四十肩(五十肩)で石灰?~激痛がでます~
四十肩(五十肩)になった方の中に「病院で肩の中に石灰がたまっているといわれた」という人がいらっしゃいます。
肩の中に石灰?と思う方も多いことでしょうが、そこそこある話です。
「石灰沈着性腱板炎」といって四十肩(五十肩)との違いは症状の出方です。
ここでは、四十肩(五十肩)で石灰が溜まっている場合の原因や方法について書いていきます。
四十肩(五十肩)で石灰~どんな症状?~
四十肩(五十肩)はなんとなく痛みがあり、徐々に痛みも動きの制限も強くなってくることが多いです。
石灰がたまった場合は、なんの予兆もなく、急に激痛がでるようになることがほとんどです。
痛みの程度としては普通の四十肩(五十肩)より強いという方が多いです。
動きの制限も強く、あまりに痛みが強く、何もできなくなるのであわてて医療機関へ駆け込む、ということになるようです。
この石灰がたまる病態ですが、先ほども書いたように急性期には激痛が走り10日から2週間程度続きます。
それを過ぎると石灰が溜まっている状態でも、痛みは徐々に落ち着いてくることが多いです。
こうなると四十肩(五十肩)と同じような経過をたどっていくので、治療も四十肩と同じになります。
症状の特徴としては、やはり激痛が出る、ということが挙げられます。
石灰が溜まると、四十肩(五十肩)の最もひどい時期が急に現れるような感じです。
中には腕から指までしびれるくらい痛みが広がる、という方もいらっしゃいます。
動きの制限も強く肘を思いっきり曲げて何とか顔に手が届く、というくらい制限が強くなります。
要するに何やっても痛みがある、といった感じでしょうか。
もちろんその痛みは夜間寝ているときも出てしまうことが多く、疼いて眠れない、という方がほとんどです。
石灰が急になぜたまるのか?ということに関してはいまだにその理由はわかっていません。
ただ、統計的には女性の方がなりやすく、年齢としては30~50代の方が多いとされます。
推測の範囲は脱しませんが、ホルモンバランスの関係や腱板に小さな傷がついて炎症が起きることが引き金になっているともいわれているようです。
四十肩(五十肩)で、特に何の予兆もなく激痛になった場合は石灰が溜まっていることが疑われます。
このような場合は、速やかに医療機関を受診して適切な対処を受けましょう。
適切な処置をすれば、かなり楽になるのでできるだけ、早くいってみてください!
四十肩(五十肩)で石灰がたまったら~手っ取り早いのは?~
四十肩(五十肩)で石灰が溜まっているといわれた場合、その痛みはあまりに強烈です。
一般的な四十肩(五十肩)と違い、発症が急激で痛みも一気に出てしまうからです。
腕を動かさなくでも、体のあらゆる動きが肩に響くような痛みを出す、といわれています。
さて、このような場合にはどのような注意点や対処があるのでしょうか?
そもそも四十肩(五十肩)で石灰が溜まっているかどうかを判断するのは、外から見ても判断は不可能です。
レントゲンやMRIなどによってしか判別できません。
そのためなんの予兆もなく肩に激痛が出るようなことがあれば速やかに医療機関を受診すべきです。
医療機関では多くの場合、まずは注射が選択されます。
薬や湿布なども処方されることもありますが、注射ほどの効果は石灰には期待できません。
注射によって薬を直接肩の関節の中に入れる、というだけでなく石灰が包まれている袋を破ることができます。
そのため、適切な場所に注射を行うと、翌日からもしくは2日くらいでかなり痛みが楽になるケースが多いです。
あまりにも注射が効くので、逆に四十肩(五十肩)全般に注射が劇的な効果があると勘違いされるくらい効く場合が多いです。
これは「石灰沈着性腱板炎」ならではだと思います。
もちろん石灰のたまり方によっては、注射をしても効果が感じにくいこともあるようですが、結構な確率でかなり楽になります。
日常生活では、いかに楽な腕の位置を探すかが大切になります。
例えば、手をブラっと垂れ下げているよりは、ズボンのポケットやベルトに親指をかけるようにして腕の重さを緩和してあげたりすると良いです。
座っているときにはひじ掛けに手を置いたり、バッグを膝の上に置いてその上に手を乗せるなどすると良いでしょう。
眠るときも、痛い方を上にして大きめのクッションを抱っこするようにしてみると良いです。
しかし、石灰が溜まっている場合には、人によって楽な腕の位置は異なります。
そのため、いろいろと試してみることをお勧めしますが、何度も言うように、まずは速やかに医療機関の受診をお勧めします!