四十肩（五十肩）に岩盤浴はおススメなのか？

四十肩（五十肩）になった方から「岩盤浴にでも行ったら痛みは違うかな？」という質問をいただくことがあります。

 

腰痛でもなんでもそうですが、とりあえず温めたほうが良いだろう…というのはよくある話です。

 

岩盤浴は、最近ではスーパー銭湯などで気軽に楽しめるものになり、多くの人が知るところでしょう。

 

さて、この岩盤浴は、はたして四十肩（五十肩）に対して、どのような効果があるのでしょうか？

 

良いのでしょうか？悪いのでしょうか？

 

今回は、四十肩（五十肩）に対する岩盤浴の良し悪しや効果性、注意すべき点などについて書いてこうと思います。

四十肩（五十肩）に対して岩盤浴は、使う時期を選べば効果的だと思います。

 

しかし、四十肩（五十肩）そのものを治すというより、周りの環境を整えて治りやすい環境にできるよ…というくらいでしょうか。

 

岩盤浴で温まること自体が、肩の筋肉や血液の循環に対してよいというのは、容易に想像がつくと思います。

 

よほど痛みが強くなければ、岩盤浴でゆったりゆっくり温めるのは、四十肩（五十肩）による周りの筋肉の過剰な緊張をほぐしてくれると考えられます。

 

さらに、岩盤浴では「遠赤外線効果」もあるため、肩の奥の方まで熱が届きやすく、温まりやすいとされます。

 

そうすると、四十肩（五十肩）でも、特に動きの制限が強くなる慢性期（拘縮期）には、非常に有効な方法の一つと言えます。

 

逆に、炎症の強い急性期には、あまりふさわしくないともいえるでしょう。

 

四十肩（五十肩）に対する岩盤浴のそのほかの効果としては、リラックス効果が非常に高いことも知られていますね。

 

単に寝転がるだけでも、ゆったり落ち着くでしょうし、場所によってはアロマなどの香りも併せて利用しているところもあります。

 

こうしてリラックスすることで、四十肩（五十肩）で乱れた自律神経のバランスを落ち着かせてくれます。

 

このようなリラックス効果は、劇的なものではないにしろ、なかなか馬鹿にできない効果があるということが最近さらに言われてきています。

 

…ということで、四十肩（五十肩）にとって岩盤浴は、使う時期を考慮すれば非常に良いものです。

 

急性期を過ぎたのでしたら、一度試してみてはいかがでしょうか？

先ほども書いたように、四十肩（五十肩）が岩盤浴にいけば治る！というのは言い過ぎです。

 

もしも、岩盤浴で治るような症状であれば、それは四十肩（五十肩）とは呼べないでしょう。

 

しかし、四十肩（五十肩）に対して岩盤浴は有効な面が多いと思います。

 

そこで、四十肩（五十肩）で岩盤浴を行う場合の注意点について書いていこうと思います。

 

まず注意すべきなのは、その四十肩（五十肩）が「どんな時期にあるか？」ということです。

 

四十肩（五十肩）は、その症状によって「時期」が分類されます。

 

• 「初期」という軽い状態
• 「急性期」という痛みの強い状態
• 「拘縮期」という痛みは治まるが、動きの制限が強くなる状態
• 「解凍期」という少しずつ動きも広がってくる状態

 

など・・・

 

まず、四十肩（五十肩）の初期の段階で「岩盤浴」を行うことはマズいわけではありません。

 

しかし、四十肩（五十肩）がこれから痛みの強い時期に向かっていく時期なので、温めすぎは逆効果になる場合があります。

 

まあ、ただ岩盤浴のメリットもあるので、少しずつ試すのがよいでしょう。

 

岩盤浴後に痛みが強くなったり、何もしなくてもうずいたり、ということなければ大丈夫です。

 

急性期には、温めるということ自体がデメリットの方が大きくなるため、岩盤浴はしないほうが無難です。

 

拘縮期、解凍期に入れば、積極的に岩盤浴を行っていく方がよいと思います。

 

四十肩（五十肩）に対して岩盤浴を行う時のその他の注意点としては、もし終わった後に体が重いな、だるいなと感じたら、軽く体操を行うとよいでしょう。

 

肩甲骨を回す程度でかまいません。

 

岩盤浴の効果であまりに筋肉が緩みすぎると、それを少し重いと感じてしまうこともあるようです。

 

大きな問題はないのですが、筋肉があまり緩みすぎると、そのあとに働きが悪くなるのでちょっと使ってあげると動きやすくなり、全身が軽い感じがすると思います。

 

このように、四十肩（五十肩）に対して岩盤浴はうまく使っていくと効果があると思います。

 

まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか？