四十肩(五十肩)と寝起きについて

四十肩(五十肩)の症状の一つとして、寝起きの痛みというものがあります。

 

朝の寝起きの動かし始めが痛い、寝起きに痛いが動かしていると徐々に楽になり、日中は大丈夫、などの症状を体験したことがある方は多いかもしれません。

 

四十肩(五十肩)の症状が軽い人であれば「朝の寝起きのとき背伸びをするのが痛いけど、一度背伸びをしたらもう痛みはない」という方もいるでしょう。

 

ここでは、そんな四十肩(五十肩)の症状が寝起きに現れるケースについてご説明します

四十肩(五十肩)が寝起きのときに起きる原因は?

四十肩(五十肩)の寝起きの痛みの原因を考えるにはポイントがあります。

 

それは同じ「寝起きの痛み」といっても「起きた後すぐに動かすのが痛い」のか、それとも「朝方に痛みで目が覚める」のか、という違いです。

 

このどちらかによって原因が異なるため、注意が必要となります。

 

まず、眠っているときは大丈夫だけど、目が覚めた後に動かし始めが痛い、という場合です。

 

これは、四十肩(五十肩)に限らず腰痛などでも多いことですが、肩回りの筋肉が固まっていることが原因です。

 

どうしても寝ているときにはじっとしていますので、全身の筋肉が固まって動きにくくなってしまいます(そのため背伸びをしたくなるのですが)。

 

四十肩(五十肩)の場合、ただでさえ肩の動きの制限があるところに、さらに寝起きで筋肉が固まることで動かしづらく、痛みが出現しやすくなるのです。

 

逆に、寝起きに肩を痛めて四十肩(五十肩)になる、という方もいます。

 

しかし、動かしていると徐々に筋肉がほぐれてくるので日中は痛みが少ない、ということになるのです。

 

次に、痛みで目が覚めるという寝起きの四十肩(五十肩)の症状ですが、これには注意が必要です。

 

四十肩(五十肩)の急性期の症状として「夜間痛」というものがあります。

 

これは、寝はじめや寝起きのときに肩が動かしていなくても疼(うず)くような痛みがあるというものです。

 

肩の中の炎症がとても強く、起きているとともに、不要な毛細血管が増殖していることも分かってきています。

 

この時期には無理は禁物です。

 

大丈夫と思う動作でも慎重に行う必要があり、この時期をいかにうまくすごすかが、その後の四十肩(五十肩)の治りを左右するのです。

寝起きの四十肩(五十肩)の痛み~状況によって対処が真逆?~

四十肩(五十肩)の寝起きの肩の痛みの対処や注意点について書いていこうと思います。

 

まずは、寝起きの動かし始めに痛い場合ですが、原因は、肩に限らず全身の筋肉が凝り固まった状態のまま四十肩(五十肩)の肩を動かそうとすることです。

 

そのため、まずは焦らずゆっくりと、肩回りの筋肉を柔らかくすることが重要です。

 

焦って無理に動かそうとすると四十肩(五十肩)を悪化させるだけになります。

 

ちょっと肩甲骨や首を回す、肩の痛みが出ない範囲で背伸びをする程度でも構わないので、いきなり動き出すよりも軽い体操を行いましょう。

 

そして、寝ている時に硬くならないようにするには寝返りを打ちやすい環境を作ることも大切です。

 

あまり柔らかすぎるマットレスや枕を使うと、寝返りしづらくなるので注意が必要です。

 

(もちろん硬すぎてもいけませんが・・・。)

 

布団に横になり、枕を使ってみて横にごろんと寝返ってみてください。

 

その時にスムーズでなければ、タオルなどを使って枕の高さを調節するなどすると良いでしょう。

 

寝る前に、軽く肩甲骨などを動かしておくのもお勧めです。

 

注意が必要となるのは、朝方に肩に疼くような痛みがあり、その痛みで目が覚める場合です。

 

この時期は四十肩(五十肩)の中でも急性期であり、もっとも痛みが強い時期でもあります。

 

肩の中の炎症が強く起こるとともに、実は肩の中がたんこぶのように軽く腫れたような状態になっていることもあります。

 

この時期には、極力楽な姿勢で眠ることが大切です。

 

たとえば、、大きめのクッションを抱っこするような形で痛いほうを上にして眠る。

 

仰向けであれば痛いほうの肩の下から腕、肘にかけてクッションやタオルを折ったものを入れる、など腕全体を支えてあげることが大切です。

 

夜間にあまりにも四十肩(五十肩)の痛みが強いようであれば、湿布や内服薬などの消炎鎮痛剤を利用する、氷で冷やす、などの対策をとってみるのもよいでしょう。

 

寝起きの痛みと言っても四十肩(五十肩)の状態によって対応は様々です。

 

現在の状況を把握して適切な対処をとっていきましょう!

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