四十肩(五十肩)と筋肉痛~筋肉痛がとれないんですけど?~
四十肩(五十肩)になった方の話を伺うと「はじめはただの筋肉痛だと思った」なんてことがあります。
そして、めちゃくちゃよく耳にします。
はじめだけでなく、ずっと筋肉痛みたいな痛みの方もいらっしゃいますし、
筋肉痛⇒強烈な痛み⇒筋肉痛
・・・みたいに、四十肩(五十肩)の経過の中で筋肉痛みたいな痛みを何度も通過する人もいます。
では四十肩(五十肩)で筋肉痛みたいな痛みが出る場合の原因はどこにあるのでしょうか?
四十肩(五十肩)で筋肉痛のような症状がある場合の原因は?
もちろん、筋肉痛みたいな痛みといいながら、実際に筋肉からくる痛みであることが多いです。
四十肩(五十肩)の初期では、肩の中の炎症はまた軽度であり、どちらかというと周りの筋肉の過剰な緊張の方が目立つことが多いです。
腕は上がるしいろんな方向へ動かすこともできるけど、なんか重い、といったような感じです。
このような、筋肉の過剰な緊張がある場合、やはり筋肉痛のような痛みになるのです。
しかし、筋肉痛と違うのはなかなか改善しないですし、筋肉痛ほどはっきり痛みが出るわけでもありません。
「なんか痛いな、痛いしだるいな」
という感じが続くことが多いようです。
さらに、四十肩(五十肩)の初期の状態では、炎症の程度が軽いためモヤッと常に軽い痛みや重さが付きまとうことが多いです。
そのような軽い炎症による痛みを筋肉痛のような痛みと表現される方が多いのでしょう。
また、四十肩(五十肩)の慢性期になると、関節は固まってくることが多いので、動きが制限され、肩をかばった動きが非常に強くなります。
このようなかばった動きを繰り返していると、やはり筋肉の緊張が過剰になるとともに、特定の筋肉だけが無理やり働かせられてしまいます。
そのため、本当の筋肉痛が出ることもよくあるのです。
四十肩(五十肩)の場合、肩の関節の中の問題と、周りの筋肉の問題が重なり合いつつ進行していくため、痛みの質や量が人によって様々です。
そのため、筋肉痛かな、と軽んじずに適切な診断を受けた方が良いケースが多いのです。
まずはしっかりチェックをしてみてはいかがでしょうか?
筋肉痛みたいな四十肩(五十肩)~無理しちゃだめよ~
四十肩(五十肩)に付きまとう痛みは、常に一定ではありません。
その中でも、筋肉痛のような痛みは非常に多く耳にする訴えです。
特に、四十肩(五十肩)の初期の症状として、筋肉痛のような痛みは出てきます。
先ほども書いたように、実際に筋肉からくる痛みであることが多いのですが、中には肩の中の軽い炎症からくるものもあります。
初期に多いのですが、慢性期にも似たような症状が出ることもあります。
そのため、四十肩(五十肩)の初期から慢性期まで常に筋肉痛のような痛みが付きまとうことがあるという理解でもいいかもしれません。
では、四十肩(五十肩)で筋肉痛のような痛みがある場合、どのようなところに注意すればよいのでしょうか?
特に、初期症状の場合は注意が必要です。
そもそも、ただの筋肉痛だと思い、四十肩(五十肩)と気づかないことが多いので、初期対応が遅れてしまうのです。
そのため、重いものを持ったり、しっかりと腕や肩を使ったりした覚えがないのに筋肉痛みたいな痛みが出る時には要注意です。
さらに、腕を動かさずに脱力しているのにもかかわらず痛みがある場合も、それは筋肉痛とはいいがたいので四十肩(五十肩)の初期のサインかもしれません。
このような症状の場合、厄介なことがあります。
筋肉痛だと、ついついストレッチをしたくなりますよね?
そのため、無理に腕を動かしてぐいっと伸ばす、なんてことをしてしまいがちになるのです。
もちろん初期症状なので、肩の動きは十分にできてしまいます。
それが逆に肩の関節のなかの症状を悪化させたり、筋肉に傷をつけたりする結果となりやすいのです。
さらに、慢性期になっても筋肉痛みたいな痛みが出ることはあります。
この時期には、関節の中の炎症は落ち着いてきており、関節が固まっていることがほとんどです。
かばった動きによって過剰な緊張が入りやすくなったり、特定の筋肉ばかりが使われたりするので、筋肉痛のような症状(本来の筋肉痛とほぼ同じ)が出るのです。
この場合は、少しずつ筋肉を伸ばしたり、伸ばしたら使ったり、なんていう風な対処が必要になってきます。
使うことと、脱力をすることのメリハリをつける、ということが非常に大切になります。
このように、四十肩(五十肩)で筋肉痛みたいな痛みが出る場合、実は初期であればかなり注意が必要になります。
肩回りで筋肉痛みたいな痛みが出る場合は、何もないと思っても一度は医療機関でチェックしてもらうほうが良いかもしれませんね。