四十肩(五十肩)と僧帽筋~首も肩も痛いんです~
「僧帽筋っていう肩こりの筋肉から四十肩(五十肩)になるんですか?」
なんて質問をいただくことがあります。
最近は、いろいろな情報がTVやネットの中にあふれていますね。
なので僧帽筋、なんていう具体的な筋肉の名前もよく耳にするようになりました。
特に、僧帽筋は肩こりとの関連が深い筋肉ですので、なおさら多くの方が興味のあるところかもしれません。
ところで、四十肩(五十肩)との関係はどうなのでしょう。
今回はこの僧帽筋と四十肩(五十肩)の関連について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)と僧帽筋は密接に関係していた?
四十肩(五十肩)になった方の僧帽筋は、ほぼ100%と言っていいくらいトラブルを抱えています。
僧帽筋が固くなって、短縮し凝っている場合や、逆にものすごく弱くなって、さらにビヨーンと引き延ばされる状態の場合もあります。
では、四十肩(五十肩)と僧帽筋が、なぜ関連しているのでしょうか?
それは、僧帽筋が肩甲骨にくっついており、肩という関節は肩甲骨の動きや位置が非常に大切になるからです。
もともと僧帽筋が固くなっているなどのトラブルを抱えている場合、四十肩(五十肩)になりやすくなります。
四十肩(五十肩)になり、肩の動きをかばっていると、さらに僧帽筋が固くなる、なんていう悪循環を形成しやすいのです。
僧帽筋がもともと固い人が多い理由としては、普段の姿勢の影響があります。
まさに肩こりですね。
姿勢が悪い。
つまり、背中が曲がったり、体に対して頭が少し前に出たりする状態、、顎が出たような状態になると、首の後ろについている僧帽筋は頭や肩甲骨を支えようとして必死に頑張らないといけなくなります。
それが長時間続けば、疲労が蓄積して当然です。
こうやって僧帽筋が硬くなれば、肩甲骨の動きも悪くなり、肩の動きに制限が生まれてしまい、四十肩(五十肩)のリスクが高まっていくのです。
四十肩(五十肩)と僧帽筋にはとても大きな関連性があります。
悪循環を作らないためにも、適切に今の状態を把握し、対処していきましょう。
四十肩(五十肩)で僧帽筋が固い~どちらが先か?~
では、四十肩(五十肩)で僧帽筋が関係する場合の注意点や、対処について書いていきます。
前に書いたように、僧帽筋が硬くなったり、引き伸ばされると、肩甲骨の動きが非常に悪くなる、もしくは動きすぎてしまいます。
そのような場合、四十肩(五十肩)になるリスクが非常に高くなります。
逆に、四十肩(五十肩)の方が痛みのある肩をかばっているうちに僧帽筋などの首周りの筋肉ががちがちに固まるということもよくある話です。
このように、僧帽筋の硬さは四十肩(五十肩)のリスクにもなりえます。
また、四十肩(五十肩)のせいで固くなってくることもあるため、日々のケアが非常に重要になります。
まず、ご自身で出来ることと言えば、ゆっくりとした「ストレッチ」です。
マッサージも効果的ですが、ついやり過ぎてしまうことが多いため、あまりお勧めはしません。
方法としては、まず伸ばしたい方とは反対側へ首を向けるようにします。
そこから、下を向くように(斜め下を向くような姿勢になります)すると、僧帽筋を含む首周りの筋肉がよく伸びてきます。
何回も繰り返すよりも、30秒くらい待っていることが理想です。
そのほかには、ゆっくりと肩甲骨を回す、背中を曲げたり伸ばしたり、なんていう簡単な体操を繰り返すだけでも効果的です。
肩をすくめてストンと落とすような力を入れて、脱力を繰り返すのもよいでしょう。
お風呂が効果的なのはイメージ通りでしょうが、これもやりすぎは禁物です。
四十肩(五十肩)の急性期であればあまり温めすぎることは逆効果になるからです。
姿勢に関していえば、無理に背筋を伸ばして頑張ろうとするよりも、日常的に少し顎を引く、というくらいの気持ちでいるほうが実は効果的でかつ、長続きしやすいです。
何事も頑張りすぎはよくないということでしょうか。
ありがちな対処ですが、こういった地味なことを繰り返しておくことが、四十肩(五十肩)の知慮にも、予防にも重要なポイントとなります。
ぜひ意識してみてください!