
痛みのない範囲で動かしていくことが大切です。
痛みのあることを無理にやっても決していいことはありません。
肩や体全体が、無理にかばって動かすことを学習して、それがあとに残りやすいのです。
そのため、片方が四十肩(五十肩)になった場合、極力反対側の手を補助として使うようにした方が良いのです。
腕をあげる練習をするときも、反対側の手で腕を支えてあげるなどして練習する程度でよいのです。
日常生活の例でいえば、片方で持てそうなものでも両手で持つようにする、手を遠くに伸ばさないことが大切です。
逆に、体の横から腕をあげようとしたり、横の方へ手を伸ばしたりするのは最悪です。
できるだけ、体を目標とするものの正面に向け近づいて取ることが大切です。
また、四十肩(五十肩)になった方の肩にとって大切なことは「脱力」です。
手を使うな!というのは、まず生活する上でも無理な話でしょう。
片方が四十肩(五十肩)になっても、生活上は使わざるをえないので、痛みを感じる場面があります。
そして、人間の身体は痛みを感じるたびに防御のために固めるような反応を示します。
そのため、できる限り脱力を心がけ、固めるのを防ぐ必要があるのです。
肩以外の肩甲骨周りや背中まわりは積極的に動かし、肩そのものは脱力を心がけるというのが改善のためのポイントでしょう。
四十肩(五十肩)の治療には根気がいるものです。
生活習慣をしっかりと見直ししっかりと対処していきましょう!