四十肩(五十肩)と針~効果ありそう?~
四十肩(五十肩)の治療法は様々ありますが、やはり針は効くんじゃないか?と考える方が多いのではないかと思います。
さて、今回は、四十肩(五十肩)の治療法としての針について書いていこうと思います。
では、針が本当に効果があるのか?
実は、はっきりとわかっていません。
鍼灸師の方からすれば効果がある!といいたいところでしょうが、効く場合とそうでない場合があるのは、厳然たる事実です。
ここでは四十肩(五十肩)と針治療についてご説明したいと思います。
四十肩(五十肩)に針ってどうなのか?
個人的な意見ですが、四十肩(五十肩)に対して針による治療は試してみる価値は十分にあると思います。
また、針が怖い、という印象を持っている方でも、受けてみると意外なほど痛みもなく治療が進んでいくので、まずは怖がらずに試してみることをお勧めします。
四十肩(五十肩)に対して針を用いる場合、狙っている効果としては、もともとの針治療の考え方である、体の本来持つ治ろうとする力を助けるというのがメインになるでしょう。
さらに、固まった筋肉や筋肉(筋膜)の上にあるトリガーポイントに対して針を打ち、肩回りの筋肉を柔軟な状態にするという効果も期待できます。
四十肩(五十肩)は、どのような治療であっても数週間で治るようなものではなく、数か月という単位から見ていく必要があろうかと思います。
長い方は1年以上も患うことになります。
そのため、少しでも良い経過をたどるためには、体の治る力を継続的に活性化させることは非常に重要だと考えられます。
劇的な効果はないにしても、結果として治るまでの期間が短くなることを期待する、というほうが針治療の理にかなっているように個人的には考えています。
さらに、四十肩(五十肩)は、肩回りの筋肉がかなり固くなります。
どうしても腕を動かさないわけにはいかないために、二次的、三次的に固さが重なってしまいます。
そのため、針を用いて一気に柔軟性を取り戻すということは、非常に重要な効果かと思います。
こうして書いたように、四十肩(五十肩)に針は効果的だと考えられます。
しかし、針だけで劇的な効果を得ようとすることや、針だけですぐに治せるなんてことを言う鍼灸師の施術に期待はしない方が良いと考えます。
針はとてもよい治療法ですが、イメージではなく適切な知識を持って利用することをお勧めします!
四十肩(五十肩)の針治療~どうやるの?~
四十肩(五十肩)の治療には様々なものがありますが、針治療も有名な治療法です。
先ほども書いたように、基本的には
- 体の治ろうとする力を活性化させること
- 四十肩(五十肩)で固まった肩回りの筋肉を緩めて伸び縮みしやすくする
ということが主な目的かと思います。
体の治ろうとする力を活性化させるための針は基本的にはツボに打つということです。
四十肩(五十肩)に効くツボに関しては様々ありますし、針治療も自分で行うわけにはいきません。
なので、ここでは具体的なツボどうこうよりも針治療を受ける時の注意点について書いていこうと思います。
まずは、四十肩(五十肩)に対する針治療でツボを刺激する目的としては、何度もいうように体の治ろうとする力を活性化させるということです。
ということは心身の状態をよくすることは、針治療以外でも行った方が当然よいですし、針治療はやっていても、その他の部分で治る力を阻害するようなことをしていては効果もへったくれもないわけです。
あまりに当たり前のことなのですが、針治療を受ければ何をしても治る力がより強くなるわけではなく、あくまできっかけであったり、底上げをさせたりする、というイメージがよいでしょう。
そして、針治療をより効果的にするためにはやはり「生活リズム」が重要になります。
シンプルに朝起きて夜眠る、ちゃんと時間を確保して食事をバランスよく行う、適度に運動する、など当たり前のことをきちんと行ったうえで針治療にてさらに活性化させるということが大切なのです。
あくまで、きっかけとして針治療を用いてみることをお勧めします。
四十肩(五十肩)に対する針の治療の目的として、筋肉そのものを伸び縮みしやすいように緩めていくということがあります。
この目的で針を用いた場合の注意点としては、緩めた後は適度に使う、ということです。
筋肉は緩めただけでは症状は緩和しきらないことが多く、適切に縮める、収縮させることも重要と考えられています。
まずは適度な体操などからでよいでしょう。
四十肩(五十肩)にとって針治療は有効な手段の一つです。
うまく利用してみてください!