四十肩(五十肩)と健康棒~ゴリゴリとすれば気持ちいいですが~
四十肩(五十肩)に対する治療の一つとして健康棒があります。
昔からあるものですが、棒の真ん中に膨らんだ部分があり、そこで背中などをゴリゴリと刺激するものです。
木のものや、最近では樹脂でできたものもあります。
健康棒は、四十肩(五十肩)に対する治療として昔から有効だといわれているものの一つではありますが、実際にはどうなのでしょうか。
ここでは、四十肩(五十肩)に対して健康棒が有効かどうかについてご説明します。
四十肩(五十肩)に健康棒は使い方次第?
四十肩(五十肩)に対する健康棒の効果としては「使い方次第」といったところでしょうか。
四十肩(五十肩)を健康棒だけで解決しようとすると、おそらく上手くいきにくいです。
そのため、健康棒も一つの手段で、使うことにより多少は楽になればいいな、というくらいの気持ちで使うほうが無難であると思います。
健康棒は、そもそもいろいろな部分のツボを刺激することであったり、ごろごろ転がすことで筋肉をマッサージしたりするような効果を狙ったものです。
その効果は、十分にあろうかとは思います。
ところが、肩回りの筋肉はいかんせん数が多く、細いものもあるので健康棒くらいのサイズのものでマッサージすると、逆に筋肉を傷めることにつながってしまうのです。
背中の筋肉を柔らかくする、背中にある四十肩のツボを押す、などの意味で使うのは非常に効果的だと思いますし、体をねじるような体操に利用することもできます。
ちょっとした体操の助けにもなりますので、そういった意味では使う価値はあろうかと思います。
同じような棒であれば、大きいですが、ストレッチポールなども効果的だと思います。
これも、背中を刺激するものですが、ただ、その上に寝てしばらくゆっくりと呼吸をしたり、バンザイしたり、脚や手をゆらゆらさせてみたり、と簡単な方法で肋骨の動きを促す、背骨のゆがみを解消するなどの効果が得られるためストレッチポールもお勧めしています。
四十肩(五十肩)に対する健康棒の効果について書いてきましたが、やはり使い方次第です。
効果がないわけではありません。
ただ、肩に用いる場合には、注意しながら使うようにしましょう。
どちらかといえば、背中を刺激する方がリスクも少なく、効果も高いと考えられるのでお勧めです!
健康棒で四十肩(五十肩)を治す~期待しすぎず有効活用~
四十肩(五十肩)の治療に用いられるものとして健康棒があります。
先ほども書いたように、肩そのものへの適応は少し注意が必要ですが、主に背中に対する治療の方法の一つとすれば全く効果がないわけではありません。
では、そのような健康棒を使う際の、注意点などについて書いていこうと思います。
四十肩(五十肩)に対して健康棒を用いる場合、まず注意しなければならないのは「肩そのものへの使い方」です。
どうしても、四十肩(五十肩)であれば肩の痛みがあるので、肩回りや腕を健康棒でゴリゴリとしたくなりますし、一時的には気持ちがよいので効果がありそうに思います。
しかし、肩回りの筋肉は細かくいろいろとあり、中にはもともとの構造として細いものもあります。
そのため、健康棒のようなしっかりしたものでゴリゴリしすぎると逆に筋肉を傷めることになってしまうのです。
もし、健康棒で肩回りの筋肉を押したいのであれば、じんわりと圧迫する、というくらいにとどめておくべきかと思います。
四十肩(五十肩)に健康棒を用いる場合、背中へ使う方がよいと書きました。
背中には、四十肩(五十肩)に良いとされるツボがいくつもあり、健康棒の上に寝転がり、ゆっくりとごろごろさせるだけでもツボへの良い刺激になります。
ただし、背中は刺激が強すぎると痛みを出すこともあり、決して無理はしないことが大切です。
さらに、有効に使う方法として、背中を圧迫しながらゆっくりと深く大きく呼吸をすることもよいでしょう。
四十肩(五十肩)の場合、背中や肩甲骨周りの固さが出るだけでなく、肋骨の動きも固くなります。
そのため、背中の動きを促しながら呼吸を行うことで、肋骨の動きも出すことができるのです。
先ほども書いたように、健康棒だけでなくストレッチポールも四十肩(五十肩)にとって有効です。
健康棒と同じような効果があり、かつリスクも少ないのでお勧めです。
ただポールの上に寝転がりゆらゆらと左右に体を揺らす、深呼吸をする、といったことだけでも有効です。
このように四十肩(五十肩)に対して健康棒は使い方次第では非常に有効かと思います。
ぜひ有効に活用していってみてください!