四十肩(五十肩)と抱き枕~効果なさそう?~
四十肩(五十肩)にならないために、また早く治すために寝方はとても重要です。
抱き枕もそのための方法の一つなのですが、イマイチこの抱き枕が日本の文化に合わないのか、一般的ではないようです。
本当は、素晴らしい力を発揮してくれるのが「抱き枕」なのですが・・・
今回は、この抱き枕と四十肩(五十肩)について書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)に抱き枕が有効な理由は?
四十肩(五十肩)には、実は抱き枕はとても有効なのですが、その理由についてご説明しましょう。
まず、四十肩(五十肩)になってしまうと、治るまでは結構な期間かかることが多いです。
そのため、日々の生活習慣によって治るのが早くなったり、遅くなったりすることは容易に想像できるのではないでしょうか?
その中でも1日のうちの1/3を占める「睡眠」はとても大切な要素です。
では、なぜ抱き枕が四十肩(五十肩)にとって良いといえるのでしょうか?
抱き枕は、文字通り枕を抱っこして眠るように作られています。
四十肩(五十肩)になった場合、急性期には「夜間痛」という何もしていなくても疼くような痛みがある時期があります。
さらに肩の動きも制限され、腕の置き所に悩むケースが非常に多くあります。
そんな中でも、痛い方の肩を上に、横向きに寝て何かを抱っこするような位置は楽であることが多いのです。
そのため、抱き枕はまさに四十肩(五十肩)にとって絶好の枕なのです。
さらに、四十肩(五十肩)に限らず、抱き枕の利点としては、横向きに寝た場合に、両太ももから膝で抱き枕を挟んで寝ることができるところです。
(大きいものであることが条件ですが・・・)
これは、四十肩(五十肩)に限らず、腰痛の方にも非常に良い寝方の一つです。
脚で枕を挟んで寝ることで、体のねじれを予防して、骨盤のゆがみ、背骨のゆがみが起こるのを防いでくれるのです。
同じように、首にトラブルを抱える方や出産前や出産後に仰向けやうつ伏せが取れない状況の方にとっても非常に良いです。
もちろん横向きであっても、ずっとその体勢のままでいれば体は固まりやすくなるため、できれば寝返りを打った方がよいでしょう。
意識的にできるものではないですが、抱き枕に慣れてくると、抱っこしたままうまく寝返ることができるようになるようです。
四十肩(五十肩)にとって抱き枕は有効な選択肢の一つです。
これだけで完ぺきとは言いませんが、痛みがある場合は試してみる価値ありです!
四十肩(五十肩)と抱き枕の選び方~いろいろあるけど?~
四十肩(五十肩)にとって、痛みのある側を上にして横向きに眠ることはよい選択肢の一つです。
それに加えて、抱き枕が有効であることは先ほど書いた通りです。
では、いったいどのような抱き枕を選べばよいのでしょうか?
四十肩(五十肩)にとって有効な抱き枕やそれに代わる工夫などについて書いていこうと思います。
一口に抱き枕といっても、その形や大きさは様々です。
四十肩(五十肩)のために抱き枕を選ぶときのポイントは、まず「大きさ」です。
四十肩(五十肩)の場合、腕の重さをきちんと預けられることが大切です。
そのため、ある程度腕を支えられる、大きめのサイズをお勧めします。
両腕で抱っこしたときに、ちょうど手が組めるくらいの大きさがあれば理想です。
つまり、結構な大きさがあった方がよいということですね。
さらに、膝で挟めるくらいの長さもあった方がよいので、全体としては1m以上の長さになることが多いです。
しっかりと体重を預けるためには、それなりの大きさが必要なのです。
もちろん、抱き枕を選ぶ場合には固さも大切です。
腕で抱っこしたとき、あまりすぐにつぶれてしまう固さでは腕が支えられないので、腕を置いてもある程度支えてくれるものがよいです。
こんな風に書いてしまうと、そんな大きいもの買えない、置けないという方もいらっしゃるかと思います。
その場合は、大きめのクッションに毛布や布団などを巻いて「即席大きめ抱き枕」を作るとよいでしょう。
脚の部分は、別のクッションを挟めばそれだけでも十分効果があるので、まずは抱っこしたときに、腕全体が支えられるかどうかを判断基準としたらよいでしょう。
ここまで書いてきたように抱き枕は、ある程度大きさがあれば四十肩(五十肩)に対して効果は十分あります。
いきなり買わなくとも、自宅にあるクッションなどで代用も十分可能です。
まずは四十肩(五十肩)でなくても、横むきで抱っこして眠ってみてください。
肩こりにも意外に効果がありますので、お試しください。