四十肩(五十肩)が2年も続く?~長引くかもです~
四十肩(五十肩)は、誰でもなる可能性があります。
期間の長さは人それぞれですが、場合によっては2年以上も続くことがあります。
しかし、この四十肩(五十肩)で2年も症状に苦しむなんてことが、どうして起こるのでしょうか?
実は、2年以上も四十肩(五十肩)だと訴える方がいても、その症状は様々です。
一言で「肩が痛い」といっても、その経過は人それぞれのようです。
たとえば、最も痛い時期を過ぎてから、肩の関節が固まってしまい、そのまま2年以上も固まったままの人がいます。
また、動きの制限は強くなく、動かせないわけではないけれど、いろいろな動きで肩に痛みが出る、という状態を2年以上続けている人もいます。
肩の痛みについても、場所も出方もさまざまです。
ただし、多くの場合ひねる力が弱くなっていることがほとんどのようです。
ここでは、そんな四十肩(五十肩)の症状が2年以上も続く場合の原因や対処法について書いて行こうかと思います。
四十肩(五十肩)が2年以上も続く原因は?
さて、四十肩(五十肩)の症状が2年も続く場合の原因としては、どのようなことが考えられるのでしょうか?
最も多い例として、四十肩(五十肩)が続いているように見えて、実は「再発」を繰り返しているというものがあります。
ほとんどの方は、生活をしていく中で、四十肩(五十肩)が治りかけても、どうしても日常生活で使わざるをえないでしょう。
そして、ふと動かしたときに関節の中でこすれるようになってしまい、四十肩(五十肩)を再発してしまうことが多いのです。
さらに、そうしていくうちに肩の中を守り、腕の骨を安定させる腱板はどんどんと傷んでしまい、最後には切れてしまいます。
切れたままでも腕を動かすことはできることも多いので、腱板が損傷した状態のまま、また動かしてしまうのです。
そうやって、結局は2年も長引いている、なんてことになります。
また、別のケースとしては、四十肩(五十肩)で肩が固まったようになっている場合があります。
拘縮(こうしゅく)といった状態で、この場合は、結構痛みは少ないのですが、動かせる範囲がとても狭くなります。
肩の関節を包む袋が、すべて縮こまったようになっているせいですが、これが本当に少しずつしか伸びてくれないのです。
そうして、元のように戻るには人によっては2年くらいもかかってしまうのです。
このように四十肩(五十肩)で2年という長い経過をたどることは残念ながら珍しいことではありません。
まずは、早いうちに専門家に相談し、長引かせないようにしていきましょう!
2年もかかる四十肩(五十肩)~さてどうしましょう~
では、2年も長引いた四十肩(五十肩)にできることについて書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)で、2年とは言わないまでも長引いている場合、まず何ができるのでしょうか?
2年も長引いた四十肩(五十肩)の場合、まず見直すべきは「腕の使い方」でしょう。
四十肩(五十肩)は、治らないというよりも「繰り返している」というケースが多いものです。
繰り返してしまう要因として、腕の動かし方の癖、というものがあります。
代表的なものとしては、手を真横に伸ばしてものを取ったり、体よりも後ろの方に手を伸ばしたりしてしまうようなことです。
肩を傷めていなくても、このような動作は肩への負担は相当なものになります。
さらに遠くに手を伸ばそうとすると、根元を支える筋肉への負担は相当なものになります。
こういった使い方を極力避けるだけでも、肩への負担はかなり変わってきます。
もう一つのケースは、肩がかなり固まってしまっている四十肩(五十肩)です。
この場合は、腕がにっちもさっちも動かない、という状態になります。
例えば、腕をあげようとしても、肩の高さまでしかあがらず、真横方向の場合に30度くらいしか腕があがりません。
こうなると、じわじわと関節を包む袋をストレッチ、すなわち伸ばしていくことが重要になります。
また、できる範囲で肩回りの筋肉の脱力を心掛けることも重要です。
当たり前のことですが、日々習慣として脱力をするようにしていただくことで、筋肉の過剰な緊張を落ち着かせることができます。
このように、2年も続く四十肩(五十肩)にもできることはあります。
しかし、最も大切なのは初期のうちに適切な対応を行うことです。
四十肩(五十肩)かな?と思ったら、症状が軽いうちにぜひ専門家に相談することをおすすめします!