四十肩(五十肩)の痛みの期間~痛みのある時とない時がある?~
四十肩(五十肩)は、とても有名な病名です。
もちろん、四十肩(五十肩)にかかったことのある方は多いのですが、痛みの出る期間や治るまでの期間も様々です。
中には1,2週間でおさまってしまう人もいれば、1年以上苦しむ方もいらっしゃいます。
それにはいろんな要素があり、原因も様々だからなのですが、今回は一般的な四十肩(五十肩)の痛みの期間について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)の痛みの期間~3つに分けられます~
四十肩(五十肩)には、急性期と慢性期があります。
痛みの期間という点で四十肩(五十肩)をみてみると、急性期はさらに2つに分けられます。
痛みはじめの時期と、痛みが非常に強く、夜中にも疼いて眠りづらくなる時期。
この2つですね。
痛みはじめの時期は、ほんの1,2週間くらいですが、多少動きによって痛みがあり、不便なくらいで日常生活に大きな支障はないことが多いです。
そこから徐々に四十肩(五十肩)の痛みが強くなり、夜間痛という夜何もしなくても痛みが出るようになります。
この時期は、おおよそ1か月程度続くといわれます。
眠れないほどの強い痛みが出ることもあります。
四十肩(五十肩)初期とは違って、痛みがとてもはっきりしていて動く範囲が一気に狭くなります。
しかし、関節そのものが固まっているわけではなく、痛みが先行して動かせない期間です。
次に、四十肩(五十肩)の痛み期間の慢性期ですが、はっきりしていた痛みが徐々に楽になる代わりに、動きの範囲が狭くなる時期です。
この期間は、おおよそ2~3か月程度続くとされていますが、実際には人によって大きく異なり、半年から1年以上続く方もいらっしゃいます。
四十肩(五十肩)には特徴的な痛みの期間があり、それぞれの時期をどう過ごすかによって治る期間が大きく変わってきます。
まずは、適切に現在の状況を把握して対応していくことが大切です。
- 痛みが強いが動かせるのか?
- 痛みはあまりないけど動かせないのか?
そうしたことを、気にしてみるだけでも良いでしょう。
四十肩(五十肩)と痛みの期間~期間によって対応は大きく変わる~
四十肩(五十肩)に特徴的な病気の期間というものがあります。
前述したように、大まかには急性期と慢性期があり、さらに分けると、急性期も2つの時期に分けられ、その期間の特徴は大きく異なります。
では、それぞれの痛みの期間の過ごし方と、少しでも早く改善するための注意点を書いていこうと思います。
まず、四十肩(五十肩)の急性期から慢性期まですべてに通じて言える大原則があります。
それは「痛みのある動作を極力避ける」ということです。
これは、実は、簡単そうで難しいことです。
四十肩(五十肩)は、当たり前ですが肩の問題です。
肩は、手を使う動作のすべてにかかわるので、動かさないで生活することは、ほぼ不可能です。
特に、初期の期間、痛みはじめの1~3週間あたりに気を付けることが大切です。
痛みがあっても、特に動きに問題のない期間ですので、ついつい動かして痛めてしまう期間です。
この期間に、できるだけ痛みのある動作を避けることが、その後の展開を大きく左右します。
最も痛みの強い期間、発症から1~2か月程度の期間では、動かしたくても痛みで動かせないので、ある意味心配はいらないでしょう。
しかし、初期の期間では、枕やクッション、バスタオルを使って腕を支えたり、眠るときにも大きめのクッションを抱っこするような形で寝たり、とできるだけ腕の重さを何かに預けるような配慮が大切です。
痛みが強い場合には寝る前にアイシングなどもよいでしょう。
最も痛みのある期間を過ぎ、徐々に痛みが治まる慢性期での注意点ですが、やはり痛みのある動作を無理に行うことはまったくもってダメです。
しかし、この時期になると固まった関節を動かしていく必要もあります。
放っておいて治るものではないので、少しずつ背伸びなどから始めゆっくりと大きな動きを心がけて体操を行うとよいでしょう。
特に、四十肩(五十肩)の慢性期は、期間として1年くらいかかる方もいらっしゃいます。
肩関節の中が治っていても、まわりの筋肉が固めてしまうなんてことが起こるのです。
これは無意識のうちのことなので、意識して肩の力を抜く、ということを繰り返すしかありません。
少しずつ肩回りのストレッチなどを行っていってください。
四十肩(五十肩)は、その期間によって痛みや動きの制限の質が大きく異なります。
まずは医療機関で自分の四十肩(五十肩)についてしっかりと検査をしてみてはいかがでしょうか?