四十肩(五十肩)と腰痛~まずはきちんとチェックを~

四十肩(五十肩)になった人のなかに、以下のような方がいらっしゃいます。

 

  • 四十肩(五十肩)だけでなく腰痛も出てきた
  • 腰痛が出てきたと思ったらそのあと四十肩になった

 

四十肩(五十肩)と腰痛の関係は見過ごされがちですが、意外に多く、判断が難しい状況です。

 

今回は、そんな四十肩(五十肩)と腰痛の関連性について書いていこうと思います。

四十肩(五十肩)と腰痛が同時に起きる原因は?

四十肩(五十肩)で腰痛が同時期に出現した場合、まず大切なのは重大な疾患の可能性があるかどうかをきちんとチェックすることです。

 

ほとんどないことなのですが、「関節リウマチ」などで全身の関節が同時に痛むことがあります。

 

四十肩(五十肩)のように片方の肩に痛みが出るようなケースでは、リウマチの可能性は極めて低いですけどね。

 

そして、四十肩(五十肩)で腰痛が出る場合、最も大きな影響を及ぼしていると考えられるのが姿勢の影響です。

 

四十肩(五十肩)になる方は、たいていもともと姿勢が悪い方が多いです。

 

さらに四十肩(五十肩)の痛みをかばっているうちにますます姿勢が偏ったり、悪くなったりということになってしまうのです。

 

このような状況で肩を動かそうとすれば肩への負担は増すばかりです。

 

具体的には腰痛がある場合は、体がまっすぐにならず、前かがみになるケースが多いです。

 

このような姿勢でいると、肩甲骨の動きがかなり制限され、首の位置も体より前に出ることになります。

 

そのため、腕をあげようとしても十分に挙がらないのは簡単に想像できると思います。

 

(単純に背中を丸くして腕をあげてみるとよくわかると思います)。

 

そんなに背中が丸くなく、姿勢が悪くは見えないのに腰痛と四十肩(五十肩)になる方もいます。

 

比較的若く、とても細い女性に多いです。

 

このようなケースでは筋力不足が考えられます。

 

座っている、立っている時に腹筋や背筋で体を支えているのですが、これらの筋肉の量そのものが少なく、持久力もないのです。

 

そのため、背骨をぐっと反って固めるような形で立っている(座っている)のが特徴的な姿勢です。

 

このような場合、肩甲骨の動きが非常に少なかったり、背骨の動きが固かったりして肩の高さ以上に腕をあげるときに大きな負担がかかりやすいです。

 

もちろん、背骨を固めるような姿勢でいますので、慢性的に腰の疲労感は強いので腰痛持ちであることも多いです。

 

このように、四十肩(五十肩)と腰痛は合併することが多く、適切な対処をすることでどちらの痛みにも対応できるものです。

 

逆に、四十肩(五十肩)になった場合、腰痛になるリスクもあると考えたほうがよいでしょう。

 

まずは、現在のご自身の姿勢を見直すところからはじめてみてはいかがでしょうか?

腰痛持ちの四十肩(五十肩)~どっちが先かはわかりません~

四十肩(五十肩)で腰痛もある場合の対処や注意点について書いていこうと思います。

 

四十肩(五十肩)になった場合、どうしても肩の痛みが強く、かつ、治るのに時間がかかるため「かばう動き」が習慣化しやすいです。

 

肩をかばおうとする、痛みの軽い位置にしようとすると、どうしても背中を少し丸めて、腕を抱えるような姿勢になってしまいます。

 

ここから腰痛になることが非常に多いです。

 

このような場合の対処としては、生活の中でいかに腕の重さを支えることができるか、ということが大切になります。

 

座っている時には膝の上にクッションなどをおいてその上に腕の重さをあずけるように置いてあげるだけでも肩の痛みは楽になることが多いです。

 

そのうえで、背中が曲がりすぎないように注意すると腰痛にも対応できるかと思います。

 

バスタオルなどを折ってお尻の後ろ半分に入れておくと、骨盤が支えられてなお効果的です。

 

先ほども書いたように、もともと体を支える筋肉が弱くなっている方でも四十肩(五十肩)と腰痛を両方持っているという方が多いです。

 

若い女性などに多いのですが、典型的な四十肩(五十肩)まではなくても、肩の痛みを訴える方がいらっしゃいます。

 

このような場合は、肩の痛みには注意が必要ですが、できる範囲では肩甲骨や背中の動きを出すことが大切になります。

 

単に背中を丸めたり、起こしたりの繰り返しだけでも体操になります。

 

肩の痛みが落ち着いてくれば、四つ這いの姿勢をとって背中を曲げたり、反ったりする体操がよいでしょう。

 

四十肩(五十肩)と腰痛を持っている方に思った以上に効果的なのが「歩く」ことです。

 

ポイントはウォーキングをがんばる!というほどは行わないことです。

 

ショッピングモールを普段よりちょっと長めにウロウロする、というくらいがちょうどよいです。

 

四十肩にしても腰痛にしても痛みが付きまとうものです。

 

痛みが体の余計な緊張を呼び、またその緊張が痛みを呼ぶ、ということになることが多いです。

 

そのため、体のリラックスがポイントになりますが、やはりある程度は筋肉も使った方がよいので休み休み歩くくらいがちょうど良いのです。

 

このように四十肩(五十肩)と腰痛がある場合は、肩と腰のどちらにも配慮が必要になります。

 

まずは適切な状態の判断を医療機関でしてもらい、無理のない範囲で体を動かすのがよいのではないでしょうか?

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