四十肩(五十肩)の応急処置~いかに楽な姿勢を見つけるか?~

四十肩(五十肩)は大きく分けて急性期と慢性期に分けられますが、急性期の場合の応急処置はどのようなことをすべきなのでしょうか?

 

そもそも、四十肩(五十肩)にもいろいろな原因があって、実はひとまとめにできるものではありません。

 

今回は、四十肩(五十肩)でも急性期、またはっきりした所見がある場合などについての応急処置について書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)の応急処置~急性期~

急性の四十肩(五十肩)の応急処置ですが、そのお話の前に、まずはその原因から紐解いていきましょう。

 

急性に四十肩(五十肩)になる場合、数としては多くはないのですが、やはり転倒などの外傷によるものがあります。

 

転倒した後に手が挙がらなくなりその日の夜から四十肩(五十肩)が疼きだした。

 

犬の散歩中に急に犬に引っ張られた後に1週間くらいしてから強い痛みが出だした、なんていうのがよくある理由です。

 

所見としては、四十肩(五十肩)の強い痛みによって手が挙がらなくなるのですが、反対の手で補助してあげたりすると、また寝た状態では比較的手が挙がるというものです。

 

転倒や強く引っ張られたときに稀にあるのが肩回りに大きな内出血が出ることがあります。

 

高齢者に多いのですが、腱板断裂と言って筋肉が切れた状態になることがあります。

 

さて、このような場合の応急処置はどうしたらよいのか?

 

まず、やれる応急処置は、動かさないことです。

 

ガチガチに固める必要はないのですが、痛みに応じて三角巾などを使って手を保護するのもよいでしょう。

 

もちろん医療機関の受診が最優先です。

 

きちんと、肩の中の状態を確かめるのが大切です。

 

夜中に疼いて眠れないようであれば、肩回りを氷で冷やすこともよいでしょう。

 

ビニール袋に氷を入れて15分~20分程度冷やしてから眠るようにすると楽なこともあるようです。

 

眠るときにはクッションなどを抱っこして眠ると多少なりとも楽であり、肩にかかる負担も軽くなるようです。

 

日常でも手をだらんと垂らしておくよりはテーブルの上に置く、膝の上にバッグを置いてその上に手を置く、など腕の重さを何かに預けるようにすると症状が軽くなる方が多いようです。

 

四十肩の応急処置にはいろいろなものがありますが、やはり原則は痛みを感じない動きや姿勢、腕の位置をどうとるかということになります。

四十肩(五十肩)は応急処置よりクセを何とかしなきゃ?

四十肩(五十肩)には急性期と慢性期があり、さらに具体的にいくつかの時期に分かれています。

 

その中でも、今回は四十肩の急性期の応急処置やその際の注意点、それよりも大切な生活上の注意について書いていこうと思います。

 

四十肩(五十肩)の応急処置は冷やす、クッションを使って手の重さを預ける、などいろいろなことがありますが、それよりも厄介なことがあります。

 

それは「手を使うなということが理不尽」であるということです。

 

四十肩(五十肩)の急性期で応急処置が必要であるとはいえ、無理に動かせないことはないのが大概です。

 

日常生活で手が片方使えないのは非常に不便なので、場面によってついつい、ということが多いのです。

 

応急処置については先に書きましたが、注意点として、できるだけ手を使わないということが挙げられます。

 

できるだけ手や肩の負担を減らすために必要なこととして、やはり反対側の手を使うということが初めに考えられるしょう。

 

四十肩になったのが利き腕側の場合、かなり難しいことかもしれませんが、意識して反対側の手を使うことが実は最大の応急処置かもしれません。

 

もちろん注意することとしては反対側の肩を痛めないように無理はしないという点があるでしょう。

 

同じような考え方で四十肩になった方は応急処置が必要な急性期では動かさないのが鉄則ですが、肩以外の部分、肩甲骨、首回り、背中などはむしろ積極的に動かしていった方がよいでしょう。

 

単純に背中の曲げ伸ばしや首を回す、などでも結構対策になるものです。

 

そのほかの注意点として夜眠る際には痛い方の肩を下にして眠らないことです。

 

なんとなく圧迫が加わると楽な気がする方が多いようですが、決していいことにはなりません。

 

肩の中の圧が上がって組織の緊張が高まってしまい、正常な治る過程を邪魔してしまうのです。

 

四十肩の応急処置といっても基本は痛みを我慢せずになるべく早く医療機関で適切な診断を受けることがまずは大切です。

 

痛みのある動作をしない!この大原則を守って治していきましょう!

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