四十肩(五十肩)は完治する?~ねえ、治るって言ってよ!~

四十肩(五十肩)は完治するのでしょうか?

 

四十肩(五十肩)を経験する方はとても多いので、賛否両論となるに違いありません。

 

  • 私はほったらかしにしても完治した
  • 私は病院で何回も注射したけど何年も痛い

 

両方の意見が挙がることと思います。

 

では、本当に四十肩(五十肩)は完治するのか?

 

・・・ということになりますが、やはり「原因による」というのは安定の答えでしょう。

四十肩(五十肩)が完治するかは原因による?

もちろん、これは逃げている話ではなく、肩の中で何が起こっているかによって完治するかが変わりますし、何を完治とするかによっても大きく変わってしまうからです。

 

例えば、単に日常生活で無理なく過ごせることを完治とするならば、多くの場合、四十肩(五十肩)は完治すると言えます。

 

しかし、全く痛みもなく、四十肩(五十肩)になる前と全く同じように力も入り、動く範囲も変わらないまでに完治するとなると、それなりの知識とそれに基づいた努力が必要です。

 

では、肩の中で何が起こっているか?

 

多くの場合、四十肩(五十肩)は、肩を支える筋肉である腱板がうまく働かない、かつ傷んでしまった場合に起こることが多いです。

 

その筋肉が傷んでしまうと肩の骨が安定せずグラグラしてくるので、さらに擦れて炎症を引き起こしてしまうのです。

 

この腱板の痛み方にもさまざまあります。

 

完全に切れているものから、表面が擦れた程度のものまでいろいろあり、症状も一定しないのです。

 

検査ではMRIを撮ることではっきりします。

 

しかし、難しい問題として肩の中の小さな筋肉が多少切れていたにしても動きに不自由しない、痛みもない、という方が少なからずおられるという問題があります。

 

肩の中の筋肉が一部切れていると多少力が入りにくい動きが出てくることはありますが、痛みなく、特に不自由なく過ごせてしまうのです。

 

これを完治とするかどうかは人によるでしょう。

 

命をとるものではないですが、四十肩(五十肩)の結末は人によって様々です。

 

そしてその結末をどうとらえるかはその人の求めるものによって大きく変わります。

 

しかし、少なくとも四十肩(五十肩)は日常生活に不自由なく過ごせるレベルまでは「完治」するのは確実であることは知っておくとよいでしょう。

四十肩(五十肩)の完治について~よくなるためにできること~

四十肩(五十肩)が完治するかどうかという問題はとても難しいものです。

 

しかし、時期に応じた適切な対処をとることで、完治はしやすくなります。

 

完治を目指すときに大切なのは、四十肩(五十肩)にも発症からの時期があると知ることです。

 

発症したての痛みはあるが、動かせる時期、痛みがかなり強くなり眠るのも難しい時期、徐々に痛みが治まるが、関節が固まり動きが制限される時期、といった具合です。

 

四十肩(五十肩)を完治させるために、それぞれの時期による注意点を書いていこうと思います。

 

まずは痛みはじめの時期についてです。

 

この時期は「なんか痛いな、でも動くから問題ないや」という時期です。

 

軽い鈍痛からはじまるため、なんとなく筋肉痛のように感じられることが多いようです。

 

この時期に四十肩だと気づくことは非常に難しいです。

 

肩回りに鈍痛があればすぐに四十肩というわけではないのですが、やはりポイントは痛いことをしないということでしょう。

 

手を使うなというのは無理な話でしょうが、意識的に痛みのある動作の回数を減らすだけでもその後の悪化を軽いものにできることが言われています。

 

問題なのが次の痛みの強い時期です。動きの制限はほどほどなのですが、痛みが強くて動かせないという時期です。

 

「夜間痛」という夜眠っている時に疼くという症状が特徴的です。

 

この時期にはさらに痛みが少しでも楽になる姿勢や腕の位置を工夫することが大切になります。

 

もちろん痛みのある動作は徹底的に避けることが必要です。

 

例えば座っている時でも膝の上にカバンなどをおいてその上に手を置いておくなどは有効です。

 

夜ならば、痛いほうを上にしてクッションを抱っこするようにして眠ると良いでしょう。

 

その際、仰向けの場合は肩から腕の下に小さなクッションを置き、手はおへその上あたりに置くような位置で眠るなどが楽になることが多いようです。

 

疼く場合は、肩回りを氷で冷やしてみるとよいかもしれません(これはやってみて楽であればということですが)。

 

次に、四十肩(五十肩)の痛みが治まり、動きの制限が強くなった時期ですが、この時期になると痛みのない範囲で徐々に動かしていくことが大切です。

 

しかし、ただブンブンと回せばよいわけではなく、四十肩(五十肩)の痛みがある方の肩に力を入れすぎずに挙げるということがポイントになります。

 

例えば、反対側の手で腕を支えて、補助するような挙げ方を行うと良いでしょう。

 

無理に上げようとすると、癖のある挙げ方を体が学習してしまい、完治しづらくなるのです。

 

タオルや棒を使って両方の手を挙げる体操なども効果的でしょう。

 

四十肩(五十肩)の適切な対処を知って完治を目指していきましょう!

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